こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のAO入試(総合型選抜)に向けて、志望理由書や2枚の自由記述の作成に日々熱を注いでいる受験生のみなさん

現在、ChatGPTなどの生成AIツールが急速に普及し、受験勉強やリサーチに活用している人も多いのではないでしょうか。

しかし、公開された最新の募集要項をめくると、受験生が絶対に看過してはならない衝撃的な新ルールが明記されています。

それは、「生成AIによって生成されたものを受験生独自の成果物とはみなさない」という非常に厳しい一文です。

「じゃあ、AIは一切使っちゃいけないの?」と焦る必要はありません。

SFCはテクノロジーを頭ごなしに禁止しているわけではなく、むしろ「適切な使い方」を求めているのです。

今回は、募集要項に隠されたSFCのリアルな意図を解剖し、あなたの書類を合格レベルへと引き上げる「AIの上手な使い方=壁打ち(ブレスト)」の実践方法と具体例を徹底解説します!

AIに「書かせる」だけの不合格リテラシーを卒業し、AIを「使いこなす」合格マインドを今すぐ手に入れましょう!

第1部:【要項解剖】なぜ生成AIで作成した書類はダメなのか?

まずは、募集要項を開き「生成AIに関する取り扱いについて」の記載を読み解いていきましょう。

ここには、SFCが35年間一貫して大切にしてきた「知のあり方」の本質が書かれています。

1. 募集要項が突きつける「リアルな警告」

要項には、生成AIの取り扱いについて以下のように明記されています

募集要項からの引用:「生成AIは、適切に活用することで、問題発見・解決のプロセスを効果的に促進させることができます。ただし、生成AIに頼り切るような利用の仕方は、他力本願そのものであり、適切だとは言えません。 もちいた情報収集と自身の来歴や経験を掛け合わせながら思考を深めることで、初めてあなた自身の考えが形成・醸成されていくのです。 したがって、アドミッションズ・オフィスによる自由応募入試(AO入試)では、生成AIを自身の学びを深めるためのひとつの補助的ツールとして利用することはかまいませんが、出願時に提出が求められている『志望理由』『入学後の学習計画』『自己アピール』『任意提出資料』について、生成AIによって生成されたものを受験生独自の成果物とはみなしません。」(出典:2026年度 夏秋AO 募集要項 P.3)

2. 「他力本願」は一瞬で見抜かれる

塾で多くの受験生を指導していて感じるのは、目の肥えたSFCの教授陣は「AIが綺麗にまとめただけの文章」をリアルに一瞬で見抜くということです。

AIが出力する文章は、一見すると論理的で減点のない素晴らしいものに見えます。

しかし、そこには加茂総合政策学部長や一ノ瀬環境情報学部長が求める「社会の変容を『自分自身の問題』として引き受ける覚悟」や「未知の領域へ挑戦する独自のビジョン・熱き志」といった、生身のあなたの魂(パッション)が一切宿っていません。

AIに頼り切った綺麗な一般論の書類は、「受験生独自の成果物とはみなされない(=不合格)」という罠に嵌まる典型例です。

大切なのは、AIから得た情報に「あなたの来歴や経験」を掛け合わせて、あなた自身の脳内で思考を醸成することに他なりません。

第2部:AIの上手な使い方「壁打ち(ブレスト)」とは?

では、募集要項にある「学びを深めるための補助的ツールとしての適切な活用」とは、具体的にどういうことでしょうか?

その答えこそが、プロの現場でも日常的に行われている「壁打ち(ブレスト)」です。

1. 「壁打ち」のリアルな定義

壁打ちとは、「自分の頭のなかにある未完成のアイデアや問題意識をAIにぶつけ、AIからの客観的なフィードバックを貰うことで、さらに自分の思考を深めていくプロセス」のことです。

間違った使い方(他力本願): 「環境問題についての志望理由書を2000字で書いて」と丸投げする。

正しい使い方(適切な活用): 「私は○○という経験から、環境問題のなかでも〜〜という歪みに怒りを持っています。この課題を解決するためのアイデアをさらに広げたいので、私の相談相手(メンター)になってください」と対話する。

文章の「執筆」を依頼するのではなく、あなたの思考を深めるための「議論」をインプットする。

これこそが、SFCの理念である「問題発見解決型」の姿勢にリアルに合致したAIの使い方です。

第3部:今夜からできる!「AI壁打ち」の実践方法と具体例

それでは、みなさんが今夜からすぐに実践できる、プロ直伝の「AI壁打ちプロンプト(指示文)」の具体例をご紹介します。

パソコンやスマホのAIツールを開いて、以下のように打ち込んでみてください。

【実践例①:問題意識の解像度を上げる壁打ち】

受験生の入力(プロンプト): 「私は高校時代に老人ホームでボランティアをした経験から、高齢者が周囲に遠慮して痛みを我慢してしまうという課題を見つけました。SFCの環境情報学部で、この課題を対話ロボットなどのテクノロジーを使って解決したいと考えています。 あなたは慶應SFCの面接官です。私のこの問題意識に対して、あえて批判的な視点や、見落としがちなリアルな社会の課題を3つ、意地悪に指摘してください文章を作る必要はありません。問いかけだけをください。」

このように投げかけると、AIは「ロボット相手に高齢者が本当に本音を話すのか?」「介助者や医師にデータが伝わったあとのプライバシー問題はどうするのか?」といった、あなたが一人では気づけなかった鋭い「問い」を返してくれます。 その問いに対して、「確かにそうだ。じゃあ、センシング技術を使って違和感を検出するシステムにすれば…」と、さらに自分の頭で考えを醸成していくのです。

【実践例②:SFCの学際性を意識した掛け合わせの壁打ち】

受験生の入力(プロンプト): 「私はケニアでの大豆ミート普及を通じた持続可能な途上国支援というテーマを持っています。 総合政策学部の『ソーシャルビジネス・経営戦略』という視点と、環境情報学部の『先端ライフサイエンス・食文化』というアプローチを掛け合わせて、これまでの延長線上にない、新しいイノベーションのアイデアの切り口を5つブレストしてください。なお、出力されたアイデアは私が選別し、私の言葉で再構成します。」

AIに具体的なアイデアの断片(ツール)を出させ、それをあなたの来歴や情熱とガッチャンコさせる。

このプロセスを踏むことで、志望理由書や2枚の自由記述の具体性は劇的に跳ね上がります。

⚠️ 受験生への重要なお願い

本記事で解説した生成AIに関する取り扱い方針、および出願に必要となる各提出書類の要件(志望理由・学習計画・自己アピール・任意提出資料の定義など)は、慶應義塾大学総合政策学部・環境情報学部が公式に発行している最新の「2026 夏秋AO 募集要項」に基づき記載しております。しかし、生成AIに関する具体的な判定基準や、オンライン出願システムへのアップロード手順、および出願締切といった詳細な技術的ルールは、必ず受験生自身の手で最新の正規情報を確認する必要があります

「AIの使い方に関する追加のアナウンスを見落としていた」「オンライン出願画面上でのファイル制限を確認していなかった」といった致命的なミスを防ぐため、受験生のみなさんは必ず、慶應義塾大学SFCの公式ウェブサイト、および最新のオンライン出願システムにログインし、正規の募集要項の記述をあなた自身の目で直接熟読・確認してください

与えられた前提や他人の書いた要約を盲信せず、常に一次情報をご自身の手で検証・確認すること。そのデジタルリテラシーと主体的な危機管理能力こそが、SFCという「環境と情報の世紀」を生き抜くための最初のリアルな試験です。万全の準備をして、自信に満ちた独自の成果物を創り上げましょう

最後に

生成AIは、適切に使えばあなたの「問題発見・解決」のスピードを何倍にも加速させてくれる最高の相棒になります

しかし、忘れないでください。マイプロジェクトのリーダー(主役)は、AIではなく、あなた自身です

一ノ瀬環境情報学部長が「自分なりのビジョンとアイデアを持ち、未知の領域へ挑戦する姿勢が必要です」と語るように、時代の扉を開けるのはAIの計算データではなく、あなたの心のなかにあるリアルな情熱とビジョンです。

AIを最強の壁打ち相手として従え、そこから得た気づきをあなたの泥臭い経験とブレンドして、あなたにしか書けない魂の志望理由書を創り上げてください。

そのあがいたプロセスそのものが、2次選考の面接で教授たちと対等に渡り合うための最大の自信になります。

主導権を握り続け、この夏、最高にイノベーティブな書類を完成させましょう!


KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。


■参考文献
本記事の作成にあたっては、以下の公式資料を参考にしています。

「2026 夏秋AO 募集要項(慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部)」
「2026 春AO 募集要項(慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部)」
「慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)公式ウェブサイト」
「慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)パンフレット(2026)」