
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFCの自由で多様な学びに魅力を感じている一方で、「進級や卒業は厳しいのでは?」と不安に感じている方もいるかもしれません。SFCには、他の大学と同様に、進級や卒業のための厳格な条件が設けられており、その条件を満たせないと「原級」となる可能性があります。
今回は、SFCの「原級」をテーマに、進級・卒業条件の詳細と、皆さんの貴重な学生生活を無駄にしないための戦略について徹底的に解説していきます。
この記事が、SFCでの学びを最大限に活かし、確実に卒業するための道筋を立てる一助となることを心より願っております。
SFCの進級・卒業条件の全体像
SFCのカリキュラムは、学生が主体的に学びをデザインできるように作られていますが、進級・卒業には、各学年で定められた単位数と必修科目の修得が必須です。SFCの進級・卒業条件は、以下の図のように学年ごとに明確に定められています 。
- 第2学年への進級: 入学後2学期以上在学し、自由科目を除いて30単位以上を修得すること 。さらに、「総合政策学」または「環境情報学」、「心身ウェルネス」、「体育1」といった所定の単位を全て修得する必要があります 。
- 第3学年への進級: 入学後4学期以上在学し、自由科目を除いて60単位以上を修得すること 。また、「言語コミュニケーション科目」、「データサイエンス科目」、「情報技術基礎科目」といった所定の基盤科目の単位を修得する必要があります 。
- 第4学年への進級: 入学後6学期以上在学し、基盤科目30単位以上、「体育2・3」、そして「研究会AまたはB」の単位を修得することが条件です 。
- 卒業: 第4学年であり、入学後8学期以上在学すること 。自由科目を除いて124単位以上を修得し、「先端科目」を30単位以上、「卒業プロジェクト2」を2単位修得する必要があります 。
これらの条件を満たせない場合、その学年を留年することになり、これをSFCでは「原級」と呼びます。
「原級」になることのデメリットとリスク
原級は、単に同じ学年を繰り返すだけでなく、以下のようなデメリットやリスクを伴う可能性があります。
- 学費の負担: 原級となった場合、学費の納入が再度必要となります 。
- スケジュールの遅延: 卒業が遅れることで、就職活動の時期がずれ込んだり、大学院への進学計画に影響が出たりする可能性があります。
- モチベーションの低下: 友人たちが先に進級・卒業していく中で、学業へのモチベーションを維持するのが難しくなる場合もあります。
「原級」を避けるための3つの戦略
SFCの自由な学びを謳歌しながらも、確実に進級・卒業するためには、入学後から戦略的に学生生活を送ることが重要です。
1. 計画的な履修計画とシラバスの熟読
SFCは授業の自由度が高い反面、履修計画はすべて自己責任で行う必要があります。
- ガイダンスへの参加: 履修申告の前には、必ず学事グループが開催するガイダンスに出席し、進級・卒業条件や履修方法、注意事項について確認しましょう 。
- シラバスの熟読: 各科目のシラバスには、授業計画、成績評価基準、履修条件などが詳細に記載されています 。これらを熟読し、自分の学習・研究に必要な科目を慎重に選びましょう。
- 教員や学事グループへの相談: 履修に関して不明な点があれば、曖昧なままにせず、学習指導担当教員やSFC学生担当(学事グループ)の窓口に問い合わせてください 。
2. 単位上限とオンライン授業の単位数に注意
SFCでは、1学期間に履修できる単位の上限が定められています。進級・卒業に必要な単位の上限は20単位、自由科目を含めた単位の上限は30単位です 。また、遠隔(オンライン)授業で修得した単位は、進級・卒業に必要な単位に含められる上限が60単位と定められています 。これらの上限を超えて履修申告した場合、単位が削除される可能性があるため、計画的に履修しましょう 。
3. 「研究会」への早期参加
第4学年への進級条件として、研究会で2単位以上を修得することが求められています 。SFCでは、本人の能力次第で1年生からでも研究会を履修することが可能であり、多くの学生が早い段階から研究会に参加しています 。研究会での学びは、卒業プロジェクトへと直結するため、早めに参加し、教員や仲間との協働を通じて、着実に研究を進めていくことが原級を避けるための重要な戦略となります 。
最後に
SFCのカリキュラムは、学生の自主性を重んじる一方で、進級・卒業条件という形で、学生の学びの進捗をしっかりと管理しています。
しかし、これは決して学生を縛るものではありません。むしろ、SFCの教員や事務室は、学生が原級になることなく、充実した学生生活を送れるよう、ガイダンスや窓口相談といった手厚いサポートを提供しています 。
KOSSUN教育ラボは、皆さんがSFCのAO入試を突破するだけでなく、入学後もこの自由な環境を最大限に活かし、確実に卒業するためのロードマップを一緒に考えるお手伝いをします。SFCでの夢のキャンパスライフを掴むために、ぜひ一度、無料相談にお越しください。
あなたのSFC合格への挑戦を、心よりお待ちしております!
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。