
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFCは、その自由な学風と学際性から、社会経験を持つ方が新たな知識を身につけ、自身の問題意識を深める場として非常に人気があります。しかし、まず重要な事実をお伝えします。
慶應義塾大学の学部(大学院を除く)には、一般的にイメージされる「社会人入試」という名称の特別枠はありません。
社会人としてSFCの学士号(大学卒業資格)取得を目指す方は、高校生や浪人生と同じ選抜ルートを利用することになります。ただし、社会人の豊富な経験と実績を活かせるよう、主に以下の3つのルートを戦略的に選ぶことができます。
1. 最も社会人経験を評価されるルート:AO入試(総合型選抜)
SFCが独自に実施するAO入試(アドミッションズ・オフィスによる自由応募入試)は、社会人にとって最も有利に働く可能性のあるルートです。
✅ 社会人経験が強力な武器となる理由
AO入試の特色は、「筆記試験や技能試験などの一面的、画一的な能力評価ではなく、中学校卒業後から出願に至るまでの全期間にわたって獲得した学業ならびに学業以外の諸成果を多面的、総合的に評価し入学者を選考するもの」である点にあります。
- 「学業以外の諸成果」の評価: 社会人として企業や公的機関で実績を残した経験、起業経験、ボランティア活動などは、まさにこの「学業以外の諸成果」として高く評価されます。
- 「問題発見・解決能力」の証明: SFCが求める「未来を創造する人材」には、実社会で直面した「問い」と、それに対する「解決の志」が不可欠です。職務経験から導き出された明確な問題意識は、高校生にはない深みと具体性を持ち、志望理由書や面接において強力なアドバンテージとなります。
- 提出書類: 志望理由・学習計画(2000字程度)、自己アピール(自由記述)、活動報告書といった書類作成が一次選考の要であり、社会人としての強固な「志」と「実行力」を徹底的に示す必要があります。
2. 科目を絞って効率的に挑むルート:一般選抜
大学受験のブランクがあり、多科目の受験勉強に時間を割けない社会人にとって、SFCの一般選抜(一般入試)は効率的な選択肢となり得ます。
✅ 2科目受験の戦略
SFCの一般選抜は、以下の2科目の組み合わせで受験が可能です。
- 外国語(英語など) + 小論文
- 数学または情報 + 小論文
得意な1科目と必須の小論文に絞って学習できるため、仕事と両立しながらでも、戦略的に合格ラインを目指すことができます。特に、実務でデータサイエンスやプログラミングに触れている方は「情報」を、理系出身者や論理的思考に自信がある方は「数学」を選択することで、一般選抜での合格可能性を高めることが可能です。
3. 大学卒業資格を持つ方向けのルート:第2学年編入学
既に他の大学を卒業している方や、特定の教育機関を修了している方は、第2学年編入学(一部の学部では「転部」)のルートも選択肢となります。
総合政策学部・環境情報学部は、学外からの第2学年編入学を実施しています。
- 出願資格: 大学卒業者、短期大学卒業者など、特定の学歴を持つことが条件となります。
- 試験科目: 一般的に、小論文や面接、専門科目など学部によって異なる試験が課されます。SFCの編入試験は、一般入試とは異なる準備が必要となります。
(参考)専門性を極めるなら大学院の「社会人コース」
もし、学士号ではなく、「働きながら高度な専門知識を身につけたい」「キャリアを活かして研究を深めたい」という目的であれば、学部ではなく大学院への進学も検討すべきです。
SFCの政策・メディア研究科(大学院)には、明確な目的意識を持つ社会人を対象とした「社会人コース」が設けられています。これは、学部とは異なり、在職したまま博士号の取得を目指すことのできる制度なども含まれ、より実務に直結した高度な研究を目的としています。
まずは、ご自身の最終的な学習目的と、現在のキャリアをどう活かしたいかを明確にすることが、SFCへの最適なルートを選ぶ第一歩となります。
慶應SFCのAO入試に関する概要を解説している動画もありますので、こちらも参考にしてください。
最後に
KOSSUN教育ラボは、あなたの「SFCで学びたい」という熱い想いを、最も効果的な形でSFCに届けるお手伝いをします。まずは一度、無料相談にお越しください。あなたの個性や強みを活かし、慶應SFCへの合格を掴み取るための具体的なロードマップを一緒に考えていきましょう。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

