
- 1. 第1部:【要項解剖】なぜ必須?「学校プロフィール」が求められる理由
- 1.1. 1. 対象者と提出の義務
- 1.2. 2. なぜ、成績証明書だけではダメなのか?
- 2. 第2部:具体的に何を出せばいい?「学校プロフィール」の3大要件
- 2.1. 【形式のルール】ウェブサイトのプリントアウトでもOK
- 3. 第3部:プロが警告!海外生が陥る「学校プロフィール」3つの罠
- 3.1. 罠①:単なる「パンフレットの表紙」だけを郵送してしまう
- 3.2. 罠②:言語が「日本語・英語以外」のまま提出する
- 3.3. 罠③:夏休みの「学校閉鎖・オフィス休業」によるタイムロス
- 4. 第4部:海外生のための確実な手配スケジュール
- 4.1.1. 印刷して、他の証明書類(成績・卒業証明)と一緒に「簡易書留速達」等で郵送する
- 4.1.2. 学校のウェブサイトで「School Profile」を検索する
- 4.1.3. ウェブサイトにない場合は、カウンセラーの先生に今すぐメールする
- 5. ⚠️ 【重要】受験生の皆さんへ
- 6. 最後に
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のAO入試(総合型選抜)に向けて、英語や日本語での志望理由書、あるいは自由記述の作成に日々全力で取り組んでいる受験生のみなさん。本当にお疲れ様です。
世界各国の現地校やインターナショナルスクールなどで、多様なバックグラウンドや独自のアイデアを培ってきた海外教育制度出身のみなさんは、まさにSFCが募集要項で求める「熱き志を持った仲間(未来からの留学生)」そのものです。
しかし、海外の教育制度からSFCを受験するにあたり、出願書類の「実務」の段階で、日本の高校出身者にはないきわめて重要な必須書類が存在することを知っていますか?
それが、「学校プロフィール(School Profile)」の提出です。
毎年、多くの帰国生や海外生が「成績証明書と卒業証明書は出したから大丈夫」と思い込み、この学校プロフィールの用意を忘れたり、不完全なものを出してしまったりする罠に嵌まっています。
今回は、「2026 夏秋AO」募集要項に定められた厳格なルールをベースに、「海外の教育制度出身者が用意すべき『学校プロフィール』の真の定義」、そして「不備なく確実に受理されるための集め方と実践手順」について、徹底解説します!
第1部:【要項解剖】なぜ必須?「学校プロフィール」が求められる理由

まず、募集要項の「出願について」の証明書類のページに記載されている、学校プロフィールの位置づけを確認しましょう。
1. 対象者と提出の義務
募集要項には、以下のように明記されています。
【募集要項のルール】 「学校プロフィール(外国の教育制度による高校出身者のみ) 在籍する(ないしは卒業した)高校のカリキュラム、成績評価基準、卒業要件、進学実績等が記載された学校案内冊子等を提出してください。」(出典:『2026年度 夏秋AO 募集要項』 P.27)
「留学期間が1年間だけだった」「最終的には日本の高校を卒業する」という場合であっても、高校生活のなかで海外の教育制度に籍を置いていた期間がある受験生は、例外なく提出が必須となる極めて重い書類です。
2. なぜ、成績証明書だけではダメなのか?
日本の高校であれば、文部科学省が定める基準があるため、全国どの高校の「調査書」であっても評定の仕組みは同じです。しかし、海外の高校は国や地域、学校(IB、AP、SAT、A-Levelなど)によって、カリキュラムも成績の付け方も千差万別です。
例えば、あなたの成績証明書に「A」や「4」と書かれていても、それが「学年でトップクラスの評価」なのか、それとも「標準的な評価」なのかは、大学側には判断できません。
そこでSFCのアドミッションズ・オフィスは、あなたの成績を公平かつ多角的に評価(マッチング)するための客観的なものさしとして、「あなたの通っていた学校が、どのような教育を行い、どのような基準で成績をつけているのか」が書かれた公式データ(=学校プロフィール)を求めているのです。
第2部:具体的に何を出せばいい?「学校プロフィール」の3大要件

「学校プロフィールなんて、聞いたことがないし、そんな書類は手元にない…」と焦る必要はありません。一般的に海外の高校では、大学進学実績などと共に案内冊子やデータシートが日常的に用意されています。
提出する資料には、以下の3つの情報が含まれている必要があります。
- ① 学校の概要: 学校の正式名称、所在地、全校生徒数、国際的な認定資格(IB、CIS、WASCなど)の有無、卒業要件、大学進学実績など。
- ② カリキュラムの説明: どのような科目が提供されているか(例:Advanced Placement (AP) 授業の有無や、Honorクラスの設置状況など)。
- ③ 成績評価基準(Grading System): 成績がどのようなスケール(例:A~Fの4段階評価、GPAの計算方法、100点満点換算の基準など)でつけられているかの厳密な説明。
【形式のルール】ウェブサイトのプリントアウトでもOK
募集要項には「上記が学校の Web サイトに記載されている場合は、そのプリントアウトでも構いません。((出典:『2026年度 夏秋AO 募集要項』 P.27))」と記されています。
特別な証明書として学校に新規発行してもらう必要はなく、学校の公式ホームページにある「About Our School」や「School Profile」のPDFページをA4用紙に印刷して郵送すれば、公式に受理されます。
※英語・日本語以外の場合は、英語または日本語で要約を作成し、一緒に提出。
また、学校案内冊子やWebサイトに記載がない場合は、慶應義塾大学公式HPより書式をダウンロードし、学校へ必要事項を記入し厳封されたものの作成を依頼してください。
第3部:プロが警告!海外生が陥る「学校プロフィール」3つの罠

形式が自由だからこそ、受験生の「確認不足(他力本願)」による書類不備が多発するエリアです。以下の3つの罠を絶対に回避してください。
罠①:単なる「パンフレットの表紙」だけを郵送してしまう
学校の綺麗な写真や、教育理念だけが書かれたパンフレットの1ページ目だけを郵送しても、大学側が最も知りたい「成績評価基準」等の情報が載っていなければ、書類不備として扱われます。必ず、評価基準の数字や表が明記されているページを含めて印刷・提出してください。
罠②:言語が「日本語・英語以外」のまま提出する
海外の現地校のなかには、学校プロフィールがフランス語、ドイツ語、中国語、韓国語などの現地語でのみ記載されているケースがあります。
SFCの夏秋AO入試において、多言語での面接選択は可能ですが、提出する出願書類(郵送書類含む)は「日本語」または「英語」のどちらかで用意することが鉄則です。もし日本語・英語以外の言語で記載されている場合は、必ず「志願者自身による翻訳(日本語または英語)」を添付して郵送する必要があります。
罠③:夏休みの「学校閉鎖・オフィス休業」によるタイムロス
夏休みの期間中、事務室や進路指導室が完全にクローズしてしまうリスクが非常に高いです。
「出願直前になってウェブサイトに情報が見当たらず、学校にメールをしても誰も返信をくれない!」とパニックになり、出願締切に遅れてしまっては元も子もありません。
第4部:海外生のための確実な手配スケジュール

SFCのAO入試は、情報収集の段階からすでに試験が始まっています。
あなたの受験戦略を確実なものにするために、以下のステップで動き出しましょう。
印刷して、他の証明書類(成績・卒業証明)と一緒に「簡易書留速達」等で郵送する
高校から発行してもらった厳封済みの成績証明書などの封筒と一緒に、あなたが出意する大きめの封筒(角2サイズ)に同封して、郵便局の窓口から追跡可能な方法(国際郵便ならDHLやEMS等、国内からは簡易書留速達)で発送するのが最も安全な戦略です。
学校のウェブサイトで「School Profile」を検索する
トップページや「Academics」「Admissions」のタブ内、または「Counseling / College Career」のページに、大学提出用のPDFデータが転がっているケースが大半です。見つけたらすぐにダウンロードして内容(評価基準があるか)を確認しましょう。
ウェブサイトにない場合は、カウンセラーの先生に今すぐメールする
学校案内冊子やWebサイトに学校プロフィールの記載がない場合は、慶應義塾大学公式HPより書式をダウンロードし、学校へ必要事項を記入し厳封されたものの作成依頼が必要です。
学校のオフィスが夏休みで完全に閉まる前に、ファーストアプローチを起こしてください。
⚠️ 【重要】受験生の皆さんへ
本記事で解説した内容は、慶應義塾大学SFC公式HPより2026年5月15日公開の「2026夏秋AO募集要項」に基づき作成しています。
しかし、不測の事態や大学側の都合により、システムメンテナンスの日程、出願受理状況の確認期間、あるいは2次面接の実施詳細などが随時、変更・追加アナウンスされる可能性が十分にあります。
「記事に書いてあった日程と実際の締切が違っていた」「知らぬ間に提出ルールの追加発表があった」といった致命的なミスを防ぐため、受験生のみなさんは必ず、慶應義塾大学SFCの公式ウェブサイト、および最新のオンライン出願システムにログインし、正規の募集要項・最新のニュースをあなた自身の目で直接熟読・確認してください。
常に自分自身で一次情報を検証する姿勢を大切に、万全の体制で出願に挑みましょう!
最後に

これまでの延長線上にはない未来のビジョンを描き、未知の領域へ挑戦する勇気を持つこと。
海外という日本とは全く異なる環境のなかで、日々あがき、自らの責任のもとで思考を形成・醸成してきたあなたのアドバンテージは、SFCのAO入試において何よりも強力な武器になります。
だからこそ、こうした事務実務の書類1枚でその挑戦権を失うようなことだけは、絶対に避けてほしいのです。
大学が提示してくれている「募集要項」という最高の一次情報を、あなた自身の目で1文字ずつ確認し、主導権(コントロール権)を握ってスケジュールをマネジメントする。そのタフで丁寧なリテラシーを発揮すること自体が、あなたがSFCの求める『問題解決型』の人材であることの何よりの証明になります。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。
■参考文献
本記事の作成にあたっては、以下の公式資料を参考にしています。
「2026 夏秋AO 募集要項(慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部)」


