
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFC(湘南藤沢キャンパス)の歴史を語る上で欠かせないのが、「SFC-SFS」というシステムです。このSFSは、かつてSFC独自の教育と研究活動を長年にわたって支えてきた、学生・教員・職員のためのコミュニケーション支援システムでした。
現在は新しい学習管理システム「SOL(SFC Online Learning System)」に移行しましたが、SFCの理念を体現したSFSの役割を理解することで、SFCが求める「コミュニケーション」と「創造性」の本質が見えてきます。
1. SFSの正式名称と役割:コミュニケーションの核
「SFC-SFS」の正式名称は、Site For Communication among Students, Faculty and Staffを略したものです。その名の通り、このシステムはSFCという学術共同体における情報共有と交流の核として機能していました。
- 誕生と変遷: 2002年5月より授業評価システムとして運用が開始され、その後機能が追加され、「学生・教員・職員のためのコミュニケーション支援システム」として不可欠な存在となりました。
- 主な機能: SFSは、授業資料の共有、課題の提出、教員から履修者への一斉メールの送信など、学生の学びを多方面からサポートしていました。
2. SFSが体現する「SFCらしさ」:創造性と共同体意識
SFSは、単なるWebサービスではなく、SFCのユニークな文化を映し出す存在でした。
- 「SFCの顔」としての存在感: 受験生向けサイトでも紹介されるなど、SFCの顔とも言える存在であり、長年にわたり多くの学生・教員に親しまれました。
- 学生による機能拡張: SFSの機能を拡張したり、デザインを変更したりするブラウザ拡張が有志の学生によって提供されるなど、SFCの理念である「ないものはつくる」という創造的な精神が、システム利用の面でも体現されていました。
- 熱狂の象徴: 履修選抜の締め切り直前には、アクセスが集中して処理が重くなったりダウンしたりすることもあり、これはSFC生が自主的な学びの機会を熱心に追求する、「熱狂」の象徴でもありました。
3. SFSからSOLへ:進化するSFCの学びの基盤
SFCは2020年10月5日より、SFSに代わる新しい学習管理システム「SOL(SFC Online Learning System)」の運用を順次開始しました。
- 進化のポイント: SOLは、SFSの機能を踏襲しつつ、Canvasというオープンソースソフトウェアを採用し、よりカラフルで直感的なデザインに進化しました。これにより、今後もSFCの求める創造的で学際的な学びを支える基盤となります。
最後に
慶應SFCの「SFS」は、システム名を超えて、学生、教員、職員が対等にコミュニケーションを取り、共に学びを創り上げていくというSFCの教育哲学そのものを指し示していました。
AO入試に挑戦する皆さんは、このSFSが体現していた「コミュニケーション」「創造性」「問題解決」の精神を理解し、あなたの「志」がSFCの共同体でどのように実現できるのかを明確にすることが、合格への鍵となります。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

