
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)を目指す皆さんにとっての一大イベント、それが「オープンキャンパス」です。SFCのオープンキャンパスは、単に大学の施設を見て回るだけのツアーではありません。それは、SFCが掲げる「問題発見・解決」の精神に触れ、未来の自分の姿を想像するための、最初の実践の場です。
ウェブサイトやパンフレットだけでは決して伝わらない、SFCの独特な「空気」とは何か。教員や在学生(SFC生)は、一体どんな情熱を持って研究や活動に取り組んでいるのか。
この記事では、SFCのオープンキャンパスがなぜ特別なのか、その魅力を最大限に体験し、あなたの受験準備に活かすための完全ガイドをお届けします。
(注:本記事の日程や内容は、例年の傾向に基づいた2025年度の予測を含みます。最新の情報は必ず大学公式サイトでご確認ください。)
なぜSFCのオープンキャンパスは「特別」なのか?
数ある大学のオープンキャンパスの中でも、SFCのそれは「絶対に参加すべき」と言われる特別な価値を持っています。
- SFCの「理念」を体感できる: 「問題発見・解決」や「学際性」という言葉の意味を、模擬講義や研究会紹介を通して具体的に理解できます。
- 教員・在学生との「対話」の宝庫: SFCは教員と学生の距離が近いことで知られます。オープンキャンパスは、あなたの問題意識を第一線の研究者である教員や、少し未来の自分である在学生に直接ぶつけられる貴重な機会です。
- AO入試の「生の情報」が得られる: SFC入試の大きな特徴であるAO入試。その説明会では、評価のポイントや準備のヒントなど、ウェブサイトだけでは得られない重要な情報を入手できます。
- キャンパスという「環境」を感じられる: 世界的建築家・槇文彦氏が設計した開放的な校舎、豊かな自然、そしてそこに集う学生たちの活気。この独特の「場のチカラ」を感じることは、志望理由を深める上で不可欠です。
【2025年度予測】オープンキャンパスの主要コンテンツ
SFCのオープンキャンパスは、例年オンラインと来場型(対面)を組み合わせたハイブリッド形式で開催されます。多彩なプログラムの中から、特に注目すべきものを紹介します。
1. 模擬講義
SFCの教員が、自身の専門分野に関する講義を高校生向けに分かりやすく展開します。文系・理系の枠を超えた刺激的なテーマの講義は、あなたの知的好奇心を大いに刺激してくれるでしょう。「大学での学び」のリアルな姿がここにあります。
2. 研究会紹介
SFCの学びの核である「研究会(プロジェクト)」。各研究会がブースやプレゼンテーション形式で、日頃の研究内容や活動成果を展示・発表します。自動運転、宇宙、医療、国際紛争、まちづくり…多種多様な研究に触れることで、SFCで探求できるテーマの無限の広がりに驚くはずです。
3. 個別相談コーナー
オープンキャンパスの目玉であり、最も価値ある時間と言えるかもしれません。
- 教員との相談: あなたが今抱いている問題意識や研究したいテーマについて、専門家の視点からアドバイスをもらえます。どの教員の研究会が自分の関心に近いかを知る絶好の機会です。
- 在学生(SFC生)との相談: 授業の様子、サークル活動、一人暮らし、そして「AO入試をどう乗り越えたか」など、気になることを何でも聞けるコーナー。年の近い先輩からのリアルなアドバイスは、あなたの不安を解消し、モチベーションを高めてくれます。
4. AO入試説明会
SFCをAO入試で受験しようと考えているなら必聴のプログラムです。アドミッションズ・オフィス担当者から、AO入試の理念、評価のポイント、出願書類の準備に関する注意点などが直接語られます。質疑応答の時間も設けられることが多く、疑問を解消するチャンスです。
5. キャンパスツアー
在学生の案内で、広大なキャンパスを巡るツアー。メディアセンター(図書館)やFABスペース(工作施設)など、SFCならではの施設を間近に見ることができます。先輩の学生生活に関するこぼれ話を聞きながら歩くキャンパスは、数年後の自分の姿を想像させてくれるでしょう。
オープンキャンパスを120%活用するための5つの準備
この特別な一日を最大限に有意義なものにするため、ぜひ以下の準備をして臨んでください。
- 事前予約を制する 人気の模擬講義やプログラムは、事前予約制ですぐに定員に達することがあります。大学公式サイトで予約開始日時を必ずチェックし、逃さないようにしましょう。
- SFCウェブサイトを「予習」する 「何も知らない状態」で行くのは非常にもったいないです。事前にSFCのウェブサイトを読み込み、「会ってみたい教員」「話を聞きたい研究会」をいくつかリストアップしておきましょう。予習の深さが、当日の収穫の質を決めます。
- 「魔法の質問リスト」を作成する 誰に何を聞きたいか、具体的な質問リストを作っておきましょう。漠然とした質問よりも、的を絞った質問の方が、より深く有益な答えを引き出せます。
- 教員へ: 「先生の〇〇という研究と、私の関心がある△△を結びつけて研究することは可能でしょうか?」
- 在学生へ: 「志望理由書を作成する上で、一番大変だったことは何ですか?」「SFCに入って、一番成長したと感じる点はどこですか?」
- 自分の「問題意識」を30秒で話せるようにしておく 個別相談で「どんなことに興味があるの?」と聞かれた際、簡潔に自分の関心を話せるように準備しておきましょう。「私は〇〇という社会問題に関心があり、その原因である△△について探求したいと考えています」のように、自分の言葉で話せると、対話がスムーズに進みます。
- 記録の準備を怠らない 心に残った言葉、インスピレーションを受けた研究、キャンパスの雰囲気。それらを忘れないように、スマートフォンやノートにメモを取り、写真を撮っておきましょう。その記録は、後に出願書類を作成する際の、あなただけの大切な「一次情報」となります。
最後に
慶應SFCのオープンキャンパスは、未来のキャンパスライフを「見学」する日ではありません。あなた自身が未来への「問い」を発見し、その探求の第一歩を踏み出すための「体験」の日です。
ぜひ事前準備を万全にして、SFCの熱気と知の刺激を全身で感じてください。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。