
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFCの魅力は、学部での自由な学びに留まりません。SFCでは、大学院「政策・メディア研究科」への内部進学制度が充実しており、学部で培った「問題発見・解決能力」をさらに高度な研究へと繋げることができます。
今回は、このSFCの内部推薦入学試験に焦点を当て、その概要と、学部から大学院へと一貫した学びを深めることのメリットについて徹底的に解説していきます。
この記事が、皆さんの将来の進路選択を考える一助となることを心より願っております。
SFCの内部進学制度:学部・大学院の一貫教育
SFCの学部(総合政策学部・環境情報学部)と大学院(政策・メディア研究科)は、教育理念を共有しており、学部で「研究会」を中心とした学びを深めた学生が、大学院でさらに専門性の高い研究を続けることを奨励しています。
この内部進学制度は、以下の3つの出願資格を持つ学生を対象としています。
- 通常進学: 第4学年への進級が決定した正規生が、卒業後に大学院へ進学するケース。
- 3.5年早期卒業制度: 優れた学業成績を持つ学生が、3.5年で学部を早期卒業し、大学院へ進学するケース。
- 学部・大学院修士4年一貫教育プログラム: 学部3年生から大学院の科目履修を開始し、学部と大学院の計4年間で修士号取得を目指す特別なプログラム。
これらの制度は、学生一人ひとりの学びの進捗や目標に合わせて、柔軟な進路選択を可能にしています。
内部推薦入学試験のメリットと合格へのポイント
SFCの内部推薦入学試験は、学部での学びを最もよく知るSFCの教員からの推薦を前提としており、外部受験者とは異なる選考が行われます。
メリット1:学部での研究をスムーズに継続できる
SFCの内部推薦入学試験は、学部での研究成果や実績が大きく評価されます。募集要項にも、出願資格として「研究会を2学期以上履修し、その成績について異なる2つ以上の学期で『SまたはA』を取得していること」が明記されています。これは、学部での「研究会」を中心とした学びが、大学院への道に直結していることを示しています。
メリット2:審査内容が学部での活動と連動している
審査は、第一次選考(Web入力したものおよび郵送で提出したもの)と第二次選考(面接)からなります。
- Web入力: 志望理由書、研究指導引受書、推薦書、任意提出資料などをオンラインで登録します。特に「研究指導引受書」や「推薦書」は、学部での研究指導教員に依頼する必要があり、学部での関係性が非常に重要になります。
- 面接: 第一次選考を通過した学生に対して面接が行われます。面接では、学部での研究内容や、大学院で取り組みたい研究テーマについて、より深く掘り下げた質問がされます。
このように、学部での日々の学びや教員との密なコミュニケーションが、そのまま内部進学の準備となります。
メリット3:多様なプログラムで専門性を深められる
政策・メディア研究科には、以下の8つの「プログラム」があり、学生は自身の研究テーマに合わせていずれかに所属します。
- グローバル・ガバナンスとリージョナル・ストラテジー(GR)
- ヒューマニティーズとコミュニケーション(HC)
- 政策形成とソーシャルイノベーション(PS)
- 認知・意味編成モデルと身体スキル(CB)
- 環境デザイン・ガバナンス(EG)
- エクス・デザイン(XD)
- サイバーインフォマティクス(CI)
- 先端生命科学(BI)
また、特定の分野でプロフェッショナルを目指す学生のための「プロフェッショナル育成コース」も用意されています(。学部での学際的な学びを、大学院でより専門的に、実践的に深めることができる環境が整っています。
SFCの内部進学を目指すための具体的なアドバイス
学部から大学院への内部進学を考えている皆さんは、以下の点を意識して学部生活を送りましょう。
- 「研究会」での活動に積極的に取り組む: 募集要項にもあるように、研究会での成績は出願資格の重要な要件です。ただ単位を取得するだけでなく、教員や大学院生と密にコミュニケーションを取り、主体的に研究に取り組みましょう。
- 研究テーマを早期に具体化する: 大学院で何を研究したいのか、そのテーマを学部時代から明確にしておくことが重要です。研究会での活動を通じて、テーマを具体化させ、研究計画書を作成する準備を進めましょう。
- 教員との関係を構築する: 「研究指導引受書」や「推薦書」を依頼するためには、教員との間に信頼関係を築くことが不可欠です。授業や研究会で積極的に発言したり、オフィスアワーを利用して相談したりするなど、日頃からコミュニケーションを大切にしましょう。
最後に
慶應SFCの内部進学制度は、学部での自由な学びを、大学院でさらに高度な研究へと繋げるための最高の道です。
SFCが重視する「問題発見・解決能力」は、学部で培われ、大学院でさらに磨かれます。学部での「研究会」を中心とした学びが、そのまま内部進学の準備となり、あなたの「志」を深め、将来のキャリアを切り拓くための強力な土台となるでしょう。
KOSSUN教育ラボは、皆さんがSFCの学部入学後も、この内部進学制度を視野に入れた学びをデザインできるよう、総合型選抜(AO入試)対策を徹底的にサポートします。
あなたのSFCでの学びが、未来へと続く最高の道となることを心より願っております。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。