こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のAO入試において、その合否を分ける最も重要な書類、それが「志望理由書」です。正式には「志望理由・入学後の学習計画・自己アピール」という名のこの書類は、単なる作文ではありません。

SFCが求める「未来からの留学生」として、あなたがいかにユニークで、情熱的で、そして未来を切り拓く可能性に満ちているかを伝えるための、あなた自身の物語であり、壮大な企画書なのです。

しかし、その自由度の高さから、「何を書けばいいのか分からない」「どうすれば評価されるのか」と悩む受験生は後を絶ちません。

この記事では、SFCが志望理由書で本当に見たいものは何かを解き明かし、あなたの魅力を最大限に引き出すための「黄金の物語構造」と、具体的な作成ステップを徹底的に解説します。


SFCは、偏差値の高い「優等生」ではなく、世界をより良くするために自ら問いを立て、行動できる「面白い人材」を求めています。その資質は、志望理由書に込められた以下の4つの要素から見極められます。

これら4つの要素が一貫した物語として紡がれているかどうかが、評価の分かれ目となるのです。


優れた志望理由書は、例外なく以下の4つの要素を含んだ物語構造を持っています。このフレームワークに沿って、あなた自身の物語を構築していきましょう。

すべての物語は、あなた個人の体験から始まります。「社会問題に関心があります」といった漠然とした言葉では、評価者の心は動きません。

具体的なエピソードこそが、あなたの問題意識に血肉を与え、独自性を生み出します。

問題意識を抱いた後、あなたがただ待っていたのではなく、主体的に行動したことを証明するパートです。

ここは、出願時に提出する「活動報告」や「任意提出資料」と連動させる重要な部分です。「この活動を通して、〇〇という新たな課題を発見した」といった形で、行動が次の探求へと繋がったことを示せると、評価はさらに高まります。

あなたの探求が、なぜSFCという場でなければ完成しないのか。その必然性を論理的かつ情熱的に語ります。これは、SFCへの深い理解度を示す、最も重要なパートです。

SFCでの4年間はゴールではありません。そこで得た知識、スキル、仲間を糧に、あなたが社会にどう貢献し、何を成し遂げたいのか。その壮大なビジョンを語ります。

「起業したい」ではなく、「SFCで培った〇〇を活かし、△△という社会課題を解決するため、□□という具体的なサービスを提供する会社を立ち上げる」というように、解像度の高い未来像を示し、冒頭で提示した問題意識に答える形で物語を締めくくります。


SFCの志望理由書は、①2000字の文章と、②自由記述(A4・2ページ)の2部構成です。それぞれの役割を理解し、戦略的に使い分けましょう。

自由記述書は志望理由書の繰り返しではなく、文章を補完し、あなたの個性を爆発させるための武器として活用してください。


慶應SFCの志望理由書作成は、自分という人間を深く見つめ、未来を構想する、長くも豊かな「自分探しの旅」です。完璧な文章や美しいデザインよりも、あなた自身の言葉で、あなたにしか語れない不格好で熱い物語を紡ぐこと。それこそが、SFCの心を動かす唯一の方法です。

自信を持って、あなたの物語を世界に提示してください。健闘を祈ります。


KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。