こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のAO入試(総合型選抜)に向けて、志望理由書の構成や自由記述の設計に日々全力で取り組んでいる受験生のみなさん。本当にお疲れ様です。

募集要項を読み進め、オンライン申請の手続きをシミュレーションしていくなかで、国際派の受験生や帰国生、インターナショナルスクール出身の受験生が必ず直面する究極の選択があります。

それが、「出願書類を『日本語』と『英語』のどちらの言語で記述するか」という選択です。

「英語の方が得意だからなんとなく英語にしよう」「国際的なテーマだから英語で書いた方が有利に見えるかも」といった、浅い理由で選んでしまうのは非常に危険です。

SFCのAO入試において、この最初の言語選択には、合格率や面接の難易度を大きく左右する「決定的な重み」が隠されているからです。

今回は、募集要項に定められた厳格なルールをベースに、「出願書類で使用する言語選択の重み」、そして「あなたのマイプロジェクトを最も有利に伝えるための正しい言語選択の戦略」について、徹底解説します!

システム上でボタンをクリックしてしまう前に、合格を引き寄せるための言語戦略をしっかりとハラオチさせておきましょう!

※当記事では「入学手続きに使用する言語(合格後、入学手続きに使用する言語)」についてではなく、「出願書類で使用する言語(オンライン申請の入力と自由記述等の資料作成で使用
する言語)」
について解説していきます。


第1部:【要項解剖】後戻りはできない!言語選択の厳格なルール

まず、募集要項に定められている「出願言語」と「面接言語」の連携システムについて、正確な仕様を整理しておきましょう。

1. 最初の登録画面で「変更不可」となる罠

オンライン出願システムに初めてログインし、試験の申し込み処理を進める最初の画面で、あなたが出願書類で使用する言語を選択することになります。 募集要項には、血の気が引くような注意書きが明確に記されています。

【募集要項の記載】 「オンライン出願システムでの最初の申込画面で、出願書類で使用する言語(日本語または英語)と、2次選考(面接試験)で希望する言語(日本語、英語、または日本語・英語どちらでも可)をそれぞれ選択します。 ここで選択した内容は後で変更することができないので、慎重に選択してください。」(出典:『2026年度 夏秋AO 募集要項』 P.13)

「下書きのつもりでとりあえず英語にチェックを入れておいたけれど、やっぱり難しそうだから日本語に変えよう」ということは絶対にできません。

ボタンを1回押し間違えるだけで、これまでの準備がすべて水の泡になるシステム制約があるのです。

第2部:英語出願は本当に有利?受験生が陥る「不合格の罠」

塾で指導していて、「英語で出願した方が、グローバル人材っぽくて教授受けが良いですか?」という質問をよく受けます。結論から言うと、「言語そのものによる有利・不利は100%存在しない」が答えです。

それどころか、安易に英語出願を選んでしまった受験生が陥る、恐ろしい不合格の罠が3つあります。

罠①:言語の壁によって「思考の醸成」が浅くなる

SFCが求めているのは「自分なりの独自のビジョンとアイデア」であり、「社会の変容を自分自身の問題として引き受ける当事者意識」です。

書類を英語で書く際、自分の語学力の限界のせいで、「英語としては綺麗だけれど、内容がどこか薄っぺらい、ありきたりな一般論」になってしまうケースが非常に多いです。

これでは、教授陣から「あなた自身の深い思考が感じられない」と判定され、1次選考の狭き門を突破することはできません。

罠②:面接で「英語ネイティブの教授陣」から専門的な突っ込みを受ける

面接官となる教授陣は、世界第一線で活躍する研究者や英語ネイティブの教員たちです。 彼らはあなたの英語の流暢さをテストしに来ているのではありません。

「あなたが提示した未来のイノベーションの、技術的な弱点は何か?」「その政策を実装する際、既存の法的なガバナンスとどう整合性を持たせるのか?」といった、本質的な『問題発見解決』の核を英語で厳しく問うてきます

単なる日常会話や留学レベルの英語力では、この30分間を耐え抜くことはできません。

第3部:プロが教える!合格を手繰り寄せる「言語選択の正しい戦略」

あなたが「日本語」と「英語」のどちらで勝負すべきか、明日からの受験戦略を劇的に変えるプロ直伝のジャッジ基準を伝授します。

【戦略①:『英語』で出願すべき受験生の条件】

以下の条件をすべて満たしている場合は、自信を持って「英語出願」のボタンをクリックしてください。

  1. あなたのマイプロジェクト(研究テーマ)の一次情報や最先端の論文が、主に英語圏で発信されている。
  2. 自分の頭のなかで、社会課題に対する「怒り」や「ビジョン」を、日本語を介さずに英語のまま直接思考し、論理展開(醸成)することができる。
  3. 将来、SFCの英語学位プログラムである「GIGA Program」のカリキュラムを主軸にして学び、世界を舞台に社会実装を行う明確な覚悟がある。

【戦略②:国際派であっても『日本語』で出願すべきケース】

たとえあなたに豊かな海外留学の経験や高いTOEFLスコアがあったとしても、以下の場合は「日本語での出願(面接は英語、またはどちらでも可を選択)」にするのが、合格率を最大化するための賢明な受験戦略です。

  • 「頭のなかにある複雑な社会の歪みや、マイプロジェクトの細かいシステム設計を、100%の解像度で他人に説明しようとしたとき、日本語の方が圧倒的に深く、熱く語ることができる」

最後に

言語は、あなたの「熱き志」や「問題発見解決のアイデア」を大学側に届けるための、ただのツール(どこでもドア)に過ぎません。

一番大切なのは、どの言語で語るかではなく、「その言葉のなかに、どれほどあなた自身の魂(パッション)と、これまでの延長線上にない未来へのビジョンが宿っているか」という中身の濃度です。

あなたが最も深い思考を展開し、教授陣に対して「主導権」を握って対話できる言語こそが、あなたにとっての正解の出願言語です。

周りの噂や表面的なイメージに流されることなく、自分自身の実力と向き合って、慎重に最初のボタンをクリックしましょう。

万全の準備をして、最高にイノベーティブな書類を創り上げてください。応援しています!

⚠️ 受験生への重要なお願い(最新情報は必ず確認を!)

本記事で解説したオンライン出願システムにおける出願言語の選択ルール(一度選択すると変更不可の制約)、書類言語と面接言語の連携仕様、および各種出願手続きに関する情報は、慶応義塾大学総合政策学部・環境情報学部が公式に発行している最新の「2026 夏秋AO 募集要項」の記載に基づき、作成しております。しかし、オンライン申請期間の正確なタイムリミット、システムメンテナンスに伴う完全休止期間、および各種画面の遷移ルールなどは、大学側の判断により随時、追加や仕様変更のアナウンスがされる可能性が十分にあります

「下書きのつもりでクリックした言語が確定されてしまい、面接を変更できなくなった」「オンライン出願画面上での細かい確認事項を読み飛ばしてしまった」といった致命的なミスを防ぐため、受験生のみなさんは必ず、慶應義塾大学SFCの公式ウェブサイト、および最新のオンライン出願システムにログインし、正規の募集要項の記述をご自身の手で直接熟読・確認してください

誰かに頼り切る他力本願を完全に捨て、自ら公式の指示(一次情報)を確認し、余裕を持ったスケジュールを主体的に設計すること。

その自律的な危機管理能力こそが、SFCの求める重要な資質の第一歩です。万全の機材とマインドを整えて、自信を持って出願を迎えましょう!


KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。


■参考文献
本記事の作成にあたっては、以下の公式資料を参考にしています。

「2026 夏秋AO 募集要項(慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部)」