
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFCの総合型選抜(旧AO入試)において、合否を左右する最も重要な書類の一つが、出願書類に含まれる「志望理由・入学後の学習計画・自己アピール」です。
その中でも、「入学後の学習計画」は、あなたがSFCの環境で何をどのように学びたいのか、という具体的なビジョンを示すための重要な項目です。しかし、「学習計画」と言われても、どのようなテーマを設定し、どのように書けばSFCの教員に響くのか、悩む方も多いのではないでしょうか。
今回は、このSFCの「学習計画書」のテーマ設定に焦点を当て、合格を掴むための具体的な3つの思考法を徹底的に解説していきます。
この記事が、あなたのSFC合格への挑戦を力強く後押しする一助となることを心より願っております。
1. SFCの教育理念と「志」を繋げるテーマ設定
SFCが最も重視するのは、あなたがSFCの教育理念を理解し、その環境で何をしたいのかという「志」を持っているかです。学習計画書のテーマは、この「志」を具体的に示すための設計図となります。
- SFCが求める「問題発見・解決型」: SFCは、既存の学問の枠を超えて、現代社会の複雑な問題を「自ら発見し、解決する」能力を持つ学生を求めています。あなたの学習計画のテーマは、この問題発見・解決のプロセスを反映したものであるべきです。
- 文理融合の学際性: 総合政策学部と環境情報学部には、それぞれ1つの学科しかありません。これは、学生が特定の分野に縛られず、文系・理系の枠を超えて自由に学びをデザインできるようにするためです。あなたのテーマも、複数の学問領域を横断するような学際性を持つことが望ましいでしょう。
【思考法】 「環境問題」という漠然としたテーマではなく、「AIを活用した森林火災の早期検知システムの開発」のように、複数の学問領域(環境、情報技術)を組み合わせ、具体的な課題解決を目指すテーマを設定しましょう。これにより、あなたがSFCの学際的な環境を最大限に活かしたいと考えていることが伝わります。
2. 「研究会」と「卒業プロジェクト」を見据えたテーマ設定
SFCの学びの中心は、教員と学生が共に課題に取り組む「研究会」です。そして、その学びの集大成が「卒業プロジェクト」です。学習計画書のテーマは、これらを見据えた、具体的かつ実現可能性のあるものであるべきです。
- 「研究会」との関連性: あなたのテーマが、SFCに存在する特定の研究会や教員の研究内容とどのように関連しているかを示しましょう。これにより、あなたがSFCでの学びを深く調べていること、そして入学後にすぐに研究活動に取り組む準備ができていることが伝わります。
- 「卒業プロジェクト」への展望: 入学後の学びが最終的にどのような形になるのか、その展望を具体的に記述しましょう。論文の執筆、プロダクトの開発、ビジネスプランの策定など、あなたのテーマが「卒業プロジェクト」としてどのように結実するのかを示すことで、あなたの構想力と実行力が評価されます。
【思考法】 「○○先生の研究会で△△について学び、その知識を活かして、卒業プロジェクトでは□□という社会課題を解決するための××を開発したい」のように、研究会や教員名を具体的に挙げ、4年間の学びの道筋を示すことで、より説得力が増します。
3. 「これまでの経験」と「将来のビジョン」を繋げるテーマ設定
学習計画書のテーマは、単に入学後のことだけではありません。あなたの「これまでの経験」と「将来のビジョン」を繋げる物語(ストーリー)の核となるものです。
- 「なぜこのテーマなのか?」: あなたがそのテーマに関心を持ったきっかけは、これまでのどのような経験にありますか? 例えば、高校での部活動、ボランティア活動、あるいは個人的なプロジェクトなど、具体的なエピソードと結びつけましょう。
- 「このテーマでどうなりたいのか?」: SFCでの学びを通じて、将来どのような分野で、どのような形で社会に貢献したいのか、そのビジョンを明確にしましょう。あなたのテーマが、単なる学問的興味に留まらず、社会的な意義を持つことを示すことが重要です。
【思考法】 「高校でのロボット制作の経験から、AIとロボットが社会に与える影響に興味を持ち、SFCでは、その知見を活かして高齢者の生活を支援する新しいロボティクス技術を研究したい」のように、過去の経験を起点に、未来のビジョンへと繋がる一貫したストーリーを構築しましょう。
最後に
慶應SFCの学習計画書は、単なる勉強の予定表ではありません。それは、あなたがSFCの環境をどう活用し、何を学び、何を成し遂げたいのかという「あなたの未来」を語る設計図です。
- SFCの理念との合致性
- 研究会・卒業プロジェクトへの展望
- 過去の経験と未来のビジョンの接続
この3つの思考法を意識することで、あなたの「志」が具体的かつ説得力のある形で伝わり、合格を掴み取ることができるでしょう。
KOSSUN教育ラボは、皆さんがSFCのこのユニークな学習計画書のテーマ設定で悩むことなく、「あなただけの志」を見つけ、それを合格へと導くための徹底的なサポートを提供します。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。