
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に挑戦する際、最も戦略的な判断が求められるのが、「併願の可否」に関するルールです。SFCのAO入試では、同じ入試期において「総合政策学部」と「環境情報学部」の併願ができません。
この「併願できない」という制限は、単なる手続き上のルールではなく、SFCが受験生に求める「志」の深さと明確さを試す最初の関門です。今回は、このルールが持つ意味と、合格を掴むための戦略的思考を解説します。
1. 「併願不可」の真の意味:SFCが問う「志」の明確さ
SFCのAO入試において、総合政策学部と環境情報学部は、同一の入試期(春AO、夏秋AOなど)で同時に出願することができません。
SFCが求めるもの:学際性の中での「軸」
SFCの学びは「文理融合」ですが、学部が二つに分かれているのは、それぞれが異なる問題解決のアプローチに軸足を置いているためです。
- 総合政策学部: 政策、社会システム、ガバナンスといった視点から、複雑な社会問題の解決を目指す。
- 環境情報学部: IT、デザイン、生命科学といった技術的・創造的なツールを用いて、未来を構想・実現することを目指す。
「両方学びたい」という姿勢は理解できますが、AO入試では、「あなたの持つ問題意識を解決するために、どちらのアプローチ(軸)が不可欠なのか」という強いロジックと選択の理由を明確にすることが求められます。併願不可のルールは、この「志の明確性」を試しているのです。
2. 「併願不可」を戦略的に乗り越えるための思考法
この制限を乗り越えるためには、学部選択において以下の戦略的なステップを踏む必要があります。
戦略①:研究テーマの「手段」を特定する
あなたの「志」が、問題解決のための手段として「IT技術・デザイン(環境情報)」を強く必要としているのか、それとも「政策・法律・社会システム(総合政策)」を必要としているのかを明確に特定します。
- 例: 「AIの倫理問題」を追究したい場合—
- 総合政策: 倫理を担保するための法制度やガバナンスの設計を軸とする。
- 環境情報: 倫理的な判断を行うAIシステムの設計やプログラミングを軸とする。
戦略②:異なる入試期を狙う「チャンスの最大化」
SFCのAO入試は、異なる入試期(春AO、夏秋AO、冬AO)であれば、併願して挑戦することが可能です。
- 入試期をずらす: 例えば、夏秋AOで総合政策学部に出願し、万が一不合格となった場合、冬AO(GIGAプログラム)で環境情報学部に出願するなど、入試期と学部をずらして再挑戦することで、合格のチャンスを実質的に増やすことができます。
3. 他大学との併願戦略:AO要素のシナジーを活用
SFCのAO入試は学部間で併願できませんが、他大学の総合型選抜とSFCを併願することは、対策の効率性を高める上で非常に有効です。
- AO要素の共有: SFCのAO対策で練り上げた「志の軸」と「論理的思考力」は、ICU、早稲田大学(一部学部)、MARCH(一部学部)といった他大学の総合型選抜や推薦入試の書類作成・論述対策に直接活かせます。
最後に
KOSSUN教育ラボは、あなたの「SFCで学びたい」という熱い想いを、最も効果的な形でSFCに届けるお手伝いをします。まずは一度、無料相談にお越しください。あなたの個性や強みを活かし、慶應SFCへの合格を掴み取るための具体的なロードマップを一緒に考えていきましょう。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

