
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
慶應SFCのAO入試において、多くの受験生が「独創性(オリジナリティ)」や「新規性」という言葉に圧倒されてしまいます。しかし、大学側が求めているのは、人類史上誰も成し遂げたことのない大発見ではありません。
SFCが重視するのは、既存の諸学問の成果を再編成し、豊かな発想と広い視野から問題を捉えて解決に導く能力です。つまり、独創性とは「新しい材料」を持ってくることではなく、「既存の材料を新しい角度から組み合わせる」ことで生まれます。
今回は、あなたの研究テーマを劇的にブラッシュアップし、独創性と新規性を磨き上げるための視点を解説します。
1. 「自分」という独自のフィルターを通す
生成AIが生成したような「客観的に正しいだけの正論」には独創性が宿りません。独創性の源泉は、あなたの「主観」にあります。
- 「来歴」と「課題」の掛け合わせ: 自身の来歴や経験を掛け合わせることで、初めてあなた独自の考えが形成・醸成されます。 例えば「教育格差」という一般的なテーマでも、「プロの棋士を目指して不登校を経験した私」という視点が加われば、「学校外教育におけるコミュニティの重要性」といった、あなたにしか語れない新規性が生まれます。
- 「当事者性」の徹底: 総合政策学部では、政策を「人間が行動するために選択し、決断すること」と捉えています。あなたが当事者として悩み、行動したプロセスこそが、他の誰にも真似できない独創的な知見となります。
2. 既存の枠組みを「ずらす」
新規性を生むための有効なテクニックは、既存の枠組みを少しだけ「ずらして」考えることです。
- 「対象」をずらす: すでに確立されている解決策を、全く別のターゲットに適用してみる。 (例)「スポーツ心理学のメソッド」を「受験生のメンタルケア」に応用する。
- 「スケール」をずらす: 国家レベルの大きな問題を、自分の街や学校というミクロな視点で再構成する。「根本的な社会変革」を自分の足元から構想する姿勢が重要です。
- 「評価軸」をずらす: 「効率」が重視されている分野に「あえて非効率が生む豊かさ」を導入するなど、既存の価値観に懐疑的な姿勢を持ってみましょう。
3. 「不確実な未来」を予測し、実装を考える
SFCは「未来からの留学生」が学ぶキャンパスです。新規性とは「今の常識」ではなく「未来の当たり前」を先取りすることでもあります。
- 「10年後の前提」を疑う: 通信技術の進歩や生成AIの普及など、前提条件が変わった未来において、今の課題はどう変化しているでしょうか。その変化を予測し、解決策を提示することが、強力な新規性(未来への提案)となります。
- 「実装(フィードバック)」のリアリティ: 研究して終わりではなく、それをどう社会に実装し、新しい時代を創っていくのか。SFCのリソース(教員、研究教育環境)をどう活用して、具体的な一歩を踏み出すのかを詳細に記述してください。
最後に
「独創的でなければならない」というプレッシャーで、身動きが取れなくなっていませんか?
SFCのAO入試は、あなた自身の「問題意識」から出発するものです。 独創性とは、着飾ることではありません。あなたが自らの責任のもとで十分に考え、自分の目で世界を観察し、既存の解決策に納得がいかないと感じたその「違和感」の中に、すでに新規性の種は宿っています。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。


