
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)を語る上で、「英語」は絶対に避けては通れないキーワードです。しかし、SFCにおける英語の位置づけは、単なる入試科目や必修言語に留まりません。それは、世界と繋がり、問題を解決し、未来を創造するための「OS(オペレーティングシステム)」であり、実践的な「ツール」です。
一般入試の難関科目として、AO入試でのアピール材料として、そして入学後の学びの基盤として。SFCの「英語」は、様々な顔を持っています。
この記事では、SFCを目指すすべての受験生と、入学後の学びに関心を持つ方のために、「SFCと英語」の全てを4つの側面から徹底的に解説します。
1. 【学部全体の象徴】英語だけで卒業できる「GIGAプログラム」
SFCの英語へのコミットメントを最も象徴しているのが、「GIGA (Global Information and Governance Academic) Program」の存在です。
これは、英語による授業の履修のみで学士号が取得できるプログラムです。帰国生や留学生はもちろん、高い英語力を持つ国内の学生も所属し、世界中から集まった学友と共に、国際的な視点から情報技術、ガバナンス、社会デザインなどを学びます。
- 特徴:
- 講義、ディスカッション、課題のすべてが英語で行われる。
- 日本語能力を問われずに出願・卒業が可能。
- 世界中から多様なバックグラウンドを持つ学生が集まる、真のグローバル環境。
GIGAプログラムの存在は、SFCが単に「英語教育に力を入れている」のではなく、「英語が公用語の一つとして機能する学術共同体」であることを示しています。
2. 【AO入試】英語力を「武器」にする方法
AO入試において、英語力は点数で測られるものではなく、あなたの思考力や探究心、そしてグローバルな視点を示すための強力な「武器」となります。
- 出願書類(志望理由書): SFCのAO入試では、出願書類を日本語か英語かを選択して作成できます。もしあなたが、自らの考えを論理的かつ雄弁に表現できる高い英語ライティング能力を持つなら、英語での出願は大きなアピールになります。ただし、中途半端な英語力では逆効果になりかねないため、慎重な判断が必要です。
- 任意提出資料: TOEFL iBTやIELTSなどの高いスコアは、あなたの英語力を客観的に証明する強力な資料となります。特に、GIGAプログラムへの関心を示す場合は、ハイスコアの提出が望ましいでしょう。
- 面接: 出願時に面接言語(日本語・英語・どちらでも可)を選択できます。自分の研究テーマについて、英語で自信を持って議論できるのであれば、「英語」を選択することで、国際的な舞台で活躍できるポテンシャルを示すことができます。
3. 【入学後の学び】「ツール」として英語を使いこなす日々
SFC入学後、英語は「勉強する科目」から「使いこなすツール」へとその姿を変えます。
- プロジェクト英語: 基本的にContent-focused とSkill-focused の2 つのコースで構成されています。Content-focused コースでは、学生が関心を持つテーマを元に、英語で問題の発見と解決を行いながら、コンテンツを探究し、その成果を発信しています。Skill-focused コースでは、英語のコミュニケーションスキルを習得し、Content-focused コースにおけるプロジエクト実践のために必要な英語運用能力を身につけることを目的としています。
最後に
慶應SFCにとって、英語は単なる外国語ではありません。それは、学問の壁を越え、世界中の知と繋がり、未来社会をデザインするための共通言語です。
一般入試における高い壁として、AO入試における自己表現の武器として、そして入学後の知の冒険の羅針盤として。SFCを目指すなら、英語を「得意科目」の一つとしてではなく、自分自身の可能性を最大限に広げるための生涯のツールとして捉え、向き合っていくことが不可欠です。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。