
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFC(湘南藤沢キャンパス)のカリキュラムは、その自由度の高さから「履修が難しい」という声も聞かれますが、それは学生が自ら未来を創造するために必要な力を体系的に学べるよう、戦略的に設計されているからです。
SFCのカリキュラムは「研究会」と「卒業プロジェクト」を中心に据え、これらに向けた導入や強化のための授業科目群によって構成されています。
今回は、このSFCのカリキュラムで具体的にどのような力を学べるのか、その全体像を解説します。
1. カリキュラムの全体像:研究と実践の二層構造
SFCの学びは、大きく「基盤科目」と「先端科目」の二層構造で構成されています。
科目群 | 主な目的 | 学年イメージ |
基盤科目 | 研究に不可欠な基礎力(言語、情報、データ分析、心身の健康)の養成 | 1・2学年中心 |
先端科目 | 専門的・先端的な調査研究への接近 | 3・4学年中心 |
この構造により、学生は学部初期に確かな「基盤」を築いた後、自らの「研究テーマ」に合わせて専門性を高めることができます。
2. 基盤科目で学べる「未来の必須スキル」
基盤科目は、学部を問わず、すべてのSFC生が学ぶべき「基盤」を培うための科目です。
分野 | 学べること(能力) |
言語コミュニケーション | 高度な外国語運用能力(文献読破、論文執筆、討論、フィールドワーク等で活用できる力)。 |
情報技術基礎 | コンピュータを創造的に使いこなすために必要となるプログラミング能力の基礎。 |
データサイエンス | 統計科学を中心とするデータ分析手法やモデリング・シミュレーションなどの共通基礎技法。 |
ウェルネス | 問題発見および解決型学習を通じた心身の融合と人間的成熟。「気づく・探す・深める・伝える」を基本理念とした実践。 |
これらの科目の履修を導入として、一人ひとりの関心領域に応じて継続的に「基盤」の強化をすすめていくことが期待されています。
3. 先端科目と研究会で実現する「テーマの創造」
SFCの学びの集大成は、学生自らが「専攻分野を創っていく」という点です。
- 研究会(学びの中心): SFCでは「問題が与えられ、正解を教わる」のではなく「何が問題かを考え、解決方法を創出する」ことができる「未来の先導者」の育成を目指しています。研究会では、企業との共同研究や官公庁からの委託研究など、先端的な研究活動が数多く行われます。
- アスペクトという道標: 科目が多すぎて自分にフィットする科目を見つけられない場合があるため、SFCは「アスペクト」という仕組みを導入しています。これは、授業科目と研究会の結びつきを「見える化」したもので、アスペクトを道標にして、自分の興味に合う科目や研究会を「発見」することができます。
最後に
慶應SFCのカリキュラムは、知識の羅列ではなく、あなたの「志」と「創造性」を、論理的かつ実践的に形にするための「未来を創る設計図」です。
SFCへのAO入試は、あなたがこのユニークな環境をどう活用し、何を成し遂げたいのかという「未来への構想力」を問うものです。KOSSUN教育ラボは、皆さんがSFCのAO入試を突破できるよう、徹底的なサポートを提供します。
あなたのSFC合格への挑戦を、心よりお待ちしております!
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。