
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFC(湘南藤沢キャンパス)の一般選抜は、そのユニークな科目構成から、受験生にとって戦略的な選択が求められます。特に、理系・数学が得意な学生にとって、SFCの入試は「数学」や「情報」を武器にできる、大きなチャンスとなります。
今回は、SFC(総合政策学部・環境情報学部)の一般選抜における数学受験の仕組み、出題範囲、そしてこの科目がSFCの教育理念とどう結びついているのかを解説します。
1. SFC一般選抜の科目構成:「外国語」と「数学・情報」の2本柱
SFCの一般選抜は、多くの大学のように多数の科目を課すのではなく、以下の2つの科目群と小論文で合否を判定します。
| 試験科目 | 総合政策学部 | 環境情報学部 | 配点 |
| 第1時限 | 外国語 / 数学 / 外国語および数学 / 情報および数学 のうち1つを選択 | 外国語 / 数学 / 外国語および数学 / 情報および数学 のうち1つを選択 | 200点 |
| 第2時限 | 小論文 | 小論文 | 200点 |
| 合計 | 400点 |
数学受験の選択肢:
受験生は、第1時限において「数学単独」「外国語および数学」「情報および数学」のいずれかを選択することで、数学(あるいは情報)を主要な武器として受験に臨むことができます。
2. 数学・情報の出題範囲とSFCが求める能力
SFCが一般選抜で「数学」や「情報」を重視するのは、単なる計算能力を測るためではありません。SFCが求める「問題発見・解決能力」と「論理的思考力」の基礎を測るためです。
総合政策学部(数学)の出題範囲
- 必修範囲: 数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A、数学B。
- 数学A: 「図形の性質」「場合の数と確率」「数学と人間の活動」。
- 数学B: 「数列」「統計的な推測」。
環境情報学部(数学)の出題範囲
環境情報学部は、上記の範囲に加え、数学Ⅲ、数学Cが出題範囲に含まれます。ただし、「外国語および数学」あるいは「情報および数学」を選択した場合は、数学Ⅲ、数学Cを出題範囲から除くという例外規定があります。
SFCが求める能力
SFCは、データ分析や論理構築を重視するため、特に「統計的な推測」など、現実の問題解決に直結する分野の理解を深く問う傾向があります。これは、SFCでの学際的な研究に必要な「データの扱い方」と「論理的な根拠の構築」を測るものです。
3. 数学受験で合格を掴むための戦略
数学・情報で受験を成功させるためには、以下の戦略が不可欠です。
戦略①:得意科目での圧倒的優位性
SFCはわずか2科目(と小論文)の合計点で合否が決まるため、数学(あるいは情報)で高得点を取り、他の受験生に対して圧倒的な優位性を確保することが重要です。
戦略②:環境情報学部の選択肢に注意
環境情報学部を志望し、「外国語および数学」または「情報および数学」を選択する場合、数学Ⅲ・Cが除外されるため、効率的な対策が可能となります。自身の得意分野に合わせて最適な選択肢を選びましょう。
戦略③:小論文対策との両立
第2時限の小論文は、発想、論理的構成、表現などを総合的に評価される重要な科目です。数学で高得点を取っても、小論文の出来が合否を左右することがあります。数学・情報で培った論理的思考力を、小論文の論述力に繋げる訓練が必要です。
最後に
慶應SFCの一般選抜における数学・情報受験は、単なる理系科目の試験ではありません。それは、あなたが持つ「論理的思考力」と「問題解決の基礎力」という名の「知の挑戦状」です。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

