
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFC(総合政策学部・環境情報学部)を第一志望とする受験生にとって、併願校の選択は非常に重要です。
SFCの入試、特に総合型選抜(AO入試)は特殊なため、「どの大学と併願すれば、対策が効率的で、合格のチャンスを最大化できるのか」という問いは尽きません。
今回は、SFCへの挑戦を成功させるための「戦略的併願」の考え方と、SFCの教育理念と親和性が高く、併願校として検討すべき大学・学部について解説します。
1. SFCのAO入試における併願の基本ルール
まず、SFCのAO入試に関するルールを正しく理解しましょう。
学部内の併願は不可
- 総合政策学部と環境情報学部は、AO入試の各期において併願できません。出願の時点で、あなたの「志」がどちらの学部に強く合致しているかを明確にする必要があります。
他大学との併願は可能だが、「第一志望」が条件
- 慶應義塾大学は、他大学との併願を禁止していません。しかし、SFCへの出願条件は、「本学総合政策学部・環境情報学部を第一志望とする者」です。
- 戦略: 併願校の対策に時間を割きすぎると、SFCの入試(志望理由書、自由記述、面接)の質が低下するリスクがあります。SFCを第一志望とする熱意が伝わるよう、準備の軸をSFCに置くことが鉄則です。
2. SFCと親和性の高い「戦略的併願校」の選び方
SFCを第一志望とする受験生が併願校を選ぶ際は、「学際性」と「総合型選抜」をキーワードに、対策のシナジー(相乗効果)を狙うことが重要です。
① 「学際性・リベラルアーツ」で比較する
SFCの「文理融合」「問題発見・解決」の理念と共通する学びを提供する学部は、併願校として有力です。SFCのAO入試対策(自己分析、テーマ設定)で培った「志の軸」を、そのまま活用しやすいからです。
併願推奨学部(例) | SFCとの親和性の理由 |
国際基督教大学(ICU) | 徹底したリベラルアーツと対話重視の教育。高い英語力が必須。 |
早稲田大学 社会科学部 | 学際的な社会科学の総合的理解を重視。一般選抜はもちろん、自己推薦入試も個性を評価。 |
立教大学(異文化コミュニケーション学部など) | グローバルな視点と異文化理解を重視。一部の入試でSFCと共通する資質を評価。 |
国公立大学(一橋大学 社会学部など) | 共通テストや二次試験の負担はあるが、その後の研究テーマがSFCと近しい場合がある。 |
② 「総合型選抜(推薦入試)」で比較する
SFCのAO入試対策で作成した「志望理由書」や「活動実績」を、他の大学の総合型選抜や推薦入試で活用することを意識しましょう。
- シナジー効果: 複数の大学の入試を通じて、自分の「志」を繰り返し言語化し、客観的なフィードバックを受けることで、SFCの書類と面接の質も向上します。
3. SFCを「一本」に絞る戦略のメリットと覚悟
SFCを「一本」に絞るという選択も、合格可能性を最大化する戦略となり得ます。
一本に絞るメリット
- 圧倒的な質の向上: 他の受験対策に時間を割く必要がないため、SFCの出願書類の完成度を極限まで高めることができます。
- 「本気度」のアピール: 面接において、SFCを第一志望とする強い情熱と確固たる覚悟を伝えることができます。
必要な覚悟
一本に絞る場合は、不合格になった場合の次なる戦略(再挑戦、進路変更など)を、家族と共有し、事前に決定しておく覚悟が必要です。
最後に
慶應SFCへの挑戦は、単なる試験の点数を競うのではなく、あなたが持つ独自の「志」と「ポテンシャル」を、AO入試という最高の舞台で証明する機会です。
KOSSUN教育ラボは、皆さんがこのSFCの入試の本質を深く理解し、AO入試と併願校の対策を戦略的に進められるよう、徹底的なサポートを提供します。
あなたのSFC合格への挑戦を、心よりお待ちしております!
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。