総合型選抜(AO入試)のノウハウ
はじめに
総合型選抜(AO入試)の基礎知識
■AO入試を実施する目的
大学受験において、AO入試は、なぜ実施されていると思いますか?その答えは、実は簡単です。大学が確保したいのは、以下のような学生です。
- 学習意欲が高く、努力できそうな学生
- 社会で活躍できそうな学生
大学にとっては、卒業生が、将来、どのような活躍をしていくかが、非常に重要です。実際に、大学紹介では、卒業生が、どんな会社に就職しているか、どんな実績があるか等、きらびやかに紹介されています。この情報は、入学する学生にとっても重要でしょうが、大学側にとっても、非常に重要な情報なのです。
そのため、挙げたような学生を確保するために、各大学が、AO入試という形で、しのぎを削っています。
■そもそもAO入試って何?
AO入試というのは、アドミッション・オフィス入試の略です。アドミッションオフィスというのは、大学内の、入試担当部署のことを言います。
各大学には、アドミッション・ポリシーと呼ばれる、学部ごとに育成したい人物像があります。それに合致した受験生に入学してもらうために、AO入試を実施しています。
そして、先ほどご紹介した、学習意欲が高く、努力できそうな学生・就職力の高そうな学生を判別するために、AO入試では、学力試験だけでなく、志望理由書・面接・小論文などが課されています。
この必要書類の多くは、就職活動でも必要な書類です。
■受験生はどうAO入試に臨むべきか
大切なことが2点あります。
- アドミッション・ポリシーを正しく理解する。
- アドミッション・ポリシーにあっていることをアピールできるように、適切に準備する。
- 基礎学力を磨く。
AO入試も試験ですから、当然運悪く落ちることもあります。博打と揶揄されることもあるAO入試ですが、長年、受験業界に関わってきて、経験則的にいえることは、時間をかけて準備すれば、努力が99%報われる試験です。
ぜひ、妥協せず、きちんと取り組んでいきましょう
総合型選抜(AO入試)の極意①
「逃げ」の選択にしない
■AO入試は一般入試よりも大変
多くの学生が勘違いしています。AO入試は一般入試よりも大変です。
もちろん、運悪く不合格になる可能性は、AO入試よりも一般入試の方が、はるかに高いです。そういう意味で、「一般入試の方が大変」と思っている人が少なくありません。
確かに、不得意・苦手な問題ばかり出れば、実力が発揮できないことは多々あります。一方で、得意な問題ばかり出れば、普段の実力以上を発揮して、合格できることもあるんです。それが一般入試なんです。
しかし、AO入試ではそうはいきません。AO入試で求められる能力は総合力です。「〇〇が出やすい」「〇〇が解ければ合格できる」というような傾向と対策では、カバーできない領域があります。
つまり、AO入試は、一般入試のような、普段の実力以上を発揮することがしづらい、総合力のある人が受かりやすい試験なんです。
AO入試は、決してラクではありません。受験生の大半が、高い完成度で入試に臨みます。合格に向けて、自己分析・志望校研究に始まり、何十回と志望理由書を書き直し、何百回と面接練習を繰り返すんです。
■AO入試の受験生は、就活で報われやすい
大学生になった後のことを考えてみてください。大学生活が始まっても、大学で教わる勉強だけしていれば良いわけではありません。大学2年生ぐらいから、インターンや就職活動の戦いが本格化します。
そこで有利になるのが、AO入試の合格者です。
就職活動で必要なのは、適性試験・志望動機・面接です。これは全て、AO入試の基礎学力・志望理由書・面接とリンクしています。そうなんです。AO入試の受験生は、就職のための訓練を、既にたくさん受けてきているのです。
■AO入試はコスパ最高!?
大学受験のために、死に物狂いで勉強した英語・数学など。大学生になったら、全然使わなくなって、忘れてしまう人も少なくありません。
私たちは、教育者として、英語・数学の面白さや、社会人になった後でも、十分に役に立つことを知っています。ですが、受験生がそれを知るのは、働き始めてからでも構いません。
一方、AO入試の準備は、大学に入った後の就職活動に、ストレートに活きてきます。AO入試は、決して、ラクだから・逃げとして、選ぶ選択ではありません。将来のためにこそ、選ぶべきものなのです。
総合型選抜(AO入試)の極意②
「答え」を人に求めない
■AO入試の面接で求められるアピール力
もしあなたが、「AO入試って良いのかな?」と友達に聞かれたら、何て答えますか?
- 大学のパンフレットなどに書かれている説明を、理路整然と説明する
- 自分が行きたい大学のAO入試について、熱く話す
どちらの方が、AO入試に興味が持てるでしょうか。
もちろん、正確に説明できれば、大学のパンフレットなどに書かれている説明を、理路整然と説明することで、AO入試の良さが伝わるかもしれません。しかし、「あぁ、自分も、行きたい大学のAO入試、調べてみようかな?」と思えるのは、通常は、自分が行きたい大学のAO入試について、熱く話した場合のはずです。
他人が、楽しそうに、嬉しそうに、興奮して話している内容は、おかしい内容でなければ、興味が持てるのが通常です。
面接でも同じです。面接で求められているアピール力は、単に、当たり前のことを理路整然と話す能力ではありません。自分の興味として、主体的に話せる能力なのです。
■「どうしたら」系の質問をしないようにする
面接指導をしていると「志望理由を、どう書いたらよいか分からない」といったような、どうしたら系の相談をされることが少なくありません。
しかし、こういう時こそ、AO入試の面接対策のチャンスです。書き方を教わるのではなく、まず先に自分で考えるようにしましょう。
本番で、暗記ではなく、自分の言葉でしゃべることができなければなりません。そのための準備を主体的にしなければ、自分の言葉ではしゃべることができません。ですから、今のうちから、「まずは自分で考える。そして、最終的な決断は、自分自身でくだす」ように、訓練しておきましょう。
普段は人に聞くのではなく、まずは自分で考える。それを人に見せて、もしくは人に話して、どう思ったか教えてもらいましょう。そういう経験を積み重ねることで、自分の言葉で説明したり、自分で判断できることが増えていくはずです。
総合型選抜(AO入試)の極意③
社会で通用するスキルを身につける
■AO入試で必要なマナー
「入室の際、ノックは何回が正解ですか?」こんな感じで、面接マナーについて神経質になっている人がいます。しかし、実はこういったことは、高校によっても指導はバラバラです。
- ノックが1回だと聞こえない可能性がある
- ノックが2回だとトイレだぞ!
- ノック3回はしつこい
そんな風に話を聞いたら、あなたはどうノックすることになるのでしょうか。大切なことは、ノックをすることです。そして、相手にきちんと、「今から入る」と伝えることです。
こういうマナーは、「相手を不快にさせないこと」が重要です。
あなたがトイレに入っている時に、どんなノックをされたら、あなたはイヤですか。ぶっきらぼうに叩かれたり、4回も5回も叩かれたりしたらイヤなはずです。そういう不快な思いをさせない配慮ができていれば、マナーは十分に合格水準なんです。
■AO入試の合否は、思いを伝えるスキルで決まる
なぜ、その大学を志望するのか。
- 合格できればどこでもよい人
- どうしてもこの大学に合格したい人
この2種類がいると思います。
さて、ここで想像してみてください。あなたが予想外の異性に告白されたとして、以下のどっちの告白なら、真剣に検討してみるでしょうか。
- 外見が良ければ誰でも良い人
- どうしても自分と付き合いたい人
それは、どうしても自分と付き合いたい人ですよね。AO入試でも同じです。審査する側は、どうしてもこの大学に合格したい人を判断しようとしています。
ですから、大学のこと、アドミッションポリシーのこと、研究のこと、卒業生のこと。いろいろ知った上で、暗記ではなく、自分の言葉で、「だからこの大学に入りたい」と言えるようにならなければならないのです。
■メールスキルにまでこだわる
私たちは、連絡手段を原則メールで行います。ここでも、社会人としての準備を、大学受験の段階から進めておきます。
- メールの件名もしくは文末に、毎回必ず氏名を入れる
- メールでの質問は一度にまとめて送る
社会人になると当たり前のこのスキルですが、AO入試対策を通じて準備をすることで、情報を正しく整理して、情報を人に正しく伝える訓練になります。このことは、必ずAO入試の書類作成や面接で役に立ちます。
さいごに
AO入試目指すなら、KOSSUN教育ラボ
■KOSSUN教育ラボのご案内
KOSSUN教育ラボは、AO・推薦入試に特化した専門塾です。2012年に開塾以来、一貫して志高い受験生の育成に尽力して参りました。
■KOSSUN教育ラボの特徴①:プロジェクト方式
KOSSUN教育ラボでは、1人1人の合格に向けた取り組みを、プロジェクトして捉えています。まずは、合格に必要なタスクを洗い出します。そして、それを1つ1つ、なんとなくできるようになるまでではなく、きちんとできるようになるまで、丁寧に指導します。
■KOSSUN教育ラボの特徴②:ダブル担任制
それを支えるのがダブル担任制です。大半の塾・予備校では、ダブル担任と言っても、普通は、プロ講師とサポート大学生などの攻勢になっています。しかし当塾では違います。担任・副担任とも、プロ講師で揃えて、実践と成果のダブルチェックを行います。
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KOSSUN教育ラボのプロ講師が、マンツーマン形式で、受験生・保護者の方の不安や疑問を解消します。
もちろん、入塾に関すること以外に、「志望校の詳しい受験情報が知りたい」「総合型選抜(AO)推薦入試に向けて、今から何をすべきか知りたい」等、突っ込んだ質問も大歓迎です。
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