
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFC(湘南藤沢キャンパス)は、国際交流とグローバルな課題解決に重点を置いているため、「留学経験がないとAO入試(総合型選抜)で不利になるのではないか」という不安を持つ受験生は少なくありません。
しかし、結論から申し上げます。SFCのAO入試において、留学経験の有無は合否を決定づける要因ではありません。SFCが本当に見ているのは、「経験の有無」ではなく、「グローバルな問題に対する志の深さ」と「それを解決する実行力」です。
今回は、「留学経験なし」の受験生が、その現状を強みに変え、合格を掴むための戦略的思考法を解説します。
1. 留学経験の有無が合否を左右しない理由
SFCのAO入試は、学業ならびに学業以外の諸成果を多面的・総合的に評価するものであり、特定の経験を必須とするものではありません。
SFCが求めるのは「国際感覚」ではなく「志」
SFCは、学生の国際感覚の育成と視野の拡大を目指し、交換留学制度などを推進しています。しかし、AO入試で評価されるのは、「留学をした事実」ではなく、「あなたが設定した問題意識が、世界的な視点から見てどれだけ重要か」という点です。
- 経験の「量」より「質」: 留学経験がなくても、国内での異文化交流、独学での語学学習、オンラインを通じた海外との協働プロジェクトなど、あなたがグローバルな課題に対して主体的に行動した「質」の高い経験があれば、それは十分に評価の対象となります。
2. 「留学経験なし」を強みに変える戦略的思考法
留学経験がない受験生は、その代わりに「国内にいながら、いかにグローバルな問題を発見し、解決しようとしたか」という思考の深さで勝負する必要があります。
戦略①:「問題のグローバル化」を徹底する
あなたの研究テーマを、単なる地域課題ではなく、「その課題が、ITや政策といった側面から世界とどう繋がっているか」という視点で論じましょう。
- 例: 「地元の過疎化対策」を研究テーマとする場合—
- 国内限定: 「地元の高齢者向けアプリ開発」
- グローバル化: 「地方の高齢化」という世界共通の課題に対し、SFCで「多言語AIインターフェース」や「国際的な政策モデル」を研究し、「その成果を海外に展開したい」という構想を示す。
戦略②:言語能力の「意欲と実行力」を証明する
留学経験がなくても、SFCの教育を遂行できるだけの語学力のポテンシャルと習得意欲を示す必要があります。
- 言語コミュニケーションへの接続: SFCのカリキュラムには、英語以外にも多様な言語(フランス語、中国語、アラビア語など)を学ぶ「言語コミュニケーション科目」があります。あなたの志と結びつく特定の言語を習得し、研究に役立てるという具体的な学習計画を示しましょう。
- 英語力の証明: TOEFLやIELTSといった外部英語資格のスコアを提出し、高い語学力を客観的に証明することは、グローバルな活動へのポテンシャルを示す上で非常に有効です。
戦略③:「自由記述」で世界に通用する創造性を証明
提出書類の「自由記述」スペースは、あなたのアイデアが世界的な視点で見ても独創的で創造的であるかというポテンシャルを証明する場です。留学経験がない分、発想のスケールを大きく持ち、ビジュアルで表現しましょう。
最後に
慶應SFCが求めるのは、「留学」という過去の経験ではなく、「世界的な課題に挑戦し、解決できる」という未来のポテンシャルです。あなたの「志」が本物であれば、留学経験の有無にかかわらず、SFCの門戸は開かれています。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

