
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
慶應SFCのAO入試において、1次選考は提出された書類によって行われます。2つの学部を合わせて300名という限られた募集人員に対し、膨大な数の志望理由書が大学に届きます。
数多の書類を読み進める審査員(教授陣)が、最初に目にする「冒頭の3行」。ここで「おっ、この受験生は違うぞ」と思わせることができれば、その後の2000字を読み進める熱量が格段に変わります。
今回は、読み手の心をつかむ冒頭の作り方と、そのための「表現の貯金」の作り方を伝授します。
1. 冒頭3行で「世界観」を提示する技術
志望理由書の書き出しに「私は幼い頃から……」と書き始めていませんか?悪くはありませんが、差別化にはつながりません。SFCが重視する「問題発見解決型」の姿勢 を、最初の一歩で見せるテクニックを紹介します。
① 「違和感」から入る(問題発見の提示)
例:「当たり前だと思われている〇〇に、私は強烈な違和感を覚えた」。
SFCは、既存の諸学問の枠を越え、豊かな発想で問題を捉える人を求めています。あなたが日常生活で感じた「なぜ?」を冒頭に置くことで、独自の問題意識を即座に伝えることができます。
② 「定義」を再定義する(独自の視点)
例:「政策とは、単なるルールの策定ではない。それは、〇〇である」。
総合政策学部は、政策を「人間が何らかの行動をするために選択し、決断すること」と捉えています。自分なりの定義を提示することで、あなたの思考の深さをアピールできます。
③ 「結論」から逆算する(インパクト重視)
例:「10年後、私は〇〇という社会を実装する。そのためにSFCが必要だ」。
入学後の目標や構想をより高いレベルで実現しようとする情熱を、いきなり宣言する手法です。自信とビジョンの明確さが伝わります。
2. 日常生活を「表現の宝庫」に変える方法
いざ書こうとした時に言葉が出てこないのは、インプットが不足しているからです。机に向かっている時以外に、以下の方法で「言葉のストック」を増やしましょう。
「違和感メモ」をスマホに貯める
SFCの学びの出発点は、あなた自身の「問題意識」や「テーマ」です。 「レジの行列で感じた非効率」「ニュースの言葉遣いへの疑問」など、日常の些細なトゲをメモしておきましょう。それが後に、生成AIには書けない「自身の来歴や経験と掛け合わせた思考」 の種になります。
優れた「キャッチコピー」を分析する
電車内の広告やWeb記事の見出しで、つい目が止まった言葉はありませんか? 「なぜ自分はこの言葉に惹かれたのか?」を分析してください。「意外な組み合わせだったから」「リズムが良かったから」といった分析結果が、あなたの志望理由書の推敲に役立ちます。
SFCの「言語」をインストールする
募集要項を熟読すると、「学際的」「実装」「創造性」「未踏」といったSFC特有のキーワードが見つかります。 これらの言葉をただ使うのではなく、「自分にとっての『実装』とは何か?」と日常の中で問い直すことで、借り物ではない、あなたの血肉となった表現が生まれます。
最後に
生成AIは、情報の収集には便利ですが、あなたの「情熱」を醸成することはできません。 自らの責任のもとで十分に考え、日常の観察から紡ぎ出された言葉こそが、審査員の心を動かします。
AO入試は、大学とあなたの「マッチング」を創り出すコミュニケーションの場です。 まずは今日、あなただけの「冒頭の1行」を探してみてください。その一歩が、SFC合格への道へと繋がっています。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。


