
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
大学受験における「足切り」(出願資格や一次選抜での最低基準)は、受験生にとって大きな関心事です。SFC(湘南藤沢キャンパス)の入試についても、「出願書類の段階で足切りがあるのか?」「一般選抜に最低点は設けられているのか?」という疑問が多く聞かれます。
結論から言うと、SFCは入試方式によって「足切り」に似た選抜基準を設けていますが、その意味合いは一般的な大学入試とは大きく異なります。今回は、SFCの選抜における実態と、その基準をクリアするための戦略について解説します。
1. 総合型選抜(AO入試):明確な「足切り点」はないが、「書類選考」が最重要
SFCのAO入試は、特定の教科科目の筆記試験がないため、「明確な点数による足切り」は存在しません。しかし、実質的に「書類選考」がそれに相当する厳しさを持っています。
書類選考の機能:実質的な「足切り」
AO入試は、提出書類(活動実績、志望理由、自由記述など)と面接によって多面的・総合的に評価されます。
- 一次選考の機能: 書類選考(一次選考)は、あなたの持つ「志」と「問題解決のポテンシャル」が、SFCの教育理念と合致しているかを判断する最初の門であり、実質的な選抜機能を果たします。
- 評定値(学業成績): SFCのAO入試には、出願の条件となる評定値(学業成績や試験スコア)は設けていません。これは、単に成績の良し悪しで足切りをしないというSFCのオープンな姿勢を表していますが、一方で、評定平均値が低すぎる場合は、学業を遂行する能力に疑念を持たれるリスクがあるため、注意が必要です。
書類で足切りを回避する戦略
書類で選抜を通過するには、学業成績を上回る「突出した個性」と、それをSFCの学びと結びつける「論理的な志」を明確に示すことが不可欠です。
2. 一般選抜:「足切り点」に代わる「採点条件」の存在
SFCの一般選抜においても、合否を判断する上での独自の関門が設けられることがあります。
「採点条件」をクリアする必要性
SFCの入試ではないものの、慶應義塾大学の他学部(例:経済学部A方式、法学部など)では、特定の科目の点数が一定の得点に達した受験生についてのみ、残りの科目(小論文など)を採点するという「採点条件」が設けられることがあります。
SFCの一般選抜でも、科目間のバランスや小論文の採点において、この「採点条件」と同様に、各科目に最低限求められる学力水準が存在していると考えるべきです。
一般選抜で足切りを回避する戦略
SFCの一般選抜は「外国語(英語)」と「数学または情報」の2科目と「小論文」で合否が判定されます。
- 得意科目の確保: 選択科目(数学/情報)のどちらかで、圧倒的な得点力を確保し、総合点で優位に立つことが重要です。
- 小論文の徹底対策: SFCの小論文は、発想、論理的構成、表現などを総合的に評価する独特な形式です。ここでのパフォーマンスが、合否を大きく左右します。
最後に
SFCの入試における「足切り」は、単なる点数のことではなく、「あなたがSFCの環境で学ぶに足る『志』と『ポテンシャル』を持っているか」を証明する厳格な選抜プロセスです。
あなたのSFC合格への挑戦を、心よりお待ちしております!
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

