
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFCは「自由な学風」で知られる一方で、「課題が多くて忙しい」「常に何かをしなければならないプレッシャーがある」といった声も聞かれます。この「忙しさ」の正体は、単なる課題の量ではなく、SFC特有の教育システムと学生の「自主性」に起因しています。
今回は、SFCでの忙しさの構造を分析し、あなたがその自由な環境で「忙殺」されることなく、学びを最大化するための戦略的思考法を解説します。
1. SFCの忙しさの正体:時間の「自己設計」が必須
SFCで学生が忙しく感じる根本的な原因は、「カリキュラムの自由度」と「問題解決への実践的な要求」にあります。
原因①:常に「問題発見」と「アウトプット」が求められる
SFCの教育は、「問題発見・解決型」と「創造性開発型」であり、受け身の知識吸収ではありません。
- 研究会中心の活動: 学びの中心である研究会では、教員から課題を与えられるのではなく、学生自身が「何が問題か」を設定し、解決策を創造する主体的な研究が求められます。この「創造的課題」は範囲が広いため、時間と労力がかかります。
原因②:時間の「自己設計」の失敗
SFCは、学生が履修を自由にデザインできる反面、自己管理能力が低いと、履修計画の失敗に繋がります。
- 履修の負荷: 必須の基盤科目(言語、データサイエンス、情報技術基礎)に加え、研究会やサークル、アルバイト、インターンシップといった学外の活動を詰め込みすぎ、「キャパオーバー」に陥ります。
2. 「忙殺」されないための戦略的思考法
SFCで成功する学生は、この忙しさを「挑戦」と捉え、戦略的に時間を「デザイン」しています。
戦略①:履修計画に「バッファ(ゆとり)」を組み込む
- 基盤科目の集中: 必須の基盤科目の単位修得は最優先で行い、早い段階で基礎力を固めます。その後の履修に余裕が生まれます。
- 「履修中止」を戦略的に活用: 学期途中で学習負荷が限界を超えた場合、「履修登録取消」(履修中止)制度を戦略的に利用し、成績の質を保つために一部科目を諦める判断力を持ちます。
戦略②:時間を「投資」と「消費」に分類する
SFCでの時間は、すべてが価値ある「投資」とは限りません。
- 投資: 卒業プロジェクトや研究テーマに直結する活動、基盤科目の習得など、将来のキャリアや学びに繋がる活動に集中します。
- 消費を避ける: 「楽単」探しや、目的のない活動への参加など、時間の「消費」となる行為を徹底的に排除します。
戦略③:リソースと協働を徹底する
- 教員・メンターへの相談: 課題の方向性に迷ったら、教員(メンター)に早期に相談し、課題の「終わり」の線引きや優先順位についてアドバイスを求めましょう。
- 協働学習の活用: 課題の分担はできなくても、仲間と議論する時間を設けることで、学際的な知識統合の負荷を軽減します。
最後に
慶應SFCの「忙しさ」は、学生が自身の「志」を追い求め、未来を創造するために熱狂している証です。この環境は、受け身の学生には厳しいかもしれませんが、「自立」と「戦略」を持った学生には、最高の成長の機会を提供します。
AO入試は、あなたがこの挑戦的な環境で成功する「ポテンシャル」と「戦略性」を持っているかを測る場です。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。


