こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

本稿では、慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科とシステムデザイン・マネジメント研究科のカリキュラム、研究領域、指導体制、学生のキャリアパスなどを詳細に比較することで、皆様がご自身の興味関心、将来の目標に合致する研究科を選択するための羅針盤となることを目指します。

両研究科の違いを掘り下げる前に、慶應義塾大学大学院全体として共有する人材育成の理念を確認しておきましょう。慶應義塾大学大学院は、以下の資質を持つ人材を求めています。

これらの共通のDNAを受け継ぎながら、両研究科はそれぞれの特色を色濃く打ち出しています。

政策・メディア研究科(Graduate School of Media and Governance, GPM)は、情報技術の急速な発展と社会構造の変革がもたらす複雑な課題に対し、政策科学、情報科学、コミュニケーションといった多様な学問領域を融合させ、新たな解決策を探求する研究科です。

カリキュラムの特徴

政策・メディア研究科のカリキュラムは、広範な知識と深い専門性をバランス良く習得できるよう設計されています。

研究領域の例

政策・メディア研究科における研究領域は非常に多岐にわたりますが、主な例として以下のようなものが挙げられます。

目指す人材像とキャリアパス

政策・メディア研究科は、既存の枠組みにとらわれず、多様な専門知識と創造的な発想を駆使して社会の変革を牽引 し、実現するリーダーシップを持つ人材の育成を目指しています。修了生のキャリアパスは多岐にわたり、以下のような分野で活躍しています。

一方、システムデザイン・マネジメント研究科(Graduate School of System Design and Management, SDM)は、社会や企業の複雑なシステムを対象に、人間中心のデザイン思考システムズエンジニアリングの手法を統合し価値創造と問題解決を目指す研究科です。

カリキュラムの概要

システムデザイン・マネジメント研究科のカリキュラムは、複雑なシステムを理解し、設計し、管理するための体系的な知識とスキルを習得できるよう構成されています。

具体的な科目分野および授業科目名は以下のとおりです。

詳細は慶應義塾大学の公式サイトをお確かめください。

目指す人材像とキャリアパス

システムデザイン・マネジメント研究科は、複雑なシステムを俯瞰的に理解し、人間中心のデザイン思考とシステムズエンジニアリングの手法を統合することで、新たな価値を創造し、社会の課題を解決できるシステムアーキテクト、プロジェクトマネージャー、イノベーターの育成を目指しています。修了生のキャリアパスは、以下のような分野で広がっています。

ここまで、慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科とシステムデザイン・マネジメント研究科それぞれの特徴を見てきましたが、改めて両研究科の違いを以下の表にまとめます。

この表からわかるように、政策・メディア研究科とシステムデザイン・マネジメント研究科は、学際性を重視する点が共通しているものの、問題へのアプローチ、主要な学問領域、そして目指すキャリアパスにおいて明確な違いがあります。

政策・メディア研究科 は、社会の動向を深く理解し、情報やメディアの力を活用して社会に変革を起こす人材、多様な視点から政策をデザインできる人材の育成に重点を置いています。

一方、システムデザイン・マネジメント研究科 は、複雑なシステムを科学的に分析し、人間中心のデザイン思考を用いて、より良い社会システムや産業システムを創造・実現できる人材の育成に重点を置いています。

どちらの研究科がご自身に向いているかを判断するためには、以下の点を考慮して自己分析を深めることが重要です。

慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科とシステムデザイン・マネジメント研究科のウェブサイトでは、各研究科の教員の研究テーマやシラバス、修了生のキャリアパスなどが詳しく紹介されています。

これらの情報を確認し、ご自身の興味関心と照らし合わせることが重要です。また、オープンキャンパスや研究室訪問などの機会を積極的に活用し、研究科の雰囲気や教員との対話を通じて理解を深めることも有益でしょう。

KOSSUN教育ラボでは、総合型選抜で SFC を目指す皆さんを総合的にサポートしています。

KOSSUN教育ラボで対応している対策の詳細は公式ホームページをお確かめください。

慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科とシステムデザイン・マネジメント研究科は、それぞれ異なる魅力と特色を持つ研究科です。この記事を通して、それぞれの違いを理解し、ご自身に合った研究科を見つけるための一助となれば幸いです。


KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。