
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFC(湘南藤沢キャンパス)を第一志望とする受験生にとって、併願校の選択は単なる「滑り止め」探しではありません。SFCのAO入試(総合型選抜)は特殊であるため、AO対策で培った「志」と「ポテンシャル」を最大限に活かし、合格のチャンスを広げる「戦略的併願」が必要です。
今回は、AO入試のプロの視点から、SFCと併願する学校・学部を選ぶための3つの戦略的基準について解説します。
1. 大前提:「AO入試は一般的な滑り止めにはなりにくい」
まず理解すべきは、SFCのAO入試が、従来の受験の「滑り止め」として機能しにくいという点です。
- 非点数化の選抜: SFCのAO入試は、特定の学力試験の点数ではなく、提出書類と面接によって「志の深さ」「問題発見・解決能力」「創造性」が総合的に評価されます。
- 「マッチング」重視: 合否は、あなたの「志」がSFCの教育理念とどれだけ深く合致しているかという「マッチング」によって決まるため、他大学の学力が高くても合格できる保証はありません。
したがって、併願戦略の目的は、「対策のシナジー(相乗効果)を最大化すること」に置くべきです。
2. 戦略的併願校の選び方:3つの基準
SFCのAO入試対策を軸に、効率的かつ効果的に合格可能性を高めるための併願校選びの基準を解説します。
基準①:学びの「哲学」が近い学部を選ぶ(テーマ・学際性のシナジー)
AO対策で深く掘り下げたあなたの「問題意識」や「学際的なテーマ」を、そのまま活用できる学部を選びましょう。
| 併願推奨校・学部(例) | SFCとの共通点とシナジー |
| 国際基督教大学(ICU) | 徹底したリベラルアーツ教育。SFCと同じく、学際的な知性と高い英語力を要求されるため、対策の軸を共有しやすい。 |
| 早稲田大学 社会科学部 | 社会科学を中心とした学際性を重視。一般選抜だけでなく、自己推薦入試があり、独自の個性と活動実績が評価される点でSFCと共通する。 |
| 立教大学(異文化コミュ、社会学部など) | グローバルな視点や多角的な問題探究を重視する学部が多く、SFCで培った「志」を応用しやすい。 |
基準②:入試形式に「AO要素」がある学部を選ぶ(書類作成のシナジー)
SFCのAO入試対策で作成した「志望理由書」や「活動実績」といった出願書類を、他の大学の総合型選抜や推薦入試で流用・応用できる学部を選びましょう。
- メリット: 膨大な労力がかかる書類作成を効率化でき、余った時間をSFCの「自由記述」や面接対策に集中投下できます。
基準③:一般選抜の「科目」が少ない学部を選ぶ(リスクヘッジのシナジー)
AO入試が不合格だった場合のリスクヘッジとして、一般選抜も視野に入れる場合、SFCの一般選抜と科目負担が近い学部を選びましょう。
- SFCの一般選抜: 「外国語(英語)」と「数学または情報」の2科目と「小論文」が中心です。
- 戦略: 英語と小論文(または小論文に類する論述)を共通の武器とし、他の難関私大の一般選抜対策と両立を図ることで、最終的な合格の可能性を高められます。
最後に
慶應SFCの併願校選びは、あなたが持つ「志」を最大限に活かし、未来のキャリアパスを広げるための「戦略的な設計図」の一部です。単なる難易度ではなく、「SFCの学びとの親和性」と「対策の効率性」を基準に選択してください。
KOSSUN教育ラボは、皆さんがSFCの入試の本質を深く理解し、AO入試と併願校の対策を戦略的に進められるよう、徹底的なサポートを提供します。
あなたのSFC合格への挑戦を、心よりお待ちしております!
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

