
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFCは、その教育理念である「問題発見・解決」と「未来創造」をグローバルな舞台で実践するため、国際的なバックグラウンドを持つ学生を積極的に歓迎しています。帰国子女の皆さんが持つ多文化的な視点や高い言語能力は、SFCが求める「学際的な知性」にとって非常に重要な要素です。
SFCへの挑戦ルートは、主に「AO入試」と「帰国生入試」の2つがあります。今回は、国際的な経験を最大限に活かし、合格を掴むための戦略を解説します。
1. 帰国子女が挑戦できる2つの入試ルート
SFCは、帰国子女や国際的な教育背景を持つ学生のために、異なる特性を持つ2つの入試ルートを提供しています。
| 入試ルート | 選抜方法 | メリット | 戦略的役割 |
| ① AO入試(総合型選抜) | 書類、面接 | 活動実績や「志」の創造性を最大限にアピールできる。 | 「独自の研究テーマ」を持つ学生のメインルート。 |
| ② 帰国生入試 | 書類、筆記試験(小論文)、面接 | 高校の成績(評定平均)や基礎学力を客観的に評価される。 | 安定的な学力を証明しつつ、国際的経験も活かせる。 |
2. 国際的経験を活かすAO入試戦略:創造性と志の深さ
帰国子女の皆さんがAO入試(総合型選抜)に挑戦する場合、単に「海外に住んでいた」という事実ではなく、「経験を通じて何を発見し、SFCで何を創造したいか」という軸が問われます。
戦略①:「多文化的な問い」の確立
- 問題意識の深掘り: 異なる文化や社会システムの中で直面した「問題点」や「疑問」を掘り下げ、それが世界共通の課題(例:国際的なガバナンス、多言語インターフェース、文化間の政策ギャップなど)とどう繋がっているかを論理的に構成します。
- 学際的な融合: 帰国子女の皆さんが持つ高い言語コミュニケーション能力は、SFCの必須の基盤科目として大いに評価されます。この能力をIT、政策、デザインといったSFCの要素とどう融合させ、研究に活かすかを明確に示しましょう。
戦略②:英語での「志」の証明
SFCのAO入試では、日本語または英語で出願が可能です。
- 得意言語での勝負: 英語圏での教育経験が長い場合は、英語で出願する、あるいは面接言語として英語を選択することで、高い論述・対話能力を最大限にアピールできます。これは、GIGAプログラム(英語のみで卒業可能)への適性を示す上でも重要です。
- 冬AO(GIGA)の活用: 英語のみで受験が完結する冬AO(Winter AO for GIGA Program)も、高い英語力を持つ帰国子女にとって非常に有利なルートです。
3. 帰国生入試と他の入試期との戦略的併願
SFCの入試はチャンスが複数回あります。これらを組み合わせて合格の可能性を最大化しましょう。
- 帰国生入試の活用: 帰国生入試は一般選抜に近い側面もありますが、国際的な経験を活かせる選抜です。AO対策で磨いた「志の軸」は、帰国生入試の小論文や面接にも活かせます。
- AO入試との併願: 帰国生入試とAO入試は、それぞれ異なる選抜方法のため、両方を戦略的に挑戦することで合格の機会を増やせます。
最後に
慶應SFCが求めるのは、「国際的な視点」と「多文化的な環境で培われた創造的な問題解決能力」です。帰国子女の皆さんの多様な経験は、SFCのキャンパスに新しい風を吹き込み、未来を創造するために不可欠です。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

