
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
慶應SFCは、多様なバックグラウンドを持つ学生が集まる、国際色豊かなキャンパスです。
その中でも、海外での生活や学習経験を持つ帰国子女の皆さんは、SFCが求める「未来を切り拓く人材」に最も近い存在と言えるでしょう。
しかし、「帰国子女入試」と聞くと、「どんな試験があるんだろう?」「海外での経験をどうアピールすればいいの?」といった疑問や不安を感じるかもしれません。
今回は、慶應SFCが帰国子女に求めるもの、そしてその海外経験を「武器」に変えて合格を掴むための具体的な戦略について解説していきます。
この記事が、あなたのSFC合格への挑戦を力強く後押しする一助となることを心より願っております。
慶應SFCが帰国子女を重視する理由
慶應SFCは、その開設当初から「学際的・融合的なアプローチ」を重視し、多様な視点から現代社会の複雑な問題を解決できる人材を育成してきました。
海外での生活や学習経験は、まさにこのSFCの教育理念と深く結びついています。異文化に触れ、異なる教育システムの中で学び、様々な価値観を持つ人々と交流した経験は、SFCが求める「問題発見・解決能力」と「創造性」を養う上で、かけがえのない財産です。
SFCは、帰国子女の皆さんが持つ以下の資質を高く評価しています。
- 多様な視点とグローバルな感覚: 異なる文化や社会を経験したことで培われた、物事を多角的に捉える力。
- 主体性と適応力: 新しい環境に自ら飛び込み、適応していく中で身につけた、自律的かつ能動的な姿勢。
- コミュニケーション能力: 異文化間でのコミュニケーションを通じて養われた、高い言語能力と対話力。
- 独自の課題意識: 海外での経験を通じて気づいた、日本や世界の社会が抱える独自の課題への問題意識。
SFCは、帰国子女の皆さんが持つこれらの資質が、キャンパスに新たな風を吹き込み、他の学生にとっても良い刺激となると考えています。
帰国子女入試の概要と対策のポイント
慶應義塾大学では、海外で教育を受けた受験生を対象に、1979年4月から帰国子女を対象とした「帰国生対象入学試験」を実施していますが、
総合政策学部および環境情報学部は、2026/2027 年度帰国生対象入学試験(2026 年 9 月および 2027 年 4 月第 1 学年入学志願者対象)から募集停止となります。
2025 年 7 月に出願受付を開始する 2025/2026 年度帰国生対象入学試験(2025 年 9 月および 2026 年 4 月第 1 学年入学志願者対象)が最後の試験となるので注意しましょう。
※詳しくは慶應大学の公式ホームページをご確認ください。
慶應SFCでは、アドミッションズ・オフィスによる自由応募入試(AO入試)や一般入学試験など、複数の入試方式で帰国子女の受け入れを行っています。
特に、あなたの海外経験を最大限にアピールできるのが総合型選抜(AO入試)です。
募集要項にも「筆記試験によらず書類選考と面接によって多面的、総合的に評価」するとあるように、あなたの個性や潜在能力を多角的に評価するこの入試方式は、帰国子女の皆さんに最も適していると言えるでしょう。
ここでは、SFCのAO入試における帰国子女ならではの対策ポイントを解説します。
対策1:海外経験を「志」と結びつける書類作成
SFCのAO入試では、あなたの「志」が最も重視されます。単に「海外で生活していました」という事実を述べるだけでなく、その経験が、SFCで何を学びたいかという「志」にどう繋がっているかを明確にすることが重要です。
- 「問題意識」の具体化: 海外で生活する中で気づいた、日本や現地の社会が抱える問題はありませんか? その問題に対し、SFCの総合政策学部または環境情報学部で何を学び、どのように解決したいかを具体的に記述しましょう。
- 「活動報告」の戦略的な活用: 留学中のボランティア活動、現地校での学業以外の活動、国際的なコンテストへの参加など、海外で得た経験を具体的に記述します。そこから何を学び、どのような力を身につけたかを明確に伝えましょう。
- 「任意提出資料」で実績を証明: TOEFLやSATなどの語学・統一試験のスコア、現地校での優秀な成績を収めた証明書、活動の成果物などを資料として提出することで、あなたの実績に説得力を持たせることができます。
対策2:面接で「あなたの声」を届ける
書類選考を突破した後は、面接試験が待っています。面接は、日本語または英語で行う言語を選択できます。ここでは、書類だけでは伝えきれないあなたの「人間性」や「コミュニケーション能力」、そして「SFCで学びたい」という情熱を直接伝えることが求められます。
- SFCへの理解を示す: SFCの教育内容や研究会、教員について深く調べ、なぜSFCでなければならないのかを具体的に説明できるように準備しましょう。海外経験で得た視点を、SFCの学びとどう結びつけるかを示すことで、より説得力が増します。
- ストーリーを語る: 提出書類に書いた内容について、「なぜその活動を始めたのか」「最も印象に残っていることは何か」といった質問を通じて、あなたのストーリーを語りましょう。単なる事実の羅列ではなく、あなたの感情や思考のプロセスを伝えることで、面接官にあなたの魅力を強く印象付けられます。
- 実践的な練習を重ねる: 模擬面接を繰り返し行うことで、日本語・英語での受け答えに慣れ、本番で落ち着いて臨めるようになります。特に、海外生活が長かった方は、日本語での論理的な説明や、敬語の使い方などを練習しておくと安心です。
KOSSUN教育ラボが帰国子女のSFC合格に強い理由
SFCの帰国子女入試は、その特殊性ゆえに、独力での対策には限界があります。KOSSUN教育ラボは、帰国子女の皆さんが持つ強みを最大限に引き出し、SFC合格を勝ち取るための専門的なサポートを提供しています。
- 海外経験を「志」に変える個別指導: 経験豊富なプロ講師が、あなたの海外での経験を丁寧にヒアリングし、SFCが求める「問題意識」や「志」へと昇華させるための徹底的な自己分析とカウンセリングを行います。
- 帰国子女入試を熟知した書類作成指導: TOEFLやSATスコアといった提出資料の選定から、海外経験を効果的に伝えるための志望理由書、活動報告書の作成まで、きめ細やかにサポートします。
- 実践的な面接対策:本番さながらの模擬面接を通じて、あなたの魅力を最大限に引き出します。
- 豊富な合格実績に基づくノウハウ: これまでの豊富な合格実績から得たノウハウを活かし、あなたのSFC合格への最適なロードマップを提示します。
最後に
慶應SFCは、皆さんが海外で培ってきた多様な視点や独自の経験を高く評価し、それをSFCでの学びと掛け合わせて、新たな価値を創造してくれることを心から期待しています。
あなたの海外経験は、SFCで輝くための素晴らしい「武器」です。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。