こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

慶應SFCのAO入試において、あなたの資質を客観的に証明してくれる「志願者評価(評価書)」は、合格へのパズルを完成させる極めて重要なピースです。

しかし、評価を依頼する相手は、多忙な教育者や社会人であることがほとんどです。「メール一通で済ませていいのか?」「何を伝えたら書きやすくなるのか?」と悩む方も多いでしょう。

実は、評価依頼の仕方は、単なる事務手続きではありません。

SFCが求める「他者と協働し、周囲を巻き込むリーダーシップ」が試される、最初の試験でもあるのです。

今回は、評価者に送る「依頼書」の書き方と、快諾を得るためのマナーについて徹底解説します。


1. 評価依頼は「公式なプレゼンテーション」である

SFCのオンライン出願システムでは、あなたが評価者のメールアドレスを登録した瞬間、大学から依頼メールが自動送信されます。しかし、事前の相談なしに突然メールが届くのは、ビジネスやアカデミックの世界ではマナー違反です。

評価者にとって「この子の力になりたい」と思えるような、誠実で情報の整った依頼を行うことが、質の高い評価書を書いていただくための第一歩です。

依頼の「3種の神器」

依頼の際には、単に「書いてください」と言うのではなく、以下の3点をセットで渡すのが鉄則です。

  1. 依頼状(メールまたは手紙): 趣旨と期限を明記したもの。
  2. 志望理由書の骨子(コンセプト案): あなたがSFCで何を成し遂げたいのかを記した資料。
  3. 活動実績のまとめ(ポートフォリオ等): 評価者があなたの具体的なエピソードを思い出しやすくするためのエビデンス。

2. 評価依頼メール・手紙の「構成テンプレート」

評価者へ送る依頼文は、以下の構成で作成しましょう。

① 宛名と挨拶

まずは、日頃の指導への感謝を伝えます。

「〇〇先生、いつも温かいご指導をいただき、誠にありがとうございます。〇〇(自分の名前)です。」

② 出願の決意とSFCへの想い

なぜ他の大学ではなくSFCなのか、あなたの「問題意識」の核心を伝えます。

「私は現在、〇〇という課題を解決したいと考え、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)を第一志望として準備を進めております。SFCの『問題発見解決型』という理念に深く共感し……」

③ 評価書依頼の主旨と「なぜその方なのか」

ここが最も重要です。数ある関係者の中から、なぜその方に評価をお願いしたいのか、具体的な理由を添えます。

「先生には、〇〇部での活動を通じて私の〇〇という強みを最も深く理解していただいていると考え、この度、志願者評価をお願いしたくご連絡差し上げました。」

④ システムと期限の説明(具体的かつ丁寧に)

SFC特有のオンラインシステムについて説明します。

「本学の評価システムはオンライン形式となっております。私がシステムに先生のアドレスを登録しますと、大学から専用のURLが届きますので、そちらから直接ご入力いただく形になります。なお、郵送書類の準備の関係上、誠に勝手ながら【〇月〇日】までにご入力をお願いしたく存じます。」


3. 評価者が「書きやすくなる」ための補足資料の作り方

評価者は、あなたのことを応援したいと思っていても、「具体的にどんなエピソードを書けばSFCに刺さるのか」を迷っています。

そこで、以下のような「評価用下書き資料」を添えて、評価者の思考をサポートしましょう。

評価項目を意識したエピソード提供

SFCの評価項目には、学業の能力だけでなく、リーダーシップ、創造性、コミュニケーション能力などが含まれます。

  • 「あのプロジェクトの時、私が提示した解決策について触れていただけると、私の創造性の証明になります」
  • 「合宿での対立を仲裁したエピソードは、私の人間関係能力をアピールする上で大変助けになります」

コンセプトの共有

あなたの「志望理由書」の要約を共有してください。 評価者が書く内容と、あなたの志望理由が矛盾していると、書類全体の信頼性が損なわれます。

「私は〇〇な先導者を目指している」という軸を共有することで、評価内容に一本の芯が通ります。


4. 依頼時・依頼後の重要マナー

対面での依頼が原則

可能な限り、まずは対面で(あるいはオンライン会議で)直接想いを伝えましょう。

メールは、その後の記録として送るものです。

期限の「サバ読み」設定

大学の最終締切日をそのまま伝えてはいけません。

郵送書類の印刷には評価完了が必須であるため、実際の出願締切から余裕を持って期限を設定しましょう。

完了後の報告と感謝

評価者が入力してくれたら、システムから通知が届きます。

すぐに「ご多忙の中、入力を完了していただき本当にありがとうございました」と、感謝の気持ちを伝えてください。


5. こんな時どうする? Q&A

Q: 先生が「忙しくて書けない」と言われたら?

A: 深追いせず、感謝を伝えて速やかに次の方を探しましょう。そのためにも、第3の候補者まで想定しておく「リスク管理」が、早期始動のメリットです。

Q: 学校の先生以外の社外の人に頼んでもいい?

A: もちろん可能です。あなたの活動を最も客観的に、かつ深く知る立場の方を探しましょう。ただし、2親等内の親族はNGです。

Q: 評価者が英語で書きたいと言っているが大丈夫?

A: 全く問題ありません。SFCの評価システムは日英併記されており、評価者は言語を選択できます。

⚠️ 【重要】受験生の皆さんへ

注意事項:
本記事は「2026年度パンフレット」および「2026春AO」「2025夏秋AO」の募集要項に基づき作成しています 。入試日程やルールは年度により変更されるため、必ず慶應義塾大学公式サイトから最新の「募集要項」をダウンロードし、隅々まで熟読した上で、自身の責任で最終確認を行ってください 。

最後に

評価者に送る依頼書は、単なるお願いではありません。あなたがこれまでの人生で築いてきた信頼を言葉にし、SFCという未来へ繋ぐ「バトン」です

「早めの依頼、丁寧な情報提供、心からの感謝」

この3つを徹底すれば、評価者はあなたの最高の味方となって、合格を後押しする力強い言葉を紡いでくれるはずです。


KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。