こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

SFCの授業と聞くと、「自由度が高い」「最先端のことが学べる」といったイメージがあるかもしれません。しかし、具体的にどのような授業が行われ、どのように学んでいくのか、そのリアルな姿はなかなか見えにくいものですよね。

今回は、SFCのユニークなカリキュラムに沿って、その授業の具体的な内容と特徴を徹底的に解説していきます。SFCでの学びが、どのように皆さんの「知りたい」を形にし、未来を創造する力へと繋がっていくのか、その魅力に迫ります。

この記事が、皆さんが思い描くSFCでの学生生活を、より鮮明にする一助となることを心より願っております。


SFCの授業は、与えられた知識を一方的に吸収するだけではありません。SFCの教育理念である「問題発見・解決型」「創造性開発型」に則り、学生一人ひとりが「何を学びたいのか」「何を研究したいのか」という「問い」を自ら立てることからスタートします。

この「問い」を深め、解決へと導くために、SFCの授業は以下のような特徴を持っています。

1. 学年・学部の枠を超えた、自由で学際的な科目選択

SFCの授業には、ごく一部の必修科目を除いて、学年による履修制限がほとんどありませんこれは、学生が自分の興味や研究テーマに合わせて、必要な科目を必要な時に履修できるようにするためです。

例えば、1年生から高度なプログラミングの授業を履修したり、4年生になってからデータ分析の基礎を学び直したりすることも可能です。総合政策学部と環境情報学部の垣根もなく、自分の「問い」に応じて、法学も、情報科学も、デザインも、環境問題も、自由に組み合わせて学ぶことができます。この圧倒的な選択の自由度が、SFCの授業の大きな魅力です。

2. 「研究会」が学びの中心:教員と学生が「対等なパートナー」

SFCの授業の最も特徴的な形が「研究会」です。これは単なるゼミや演習ではありません。教員が学生に一方的に知識を伝えるのではなく、教員と学生が「対等なパートナー」として共に考え、多様な課題に取り組んでいく、実践的な学びの場です。

多くの研究会では、企業との共同研究や官公庁からの委託研究など、実社会の最先端の問題をテーマに活動しています。学生は、これらのプロジェクトに直接参加することで、高度な専門性を身につけ、現実の問題解決に貢献する経験を積むことができます。教員の持つ経験や人脈と、学生の斬新な発想やパワーが融合し、新しい知識や技術が生まれる瞬間を体験できるのが、研究会の醍醐味です。

3. 「基盤科目」と「先端科目」による体系的な学習支援

SFCの授業は、学生が「研究会」や最終的な「卒業プロジェクト」に向けて着実に力をつけられるよう、「基盤科目」と「先端科目」に体系化されています。

4. 4学期制の導入で広がる学びの可能性

SFCでは、2014年度から4学期制と2学期制を併用した学事日程が導入されています。これにより、春学期と秋学期のそれぞれ前半・後半に授業科目が配置され、学生は短期間に集中して特定の科目を深く学ぶことが可能になりました。

この制度は、特に海外留学やフィールドワークなど、大学を離れて活動する学生を強力に支援します。学期途中でまとまった期間を割いて学外での活動に参加しても、学業に支障が出にくい柔軟な体制が、SFCの授業をさらに多様で魅力的なものにしています。

5. 「卒業プロジェクト」で学びを集大成

SFCでの4年間の学びは、すべて「卒業プロジェクト」へと繋がります。これは、単に論文を書くだけではありません。SFCで培ってきた創造性と先端性を駆使し、自らの研究テーマについて、論文の執筆、作品の制作、あるいはその他の研究成果としてふさわしいものを自ら推進し、まとめ上げます。

卒業プロジェクトは、教員である「メンター」との対話を通じて進められ、学生が自らの「未来創造の成果」として、また「未来へ前進するときの自分自身のプロポーザル」として形にする、まさにSFCの学びの集大成です。

慶應SFCの授業は、画一的な知識伝達の場ではなく、学生一人ひとりの「知りたい」という知的好奇心を最大限に尊重し、それを形にするための多様なリソースと機会を提供する場所です。

「研究会」を中心とした実践的な学び、学年や学部の枠を超えた自由な科目選択、そして体系化された「基盤科目」と「先端科目」が、皆さんの「問い」を深め、未来を創造する力へと繋がっていきます。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。