こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

SFC(湘南藤沢キャンパス)の一般選抜は、そのユニークな科目構成から、受験生にとって戦略的な選択が求められます。特に、理系・数学が得意な学生にとって、SFCの入試は「数学」や「情報」を武器にできる、大きなチャンスとなります。

今回は、SFC(総合政策学部・環境情報学部)の一般選抜における数学受験の仕組み、出題範囲、そしてこの科目がSFCの教育理念とどう結びついているのかを解説します。


SFCの一般選抜は、多くの大学のように多数の科目を課すのではなく、以下の2つの科目群と小論文で合否を判定します。

数学受験の選択肢:

受験生は、第1時限において「数学単独」「外国語および数学」「情報および数学」のいずれかを選択することで、数学(あるいは情報)を主要な武器として受験に臨むことができます。


SFCが一般選抜で「数学」や「情報」を重視するのは、単なる計算能力を測るためではありません。SFCが求める「問題発見・解決能力」と「論理的思考力」の基礎を測るためです。

総合政策学部(数学)の出題範囲

環境情報学部(数学)の出題範囲

環境情報学部は、上記の範囲に加え、数学Ⅲ、数学Cが出題範囲に含まれます。ただし、「外国語および数学」あるいは「情報および数学」を選択した場合は、数学Ⅲ、数学Cを出題範囲から除くという例外規定があります。

SFCが求める能力

SFCは、データ分析や論理構築を重視するため、特に「統計的な推測」など、現実の問題解決に直結する分野の理解を深く問う傾向があります。これは、SFCでの学際的な研究に必要な「データの扱い方」と「論理的な根拠の構築」を測るものです。


数学・情報で受験を成功させるためには、以下の戦略が不可欠です。

戦略①:得意科目での圧倒的優位性

SFCはわずか2科目(と小論文)の合計点で合否が決まるため、数学(あるいは情報)で高得点を取り、他の受験生に対して圧倒的な優位性を確保することが重要です。

戦略②:環境情報学部の選択肢に注意

環境情報学部を志望し、「外国語および数学」または「情報および数学」を選択する場合、数学Ⅲ・Cが除外されるため、効率的な対策が可能となります。自身の得意分野に合わせて最適な選択肢を選びましょう。

戦略③:小論文対策との両立

第2時限の小論文は、発想、論理的構成、表現などを総合的に評価される重要な科目です。数学で高得点を取っても、小論文の出来が合否を左右することがあります。数学・情報で培った論理的思考力を、小論文の論述力に繋げる訓練が必要です。

慶應SFCの一般選抜における数学・情報受験は、単なる理系科目の試験ではありません。それは、あなたが持つ「論理的思考力」と「問題解決の基礎力」という名の「知の挑戦状」です。


KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。