
- 1. 1. 慶應独自の「多職種連携(IPE)」をどう語るか?
- 1.1. 面接官が見ているポイント
- 1.2. 回答を差別化するフレームワーク
- 2. 2. 「SFC2学部との協働」を語る必然性
- 2.1. ① 総合政策学部との協働:制度・政策・コミュニティの視点
- 2.2. ② 環境情報学部との協働:テクノロジー・データ・デザインの視点
- 3. 3. 面接官を納得させる実践シミュレーション
- 3.1. 質問例1:「他大学の看護学部でもチーム医療は学べますが、なぜ慶應なのですか?」
- 3.2. 質問例2:「看護医療学部の授業だけでも忙しいと思いますが、他学部の授業や研究にどう関わるつもりですか?」
- 4. 最後に:自信を持って「先導者」のビジョンを語れ
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
看護医療学部の面接において、面接官が最も厳しく見極めようとするのが「なぜ他大学の看護学部ではなく、慶應義塾の看護医療学部なのか」、そして「なぜSFCという特異な環境で看護を学ぶ必要があるのか」という必然性です。
表面的な「慶應のブランドに惹かれた」「チーム医療を大切にしたい」といった一般論では、百戦錬磨の教授陣を納得させることはできません。
面接の場でライバルと明確な差をつける鍵は、医学部・薬学部との「多職種連携(IPE)」と、総合政策学部・環境情報学部の「SFC2学部との協働」を、あなた独自の研究テーマと結びつけて具体的に語り切ることにあります。
今回は、面接で説得力を生み出す論理構築と受け答えの戦略を徹底解説します。
1. 慶應独自の「多職種連携(IPE)」をどう語るか?

多くの受験生が「医師や薬剤師と連携できる看護師になりたい」と語りますが、それだけでは不十分です。慶應義塾大学には、医学部・薬学部・看護医療学部が合同で学ぶ「医療系三学部合同教育」という確固たるプログラムが存在します。
面接官が見ているポイント
- 「他職種への理解と敬意」:医師や薬剤師の専門領域を理解し、対等に議論を交わせるか。
- 「看護独自のアイデンティティ」:医療処置だけでなく、患者の「Life(生活・人生・価値観)」に最も近い立場からチームにどのような視点を提供できるか。
回答を差別化するフレームワーク
面接で多職種連携を語る際は、単なる「仲の良さ」や「連絡の取り合い」ではなく、以下の3軸を意識してください。
- 課題の共有:医師が病気を診るのに対し、看護職は生活を支える視点を持つ。
- 混成チームでの学び:三学部合同教育を通じて、学部生の段階から職種間の意見の違いや葛藤を経験し、合意形成を図る力を磨きたいという意志を示す。
- 患者中心の医療の実現:退院後の地域生活や在宅療養まで見据えたチームアプローチを提案する。
2. 「SFC2学部との協働」を語る必然性

看護医療学部が湘南藤沢キャンパス(SFC)に置かれている最大の理由は、総合政策学部・環境情報学部との学際的なシナジーを生み出すためにあります。この「SFCならではの協働」を語れてこそ、真のSFC志望者として評価されます。
① 総合政策学部との協働:制度・政策・コミュニティの視点
看護現場で気づいた課題の多くは、個人の努力だけでは解決できず、法制度や地域づくりの壁に直面します。
- 面接での語り口例:「病棟でのケアにとどまらず、総合政策学部の社会イノベーションや社会保障政策、コミュニティデザインの知見を掛け合わせることで、地域で孤立しがちな療養者を支える持続可能な仕組みづくりを研究したいと考えています」。
② 環境情報学部との協働:テクノロジー・データ・デザインの視点
医療や看護の現場に先端ITや人間工学、AI技術を導入し、現場の負担軽減や患者のQOL向上を図るアプローチです。
- 面接での語り口例:「環境情報学部の先端情報システムやデータサイエンス、人間環境科学の領域を学ぶことで、ウェアラブル端末を用いた生体情報の解析や、ケア現場の直感をエビデンスとして可視化する看護技術の開発に挑戦したいです」。
どちらの学部との協働を語る場合でも、「他学部の知識を借りる」という受け身の姿勢ではなく、「看護の視点・現場の課題意識を持つ私だからこそ、他学部の知見を巻き込んで新しい解決策(変化)を創り出せる」という主体的アプローチを示すことが重要です。
3. 面接官を納得させる実践シミュレーション

面接で想定される質問と、その受け答えの骨子を整理しておきましょう。
質問例1:「他大学の看護学部でもチーム医療は学べますが、なぜ慶應なのですか?」
- NG回答:「慶應は医学部が有名で、大きな病院があるからです」
- 合格者の回答骨子:
- 慶應の医療系三学部合同教育が低年次から段階的に組み込まれており、学生時代から多職種で議論を重ねる実践的な環境がある点を挙げる。
- 単なる病院内での連携にとどまらず、SFCという環境で政策や情報科学の知見を取り入れ、退院後の人々の暮らしや地域社会まで包括した「Life」の支援システムを先導したいと結ぶ。
質問例2:「看護医療学部の授業だけでも忙しいと思いますが、他学部の授業や研究にどう関わるつもりですか?」
- NG回答:「なんでも興味があるので、取れる授業は全部取りたいです」
- 合格者の回答骨子:
- 看護職としての専門的基盤(国家試験要件や実習)を着実に修得することを第一の土台として明言する。
- その上で、自身が探究したい研究課題(例:在宅看取り、周産期ケア、慢性期疾患の自己管理など)に直結するSFCの特定の研究領域(政策デザイン、人間環境科学など)をピンポイントで挙げ、計画的かつ目的意識を持って履修・協働する青写真を示す。
最後に:自信を持って「先導者」のビジョンを語れ

面接本番では、難しい専門用語を暗記して披露する必要はありません。教授陣が見ているのは、知識の量ではなく、「あなたがこれから向き合おうとしている医療の未来に対する誠実さと、協働に向けた柔軟な人間性」です。
- 医師や薬剤師、患者さんの声に耳を傾ける「謙虚さ」
- 看護の視点から堂々と課題提起を行う「専門職としての覚悟」
- SFCの異分野の知見を巻き込んで突破口を開く「創造性と変革の意志」
この3つが揃ったとき、あなたの言葉は面接官の心に深く響きます。
KOSSUN教育ラボでは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。
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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。
■参考文献
本記事の作成にあたっては、以下の公式資料を参考にしています。
「慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)公式ウェブサイト」
慶應義塾大学「KEIO UNIVERSITY GUIDEBOOK 2027 学問のすゝめ」


