
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「SFCは入試科目が少ないから簡単だ」「AO入試なら誰でも受かる」といった声を耳にすることがあります。しかし、これはSFCの入試の本質を捉えていない大きな誤解です。SFCの真の難しさは、入試を突破した後、つまり入学後の学生生活にこそあります。
今回は、「SFCの入試は簡単」という誤解を解き、入学後に学生たちが直面する「真の難しさ」とは何か、そしてその困難を乗り越え、充実した学生生活を送るための心構えについて解説していきます。
この記事が、皆さんのSFCでの学びへの理解を深め、確かな覚悟を持って挑戦する一助となることを心より願っております。
入試が「簡単」だと思われがちな理由
SFCの入試が「簡単」だという誤解は、主に以下の2つの点から生まれます。
- 一般選抜の科目数が少ない: 一般選抜では、英語、数学、情報のいずれか1科目と小論文のわずか2科目で受験が可能です。他の学部に比べて科目数が少ないため、対策が楽だと感じられることがあります。
- 総合型選抜に筆記試験がない: 総合型選抜(AO入試)には、特定の教科科目の筆記試験がありません。提出書類と面接で評価されるため、学力試験がない=簡単、という印象を持たれがちです。
しかし、これらの入試形態は「簡単」だから採用されているわけではありません。SFCは、ペーパーテストでは測れない、より高度で本質的な能力を評価しようとしているのです。
入学後に始まる「真の難しさ」
SFCの入試は、あなたの「志」と「ポテンシャル」を測るためのものです。合格は、SFCでの学びを始めるためのスタートラインに過ぎません。入学後に学生が直面する「真の難しさ」は、SFCが提供する自由な環境と、それに伴う自主性の要求にあります。
1. 「自分で学びをデザインする」ことの難しさ
SFCのカリキュラムは、学生が自分の興味や問題意識に合わせて自由に授業を履修できるよう、非常に高い自由度を持っています。しかし、この自由は、裏を返せば「自分で4年間の学びの道筋をデザインする責任」を伴います。
- 履修計画の策定: SFCには、160を超える「研究会」や、多岐にわたる「基盤科目」「先端科目」があります。この膨大な選択肢の中から、自分の「志」に沿った学びを計画することは、非常に高い自己管理能力と明確な目標設定能力を必要とします。
- 「問い」を立て続けること: SFCの授業や研究は、常に「何が問題か」「なぜ重要か」という「問い」から始まります。この「問い」を自ら立て、探究し続けることは、受け身の学習に慣れた学生にとっては大きな壁となります。
2. 「研究会」での実践的なアウトプットの要求
SFCの学びの中心は、教員と学生が対等なパートナーとして取り組む「研究会」です。ここでは、単に知識を学ぶだけでなく、企業との共同研究や官公庁からの委託研究など、実社会に直結した実践的なアウトプットが常に求められます。
- アウトプットのプレッシャー: 成果の発表、論文の執筆、プロダクトの制作など、研究会や最終的な「卒業プロジェクト」では、質の高いアウトプットが求められます。このプレッシャーは、学生に大きな成長をもたらすと同時に、困難も伴います。
3. 「多様なコミュニティ」での協働と自己確立
SFCには、AO入試や多様な入試形態を通じて、様々な個性やスキル、価値観を持った学生が集まります。この多様なコミュニティは、知的刺激に満ちた素晴らしい環境ですが、同時に「自分とは何か」という自己確立の問いを突きつけられる場所でもあります。
- コミュニケーション能力: 異なる背景を持つ仲間と協働し、議論を深めるためには、高いコミュニケーション能力が不可欠です。自分の意見を明確に伝え、相手の意見を尊重する対話力が求められます。
- 自己確立: 周囲の優秀な学生たちから刺激を受ける一方で、その中で埋もれずに自分らしさを発揮し、独自の価値を見出していくことが求められます。
入学後の困難を乗り越えるための心構え
SFCの入試は、単に「簡単な試験」ではなく、「入学後に始まる真の難しさに立ち向かう覚悟があるか」を測るためのものと言えます。この困難を乗り越え、充実した学生生活を送るためには、以下の心構えが重要です。
- 「答えのない問い」に挑む勇気を持つ: SFCには、誰も答えを知らない、新しい問いがたくさんあります。その問いに臆することなく、探究心を持って挑戦する勇気が必要です。
- 自主性と計画性を身につける: 誰かに指示されるのを待つのではなく、自ら行動し、計画を立てて学びを進める習慣を身につけましょう。
- プロのサポートを積極的に活用する: SFCには、教員や事務室、専門のカウンセラーなど、学生をサポートする様々なリソースがあります。入学後は、これらのリソースを積極的に活用し、困難に立ち向かう知恵と力を身につけてください。
最後に
「慶應SFCは簡単」という言葉は、SFCの真価を覆い隠す誤解です。SFCは、入試の難易度だけでなく、入学後の学びの質と深さにおいても、非常に高い水準を要求する場所です。
しかし、その「真の難しさ」は、あなたを大きく成長させ、未来を切り拓く力へと繋がります。
KOSSUN教育ラボは、皆さんがSFCの入試を突破するだけでなく、入学後の困難を乗り越え、SFCでしか得られない最高の学びを体験できるよう、徹底的にサポートします。
あなたのSFC合格への挑戦を、心よりお待ちしております!
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。