
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
「お世話になった先生にAO入試の評価書をお願いしたけれど、その後は出願締切まで待つだけでいいのかな……」
「先生も忙しそうだし、進捗を聞くのは急かしているようで気が引ける……」
慶應SFCのAO入試(総合型選抜)を進める中で、多くの受験生が直面するデリケートな問題。それが、「志願者評価(評価書)」を依頼した後の関わり方(フォロー)です。
SFCのAO入試では、あなたのことを客観的に知る立場にある2名の方に、推薦書ではなく「評価書」の作成をオンライン上で依頼することが必須となっています 。志望理由書や自由記述を必死に執筆しているあなたと同じように、あるいはそれ以上に、依頼を受けた評価者の方も「あなたの未来を左右する書類」を前に、真剣に言葉を紡ごうとしてくださっています。
しかし、教務の現場で見受ける非常に実にもったいないケースは、評価書を「頼みっぱなし」にしてしまい、出願直前になって評価者の入力が間に合わないとパニックに陥るパターンです。
「評価書を依頼した後のフォローこそが、あなたの『問題発見・解決』の当事者意識を証明する絶好の対話である」
この記事では、最新の募集要項に記載されているオンライン出願システムの仕組みを徹底的に踏まえながら、「評価書を依頼した後に日常生活で実践すべきフォローの技術とマインド」を詳しく解説します。
1. なぜ「頼みっぱなし」は破滅を招くのか? システムの厳然たるリアル
まず、SFCの公式募集要項に明記されている、志願者評価に関する厳格なルールを頭に叩き込んでおきましょう。
「2名の志願者評価が完了(確定済)しなければ、出願書類の提出はできません。志願者評価者の評価が出願締切までに完了せず、提出処理ができなかった場合も志願者本人の責任となり、出願は一切受け付けることができません」
これは決して脅しではありません。あなたがどれほど素晴らしい志望理由書や自由記述を完成させ、入学検定料の支払いを済ませていたとしても、評価者2名の入力が完了(確定済)しなければ、郵送書類として絶対に提出しなければならない「入学志願票」の印刷すらロックされてしまうのです 。
オンライン出願システム上では、評価者の提出状況が「未記入(評価入力を開始していません)」「記入中(評価入力中です。まだ提出は完了していません)」「記入済(評価入力が完了しています)」の3段階でリアルタイムに表示されます 。
「先生を信頼しているから何も言わずに待つ」というのは、AO受験においてはただの怠慢(他力本願)になってしまいます。SFCが掲げる「問題発見・解決」の開拓者であるならば、出願をスムーズに完了させるというプロジェクトの責任者(リーダー)として、評価者の方を適切にバックアップし、進捗をコントロールする当事者意識を持たなければなりません 。
2. 評価書を依頼した後に実践すべき3つのフォロー技術
では、具体的にどのようにして、失礼にならず、かつ確実に評価書を高水準で仕上げていただくためのフォローを行うべきでしょうか。日常生活で意識すべき3つのポイントを提示します。
① 「ログインID」と「専用URL」の到達確認(システム的な初期フォロー)
あなたがオンライン出願システムで評価者のメールアドレスを登録すると、即時にシステムから評価依頼の専用URLとあなたのログインIDが自動送信されます 。
- 実践テクニック: 登録を完了したその日、あるいは翌日までに、必ず評価者の方へ次のように一言声をかけるか、メッセージを送ってください。「本日、慶應SFCのシステムより、評価依頼のメール(件名:【オンライン出願システム】評価者依頼のご連絡)を送信させていただきました 。学校のセキュリティ設定等により、稀に『迷惑メールフォルダ』や『ゴミ箱フォルダ』に振り分けられてしまうことがあるようですので、大変お手数ですが、一度メールが届いているかご確認いただけますと幸いです 」
この初期段階での確認を行うだけで、「実はメールが届いていなかった」「締切直前になってURLが見つからないと大騒ぎする」といった致命的なトラブルを100%未然に防ぐことができます。
② 自身の「志望理由のアップデート」を共有する(知的な中間フォロー)
評価者の方が頭を悩ませるのは、「この受験生は、今どんな思いでSFCの書類を書いているのだろう? 自分の書く評価内容と、本人の志望理由がズレてしまわないだろうか」という点です。評価者を不安な孤立状態にさせてはいけません。
- 実践テクニック: 1日15分の内省タイムや塾での指導を通じて、あなたの志望理由や研究テーマがアップデートされるたびに、その進捗を評価者の方に報告しに行きましょう。私たちの塾が指導している「福利の法則:復唱・結論・理由・以上)」を使って、「先生、あの時ご相談した地域課題のテーマ(F)ですが、リサーチを進めた結果、やはり〇〇という結論(K)に至り、現在はこのような構成で志望理由書を推敲しています!」と、あなたの内なる情熱の炎と進捗を生々しく伝えるのです。あなたのがんばる背中(アウトプット)を見せることこそが、評価者にとって最大のスパイスとなり、「よし、この子の熱い想いを後押しするために、自分ももっと具体的な強みを書いてあげよう」という強力なモチベーションに繋がります。
③ 「未記入」「記入中」のステータスに応じた丁寧な声かけ(直前期の心理的フォロー)
出願締切の1週間前になっても、マイページのステータスが「未記入」や「記入中」のままであることは珍しくありません 。ここで焦って「早く書いてください!」と催促するのは最悪の悪手です。相手へのリスペクト(敬意)を最優先にしたリマインドを行いましょう。
- 実践テクニック:
- 「未記入」の場合: 「先生、お忙しいところ評価書を引き受けてくださり本当にありがとうございます。システムの仕様上、評価入力画面に進む際に、以前登録されたパスワードでのログインを求められることがあるようです。もし操作方法などでご不明な点がございましたら、いつでも塾の資料等を確認してお答えしますので、お気軽におっしゃってくださいね 」と、相手の負担を減らすスタンスで声をかけます。
- 「記入中」の場合: 「先生、私のために貴重なお時間を割いて評価をご入力いただき、本当に感謝しております。私の書類の提出準備(入学志願票の印刷や郵送の段取り)を締切の1日前までに完了させる計画で動いておりまして(マニュアルの推奨ルール) 、先生のご都合に合わせて、確定ボタンを押していただける目安の時期を事前に伺うことは可能でしょうか」と、プロジェクト全体のタイムマネジメントの視点から誠実に相談します。
3. 評価者とのキャッチボールが、2次試験の「面接」を無敵にする
評価書を依頼した後に、こうした丁寧な進捗共有や対話を重ねることは、出願を確実に間に合わせるためだけの事務的なテクニックではありません。実は、2次試験の「面接試験」を無敵にするための最高のトレーニングになっています。
前回の記事で「面接を制する会話のキャッチボール」についてお伝えしましたが、目上の人間(先生や評価者)に対して、
- 相手の状況や忙しさを配慮して言葉を選び(他者へのリスペクト)
- 自分の現在の思考や研究テーマをコンパクトに説明し(福利の法則の日常実践)
- 相手からのフィードバックやアドバイスを柔軟に受け止める
というプロセスを日々繰り返してきた受験生は、面接室のドアを開けてSFCの教授陣(百戦錬磨の大人の研究者たち)を前にしたときにも、まったく物怖じしません。日頃から先生と「生きた対話」をしてきた経験が身体に染み込んでいるため、教授からの想定外の鋭い突っ込みに対しても、テンプレートではない「自分自身の生きた言葉」でしなやかに、かつ堂々と打ち返すことができるのです。
⚠️ 【重要】受験生の皆さんへ
注意事項:
本記事は「2026年度パンフレット」および「2026春AO」「2026夏秋AO」の募集要項に基づき作成しています 。入試日程やルールは年度により変更されるため、必ず慶應義塾大学公式サイトから最新の「募集要項」をダウンロードし、隅々まで熟読した上で、自身の責任で最終確認を行ってください。
最後に
慶應SFCを目指して机に向かっているあなた。
AO入試は、あなた一人だけの力で突破する試験ではありません。
公式パンフレットや募集要項(アドミッションポリシー)に描かれている、社会の変革を先導するリーダーとは、独りよがりに自分の優秀さを叫ぶ人ではなく、「周囲の人間を巻き込み、適切なコミュニケーションを取りながら、大きなプロジェクトを成功へと導くことができる人」です。
評価書を書いてくださる先生は、あなたの受験プロジェクトの最も大切な「共同経営者(パートナー)」です。頼みっぱなしにするのではなく、誠実なフォローのキャッチボールを通じて、先生をあなたの最大のファン(熱狂的な応援者)へと巻き込んでいってください。
先生との信頼関係をさらに深め、周囲の応援を背に受けて、相思相愛の合格通知(SFCへの切符)をその手で手繰り寄せに行きましょう。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。


