
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFCの二次選考(面接)は、一般的な大学の面接とは全く異質です。
「志望動機を教えてください」といった定型的な質問に答えるだけでは、SFCの教授陣を納得させることはできません。彼らが求めているのは、「未来の研究者との対話」です。
この記事では、SFC特有の圧迫感や鋭いツッコミを乗り越え、むしろ教授とのディスカッションを楽しむための「3ステップ練習法」を徹底解説します。
SFCの面接は「面接」ではない。「口頭試問」である
練習を始める前に、マインドセットを変えましょう。 SFCの面接は、あなたの人柄を見るだけの場所ではありません。あなたが提出した志望理由書や研究計画書に対する「口頭試問」です。
教授たちは、あなたの研究テーマの「穴」や「矛盾」をあえて指摘してきます。それは意地悪ではなく、「この学生は、批判的意見を受け入れ、議論を通じて研究を発展させる力があるか?」を試しているのです。
この「アカデミックな対話」に耐えうるメンタルとロジックを鍛えるのが、練習の目的です。
ステップ1:自分の書類への「セルフ・ツッコミ」
まずは、自分が提出した書類(志望理由書、自由記述など)を、他人事のように批判的に読み返すことから始めます。これを「セルフ・ツッコミ」と呼びます。
【練習方法】 自分の書類のすべての段落に対して、以下の3つのツッコミを入れてください。
- 「なぜ?」(根拠は何か? なぜその方法なのか?)
- 「本当に?」(そのデータは正しいか? 実現可能性はあるか?)
- 「で、SFCじゃなきゃダメなの?」(他大でもできるのでは?)
ポイント: これら全てのツッコミに対し、「はい、その点については〜と考えます。なぜなら…」と即座に切り返せるまで、論理武装を固めてください。答えに詰まる場所が、あなたの論理の「弱点」です。
ステップ2:「3分間プレゼン」の徹底的な磨き上げ
SFCの面接では、冒頭に「3分間(または5分間など年度による)のプレゼンテーション」を求められることが一般的です。これが面接の流れを決定づけます。
【練習方法】
- 原稿を作らない: 一字一句の丸暗記はNGです。緊張で飛んだら終わります。「キーワード」と「流れ(構成)」だけを頭に入れ、自分の言葉で話す練習をします。
- ストップウォッチで計測: 2分50秒〜3分00秒ジャストで終わるよう、体内時計を作ります。
- 録画して見返す: 客観的に見て、「熱意」は伝わっているか? 「早口」になっていないか? 「目線」は泳いでいないか? を厳しくチェックします。
ポイント: プレゼンは「説明」ではありません。「私の研究はこんなに面白いんです!一緒にやりませんか?」という「提案(ピッチ)」です。教授をワクワクさせることを目指してください。
ステップ3:想定外を楽しむ「模擬面接(壁打ち)」
最後は対人練習ですが、友達同士の優しい練習では意味がありません。
【練習方法】
- 相手選び: 学校の先生、塾の講師、あるいは「批判的な視点」を持つ大人にお願いしましょう。
- 設定: 「わざと意地悪な質問をしてほしい」「私の研究を否定してほしい」とリクエストします。
- 切り返し練習:
- 痛いところを突かれた時、「すみません、分かりません…」と黙るのはNG。
- 「ご指摘ありがとうございます。その視点は抜けていました。しかし、〇〇という観点から見れば、可能性はあると考えます」
- このように、指摘を受け入れた上で、建設的に会話を続ける練習をします。
最後にSFCの面接で最も大切なのは、「知的な対話を楽しむ姿勢」です。
厳しい質問が来たら、「よし、教授が私の研究に興味を持ってくれた!」とポジティブに捉えてください。あなたがそのテーマを本気で愛し、考え抜いていれば、言葉は自然と熱を帯びてきます。
この3ステップで準備を重ね、当日は教授陣とのディスカッションを存分に楽しんできてください。
もし、一人での対策に行き詰まったり、より本番に近い緊張感での模擬面接(SFC模擬面接)をご希望の場合は、いつでも私たちKOSSUN教育ラボにご相談ください。あなたの「合格」を、全力でサポートします。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。


