
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
難関私大のトップである慶應と早稲田。その中でも、SFC(総合政策学部・環境情報学部)と早稲田の社学は、どちらも「学際的」「リベラルアーツ的」な学びを標榜しており、受験生にとっては比較対象となることが多い学部です。
しかし、両学部は似ているようで、その教育理念と学生に求める「志」には決定的な違いがあります。今回は、この2つの学部を徹底比較し、あなたの個性と未来がどちらのフィールドで最大限に活かされるのかを解説していきます。
1. 学びのコンセプト:問題解決 vs 総合知
SFCと社学は、どちらも既存の学問分野を横断しますが、その目的が異なります。
比較項目 | 慶應SFC(総合政策/環境情報) | 早稲田大学 社会科学部 |
学びの目的 | 「問題発見・解決」と「創造」 | 「現代社会の総合的理解」 |
アプローチ | 学際的・融合的。文系・理系の垣根なし。 | 社会科学が中心。人文・自然科学も取り入れ、多角的に分析。 |
学習の軸 | 研究会と卒業プロジェクトが中心。 | 講義が中心で、社会科学の理論を体系的に学ぶ。 |
学生に求める姿勢 | 「問い」を自ら立て、実行する「実験する精神」。 | 多様な社会事象に関心を持ち、論理的に分析する力。 |
- SFCの学び: SFCは、「何が問題かを考え、解決方法を創出する」ことを重視します。学生は、政策、IT、デザイン、生命科学といった複数のツールを自由に組み合わせて、未来を「創る」ことに焦点を当てます。
- 社学の学び: 社学は、社会学、経済学、法学、政治学など、社会科学を中心とした学問を広く深く学び、現代社会の仕組みを「理解する」ことを重視します。総合的な知識に基づいて、社会を批判的に分析する力を養います。
2. 入試における「評価基準」の決定的な違い
両学部は、一般選抜と総合型選抜で受験が可能ですが、特に総合型選抜で求める能力には違いがあります。
A. 慶應SFC(AO入試)
SFCのAO入試は、「点数化できない能力」を重視します。
- 重視する点: 「志」の明確さ、問題発見能力、創造性、実行力。
- 評価方法: 提出書類(志望理由、学習計画、自由記述)と面接による多面的・総合的な評価。
- 結論: 「あなた独自の何」をSFCで実現したいのかという、未来志向の構想力が問われます。
B. 早稲田・社会科学部(一般選抜・大学入学共通テスト利用・自己推薦入学試験)
早稲田大学社会科学部の入試は、多様な選抜方法を通じて幅広い人材を求めますが、特に「全国自己推薦入学試験」には明確な個性の要求があります。
- 一般選抜・共通テスト利用:
- 重視する点: 難関私大トップレベルの高い学力と知識の応用力。
- 全国自己推薦入学試験(2026年度入試):
- 制度の目的: 「+αの個性」を持つ人を対象とし、勉学以外の様々な活動歴(活動歴をもとに「自分自身を社会科学部に推薦する」)をもとに評価します。また、「地域性」も重視し、全国から幅広い人材を歓迎しています。
- 結論: いわゆる受験勉強に力点を置いた人とは異なる、独自の「個性」と、それを裏付ける活動歴が問われます。
3. あなたの「志」はどちらのフィールドで輝くか?
どちらの学部を選ぶかは、あなたが大学で「何をしたいか」にかかっています。
あなたのタイプ | 最適な学部 | 理由 |
未来を自分で創りたい | 慶應SFC | 既存の枠組みに囚われず、複数の分野を融合させて「新しいものをつくりたい」「社会に変革を起こしたい」という強い「志」と「実行力」がある。 |
社会の仕組みを理解したい | 早稲田大学 社会科学部 | 社会科学の理論をベースに「論理的に分析したい」、あるいは「独自の個性と活動実績」を武器に社会を多角的に理解・貢献したいという探求心がある。 |
最後に
慶應SFCの入試、特に総合型選抜(AO入試)は、単にどちらの大学が優れているかという比較ではなく、あなたが持つユニークな「志」と「ポテンシャル」がSFCの教育理念とどれだけ強くマッチしているかを測る最高の機会です。
KOSSUN教育ラボは、皆さんがこのSFCの入試の本質を深く理解し、AO入試という独自の選考方法を突破できるよう、徹底的なサポートを提供します。
SFCへの挑戦に不安を感じている方は、ぜひ一度、無料相談にお越しください。あなたのSFC合格への挑戦を、心よりお待ちしております!
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。