
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFCは「自由」で「創造的」な環境が魅力ですが、入学後、その自由さゆえに「ついていけない」「何をしていいかわからない」と感じ、「辞めたい」という深刻な悩みに直面する学生も少なからず存在します。
この「辞めたい」という感情は、単なる逃げではなく、SFCが学生に求める「自主性と自律」が試されているサインです。
今回は、SFCで直面するであろう困難の根本原因と、その感情を乗り越え、学びを再設計するための戦略的なネクストステップを解説します。
1. SFCで「辞めたい」と感じる3つの主な原因
SFCの環境は、高校までの教育システムと大きく異なるため、学生が戸惑う原因は特有のものです。
原因①:「自由」がもたらす自己責任の重圧
SFCのカリキュラムは、学生が自ら履修計画をデザインする「自立」が前提です。
- 戦略の欠如: 「楽単」を探すなど戦略を欠いた履修計画を立てた結果、進級に必要な基盤科目(言語、データサイエンスなど)の修得が遅れ、進級・卒業への不安が増大します。
- 孤立感: 自分の「志」や「研究テーマ」を見つけられず、周りの意識の高い学生たちとの差を感じ、孤立感を深めてしまうことがあります。
原因②:「問題発見」の壁と研究テーマの迷走
SFCは「問題発見・解決」の精神が核です。自分で「問い」を設定できないと、研究会での活動が停滞します。
- 受け身の姿勢: 高校までの「与えられた課題を解決する」という受け身の姿勢から脱却できず、「何を研究すればいいのか」という問題設定の壁にぶつかり、研究活動への意欲を失います。
原因③:モチベーションの喪失
AO入試の目標達成後、次の目標(卒業プロジェクト、キャリア)を明確に設定できず、モチベーションが喪失してしまう「バーンアウト」の状態です。
2. 「辞めたい」を乗り越えるための戦略的ネクストステップ
「辞めたい」という感情は、大学の環境があなたに合っていないのではなく、「 S F Cの環境の乗りこなし方」を見直すチャンスです。
ステップ①:立ち止まらずに「専門的な対話」を求める
SFCには、学生の挑戦と悩みを支えるリソースが整っています。
- 教員・メンターとの対話: 研究会やオフィスアワーを利用し、教員(メンター)に正直に悩みを打ち明けましょう。SFCの教員は学生を「対等なパートナー」として見ています。対話を通じて、研究テーマの再設定や履修計画の修正のヒントが得られます。
- 学生相談室の活用: 心身ウェルネスセンターの学生相談室など、専門のカウンセラーに相談し、精神的なサポートを求めましょう。
ステップ②:「休学」制度を活用し、学びを再設計する
「辞める」という最終決断を下す前に、一度「休学」という選択肢を検討してください。
- 戦略的な休学: SFCの休学制度(最長4年間)を活用し、学業を一時中断して、環境を変えることができます。この期間に、インターンシップや国内外での活動に挑戦し、「学びの目的」と「志」を再定義することで、帰学後のモチベーション回復に繋がる場合があります。
ステップ③:履修計画を「卒業プロジェクト」から逆算する
履修計画を見直し、最終目標である「卒業プロジェクト」と、それに必要な基盤科目(情報基礎、データサイエンスなど)の修得に集中しましょう。
最後に
慶應SFCで「辞めたい」と感じるのは、あなたが「自律的に学びをデザインする」という S F Cの挑戦的な環境に直面している証拠です。この困難を乗り越える姿勢こそが、SFCが求める「問題解決能力」です。
あなたのSFCライフが、再び輝きを取り戻せるよう、心より応援しています。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

