
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFCの学びは、その自由な環境と「問題発見・解決」を重視するカリキュラムゆえに、課題の量と難易度が高いことで知られています。入学後、「課題が終わらない」「何から手を付けていいかわからない」という状況に陥る学生は少なくありません。
しかし、SFCで課題が終わらない原因は、単に「量が多い」からではなく、SFC特有の学びの構造を理解していないためです。今回は、この課題のプレッシャーを乗り越え、学びを最大化するための戦略的思考法を解説します。
1. 「課題が終わらない」根本原因:SFCの「創造的課題」の特性
SFCの課題は、従来の大学の課題と異なり、「正解のない問い」を扱うことが多いため、時間と労力がかかります。
原因①:問題発見から始める「研究会」の課題
SFCの学びの中心は「研究会」です。ここでは、教員に「課題」を与えられるのではなく、自ら「問題」を設定し、解決策を創造することが求められます。
- 特性: 課題の範囲が広大で、どこで「終わり」にするかの線引きが難しくなります。
原因②:「学際性」が生む知識統合の負荷
課題解決のために、プログラミング(情報技術基礎)、データ分析(データサイエンス)、政策、デザインといった複数の分野の知識を統合しなければならないため、一つの課題にかかる時間が長くなります。
原因③:自律的な「履修計画の失敗」
SFCは学生が履修をデザインする自由があるため、自己管理能力が低いと、「楽単」の誘惑に負けたり、キャパシティを超えた量の科目を取りすぎたりして、課題消化が追いつかなくなります。
2. 課題のプレッシャーを乗り越えるための戦略的思考法
SFCで成功する学生は、この課題のプレッシャーを「挑戦」と捉え、戦略的にマネジメントしています。
戦略①:課題を「達成目標」ではなく「手段」と捉える
課題を単なる提出物ではなく、「卒業プロジェクト」に向けた学びのプロセス、あるいは研究テーマを深めるための手段として捉え直しましょう。
- 目標の再設定: 「課題を完璧に終わらせる」ことを目指すのではなく、「課題を通じて自分の研究テーマのこの部分だけを深化させる」という、目的を絞った達成目標を設定します。
戦略②:「基盤科目」を最優先で効率的に修得する
課題が大量にある中でも、SFCの研究の共通言語となる基盤科目(言語、データサイエンス、情報技術基礎)の習得は最優先です。
- 集中戦略: 短期集中型の授業(4学期制)などを活用し、これらの必須基礎科目を効率的に固めることで、その後の課題解決に必要なツールを早期に獲得できます。
戦略③:「メンター」と「仲間」を巻き込む
課題が困難な時こそ、SFCの強みである「協働」を活用しましょう。
- 教員への相談: 課題の方向性が定まらない場合、教員(メンター)に早期に相談し、課題の「終わり」の線引きについてアドバイスを求めましょう。SFCの教員は学生を「対等なパートナー」として見ています。
- 協働学習: 課題の分担はできなくても、仲間と議論する時間を設けることで、知識統合の負荷を軽減し、解決の糸口を見つけられることがあります。
最後に
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

