
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFC(湘南藤沢キャンパス)を第一志望とする受験生にとって、地方国立大学は、その学費の面での優位性と確固たる学力の証明として、非常に重要な併願戦略となります。SFCのAO入試対策で培った「志」を、一般選抜の基礎学力対策とどう両立させ、合格のチャンスを広げるのかが鍵です。
今回は、SFCのAO対策と地方国立大学の受験を効率的に両立させるための戦略的思考法を解説します。
1. 併願の戦略的メリット:リスクヘッジと基礎学力の証明
SFCと地方国立大学を併願するメリットは、主に以下の2点にあります。
メリット①:経済的なリスクヘッジと学力証明
国立大学は、私立大学と比較して学費が大幅に抑えられるため、経済的なリスクヘッジとして非常に有効です。また、共通テストや二次試験の対策を通じて、SFCのAO入試では直接測れない「確かな基礎学力」を証明することができます。
メリット②:論理的思考力のシナジー
国立大学の二次試験で課される論述や小論文は、SFCのAO対策で徹底的に鍛えた「問題発見・解決のロジック」や「思考力」をそのまま応用できます。AO対策で培った「志の軸」を、論述の背景知識として活用することで、学習効率の相乗効果が生まれます。
2. 地方国立大学選びの戦略的基準
併願する地方国立大学の学部を選ぶ際は、SFCで追求したい「志」とのテーマ的な親和性を最優先にすべきです。
| 併願推奨学部の特徴(例) | SFCとの親和性の理由 |
| 地域創生・環境科学系学部 | 地方特有の環境問題や地域課題を研究テーマに持つ場合、SFCの環境情報学部や総合政策学部の学際的な学びとの接続が容易です。 |
| 情報科学・工学系学部 | SFCの情報技術基礎やデータサイエンスといった基盤科目を活かし、理系的な基礎力を固められるため、環境情報学部志望者に適しています。 |
| 総合人間科学・国際系学部 | SFCの総合政策学部の政策、社会、国際関係といったテーマと近しく、AO対策で培った「志の軸」を応用しやすいです。 |
3. 対策両立のための「時間管理」戦略
AO対策と国立大学の一般選抜を両立させるには、「時期の切り替え」と「科目の共通化」が鍵となります。
戦略①:夏のAO集中投下と秋からの切り替え
- 夏の集中: 高3の夏休みは、SFCのAO対策(書類作成、軸の確立)に集中投下し、核となる書類を完成させます。
- 秋の切り替え: SFCの出願(夏秋AOなど)が完了した後は、すぐに国立大学の共通テスト・二次試験対策に完全に切り替えます。AO対策で一旦中断した一般対策に、集中力を回復させることが重要です。
戦略②:共通テストで「足切り」を回避する
国立大学の二次試験に進むためには、共通テストで「足切り」をクリアする必要があります。共通テスト対策は、幅広い科目の知識の定着が求められるため、AO対策と並行して、日々の学習ルーティンに組み込むことが不可欠です。
最後に
慶應SFCと地方国立大学の併願は、対策の負担は大きいものの、あなたの「志」を二つの異なるトップレベルのフィールドで証明できる、挑戦の機会を広げる戦略です。
KOSSUN教育ラボは、皆さんがこの二つの入試の特性を理解し、合格を掴めるよう、徹底的なサポートを提供します。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

