
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFCのAO入試(総合型選抜)の二次選考である面接は、提出書類で語ったあなたの「志」が本物であるかを問われる、最も重要な関門です。面接の「時間」は、単に質問を受ける長さではなく、あなたの知的探求の深さと対話力を測る重要な要素となります。
今回は、SFCの面接の具体的な時間配分と、限られた時間の中で最高のパフォーマンスを発揮し、合格を掴むための戦略を解説します。
1. 面接時間の目安:一人あたり「30分程度」という長さ
SFCの面接時間は、一般的な大学の面接と比較して比較的長く、一人あたり30分程度が目安とされています。
- 時間の意義: 30分という時間は、面接官があなたの提出書類(志望理由書、自由記述など)の内容を深く掘り下げ、あなたの思考のプロセスや人間性を多角的に理解するために必要な時間です。
- 対話の密度: 面接は「プレゼンテーション」ではなく、面接官との「対話」が中心です。この時間内で、あなたは面接官をあなたの研究テーマに「巻き込む」必要があり、非常に高い密度でのコミュニケーション能力が求められます。
2. 時間戦略の極意:30分を最大限に活用する思考法
30分という限られた時間の中で、「何を話し、何を伝えるべきか」を戦略的に設計することが、合格への鍵となります。
戦略①:回答は「結論」から簡潔に述べる
- 時間の節約: 面接官は、あなたのロジックの確実性を最初に確認したがっています。結論を最初に述べることで、時間のロスを防ぎ、残りの時間をロジックの根拠や深掘りに充てることができます。
- 面接官の誘導: 簡潔に答えることで、面接官に次の質問を促し、あなたが話したいテーマ(書類の核となる部分)に議論を誘導することができます。
戦略②:書類の「核」となる部分に時間を集中させる
- 重要テーマの選定: あなたの提出書類の中で、最も自信のある研究テーマ、最もオリジナリティの高い「自由記述」のアイデア、そして「SFCでなければならない理由」の3つに、時間の8割を集中させる覚悟を持ちましょう。
- 深掘りの準備: 面接官は、書類の端々の情報から質問をしますが、回答を通じて常に議論を核となるテーマに戻す訓練が必要です。書類の「裏側」まで徹底的に深掘りし、あらゆる質問に論理的な根拠をもって答えられるようにしましょう。
戦略③:沈黙と呼吸を恐れない
- 論理的な沈黙: 難しい質問に詰まったとき、焦って話すのは逆効果です。「少々考える時間をいただけますでしょうか」と伝え、論理を整理する時間を確保しましょう。30分という時間の中で、論理的な回答をすることは、非常に高く評価されます。
- 緊張のコントロール: 30分間という緊張感の中でパフォーマンスを維持するために、質問と質問の間に深い呼吸(腹式呼吸)を行い、心身のコンディションをコントロールすることが重要です。
最後に
慶應SFCの面接で与えられた30分という時間は、あなたの「志」が本物であることを証明し、SFCの研究共同体への参加資格を勝ち取るための最高の舞台です。この時間を戦略的にデザインし、あなたの未来創造への情熱とロジックを最大限に伝えましょう。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。


