こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

SFCのAO入試において、教授陣が最も厳しくチェックするポイントの一つが、「あなたがやりたい研究テーマ(マイプロジェクト)は、本当にSFCの環境やリソースとマッチしているか」という点です。

「SFCで最先端の技術を学びたい」といった抽象的な言葉だけでは、目の肥えた教授たちの心には響きません。

そこでおすすめしたいのが、SFCで毎年11月に開催されている最大級の研究発表イベント「SFC Open Research Forum(ORF)」です。このイベントをチェックすることは、AO入試の志望理由書や面接のクオリティを劇的に跳ね上げる最高のスパイスになります。

今回は、公式の案内資料をもとに、「ORFの概要とリアルな見どころ」、そして「AO受験生がORFの文脈をどのように入試対策に活かすべきか」について徹底解説します!


第1部:SFC Open Research Forum(ORF)とは?

まず、ORFがどのようなイベントなのか、そのリアルな輪郭を掴んでおきましょう。

1. 研究成果を社会へ還元する「最先端の祭典」

SFCでは、自らの研究成果を社会に還元することを重要な社会的責任の一端と考えています 。その活動成果を広く一般に公開する場として、毎年開催されているのが「SFC Open Research Forum(ORF)」です 。

このイベントでは、SFC研究所で実施されている様々な研究プロジェクトの現状や将来計画が、展示、セッション、ツアーなどを通して、産業界・国・地方公共団体・学会等へ広く紹介されます 。つまり、「今のSFCでどんな最先端の研究が行われていて、これから未来がどう変わるのか」がすべて集約された博覧会なのです。

2. 六本木から「SFCキャンパス開催」へ戻った意味

ORFには大きな歴史の転換点があります。かつては東京の中心地である六本木の「東京ミッドタウン」を会場に盛大に開催されていましたが、2020年にあえて舞台を湘南藤沢キャンパス(SFC)へと戻す決断が下されました

「華やかな都心でやる方がいい」という意見もありましたが、キャンパス開催にしたことで、来場者は自然豊かな環境のなかで、学問の分野を横断して研究・開発が行われている様子をリアルに体感できるようになりました

これらはすべて、ウェブサイトやメディアを見るだけでは絶対に味わえない、キャンパスに足を運んでこそ体験できる貴重なリアルコンテンツです

現在、ORFは「高校生のためのオープンキャンパス」や「藤沢市とSFCが共催する市民講座」などと合流し、「SFC万学博覧会」の核として位置づけられており、キャンパスのすべてを俯瞰できる巨大なポートレートのようなイベントへと進化を遂げています 。


第2部:2025年のテーマは「Picnic on the Landscape」

2025年に開催されたORFのテーマは、"Picnic on the Landscape(ランドスケープ上のピクニック)" と名付けられました 。

35年以上の歴史のなかで、SFCが培ってきた多岐にわたる研究は、お互いに境界なく混ざり合い、キャンパスの豊かな自然環境と共に根付いて実を結んできました。この実り豊かな学術のランドスケープを、来訪者にまさにピクニックのような気持ちで散策してほしいという願いを込められています。

文理融合、そして学部を超えたコラボレーション。それらが机上の空論ではなく、実際の展示やツアーとしてキャンパスいっぱいに広がっている様子を体験することは、AO受験生にとってこれ以上ない「SFCらしさ」のインプットになるでしょう。


第3部:AO受験生が「ORF」をチェックして合格に直結させる方法

では、このORFという最高の情報源を、みなさんのAO入試対策にどう活かすべきか、具体的なステップを教務からアドバイスします。

1. 志望する研究会の「現在地と将来計画」を盗む

ORFには、あなたが志望理由書に書こうとしている研究会(ゼミ)がほぼ間違いなく出展しています。彼らの展示資料やセッションをチェックすることで、その研究会が「今、具体的にどんなプロジェクトを動かしていて(現状)、これからどこを目指しているのか(将来計画)」という、最も新鮮でリアルな一次情報が手に入ります。

これらをリサーチした上で、「〇〇研究会がORFで掲げていた将来計画のなかで、私は〜〜の役割を担い、実装に貢献したい」と書類に書くことができれば、教授陣は「この受験生は、うちのゼミの活動を本当によく見ているな」と驚嘆するはずです。

2. 「混ざり合う学術」を自分の研究計画に反映させる

ORFのテーマである「多岐にわたる研究が混ざり合う」というリアルを意識してください 。 例えば、あなたが総合政策学部志望であっても、環境情報学部のブースで展示されている最先端のデジタル技術や、看護医療学部のヘルスケア研究に触れることで、「自分の政策テーマに、このテクノロジーを掛け合わせたら面白いのではないか」という新しい問題解決のアイデア(学際的アプローチ)が閃くはずです。その気づきこそが、SFCが求める「問題発見解決型」の人材そのものです。

3. オンラインコンテンツや過去のアーカイブも使い倒す

「11月のリアル開催まで待てない!」「遠方でどうしてもキャンパスに行けない」という受験生も諦める必要はありません。公式の案内にある通り、SFCでは講義コンテンツやキャンパス紹介などを動画やSNSで広く発信しています。過去のORFのセッション動画やオンライン展示特設ページをアーカイブでチェックするだけでも、十分に深いリサーチが可能です。今すぐ公式の情報を検索し、自分のテーマに関連するキーワードを片っ端から調べてみましょう!

⚠️ 受験生への重要なお願い

本記事でご紹介した「SFC Open Research Forum(ORF)」の開催形式、テーマ、出展プログラム、および実行委員等の各種情報は、公開されているSFC万学博覧会およびSFC研究所の公式案内資料に基づき正確に作成しております 。しかし、各年度の開催スケジュール、展示・セッションの具体的な内容、リアル来場における事前登録の要件などは、大学側や実行委員会の判断により随時変更・アップデートされます

「リアル開催の事前予約を忘れて展示を見られなかった」「お目当ての研究会の出展時間が変更になっていた」といった事態を防ぐため、受験生のみなさんは本記事の情報だけで満足せず、必ず慶應義塾大学SFCの公式ウェブサイト、およびORF特設ページに掲載される最新の正規情報を、あなた自身の目で直接確認してください

常に自ら動き、一次情報(正確なデータ)をもとに次の行動を設計すること。それ自体が、SFCの求める重要な資質です。万全のリサーチをして、最高の志望理由書を創り上げましょう!

最後に

まずは公式のプログラムや展示一覧、動画コンテンツをチェックすることから始めましょう!



KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。


■参考文献
本記事の作成にあたっては、以下の公式資料を参考にしています。

「SFC万博2025 公式ウェブサイトhttps://expo.sfc.keio.ac.jp/2025/ja/orf/
「慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)公式ウェブサイト」
「慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)パンフレット(2026)」