
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
SFCは、その学際的な教育理念から「文理融合」の場として知られています。特に理系出身の受験生は、SFCの教育と入試において、数学や情報技術の基礎力を強力な武器として活用できる大きなアドバンテージを持っています。
SFCの環境情報学部はもちろん、総合政策学部でも理系的な思考が求められる現在、理系の素養を持つ受験生がSFCで成功するための戦略を解説します。
1. 理系受験生が持つアドバンテージ:入試とカリキュラムの親和性
理系の素養は、SFCの入試と入学後の学びの双方において、非常に高い親和性を持ちます。
アドバンテージ①:一般選抜での「数学/情報」という選択肢
SFCの一般選抜は、「外国語」「数学/情報」と「小論文」の2科目+小論文というユニークな構成です。理系の受験生は、この科目構成を最大限に活用できます。
- 科目選択の優位性: 数学または情報を選択することで、得意科目を最大の武器として受験に臨めます。特に、環境情報学部を志望し、「外国語および数学」あるいは「情報および数学」を選択した場合、数学III・Cが試験範囲から除外されるため、効率的な対策が可能です。
- 小論文への寄与: 理系で培った論理的思考力は、SFCの合否を分ける最重要科目である小論文の論理構成力や分析力に直結します。
アドバンテージ②:入学後の「基盤科目」習得の容易さ
SFCのカリキュラムは、文理を問わず、研究の基盤として情報技術基礎(プログラミング)やデータサイエンス(統計分析)といった科目を必須としています。
- 理系出身者は、これらの基盤科目の習得においてアドバンテージがあり、早期に基盤を固めることで、研究会活動や先端科目の履修に集中する時間を確保できます。
2. 理系受験生がAO入試で成功するための戦略
理系の素養を持つ受験生は、AO入試(総合型選抜)においても、その専門性を戦略的に活用すべきです。
戦略①:「技術」を「社会課題」に接続する志の確立
AO入試で問われるのは、「技術の知識」ではなく、「その技術をどう社会に活かすか」という「志」です。
- 問題発見の軸: 技術的な興味(例:AI、バイオテクノロジー、ビッグデータ)を、総合政策学部が扱う「政策デザイン」「ガバナンス」「倫理」や、環境情報学部が扱う「デザイン」「システム創造」といった社会課題と融合させ、「学際的な問い」を確立しましょう。
- 具現化のポテンシャル: プログラミング経験や科学コンテストの実績は、SFCが求める「ないものはつくる」という創造性と実行力を証明する強力な活動実績となります。
戦略②:「自由記述」で創造的な発想を具現化
理系の「可視化する力」は、AO入試の自由記述で最大の武器となります。
- 研究テーマのアイデアや、解決策の構想を、数理モデル、システム図、データ分析のビジュアルなどを用いて論理的かつ創造的に表現することで、他の受験生と差別化を図りましょう。
最後に
慶應SFCにとって、理系の素養を持つ学生は、ITやデータといった「未来創造のツール」を使いこなす上で不可欠な存在です。AO入試でも一般選抜でも、その理系的な思考力を最大限に活かし、「文理を融合させた独自の課題解決」への熱意を証明してください。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。

