こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

SFCの募集要項やパンフレットを開くと、必ずと言っていいほど登場する言葉があります。それが「学際的(がくさいてき)」です。「学際性が大事だ」とは聞くけれど、具体的にどういう意味か、自分の研究テーマにどう取り入れるべきか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

実は、この「学際性」こそがSFCのアイデンティティであり、AO入試の書類や面接で最も厳しく問われるポイントの一つです。今回は、学際性の正体と、合格に必要な考え方を紐解きます。


1. そもそも「学際性」とは具体的に何か?

学際性とは「一つの問題を解くために、複数の学問分野をまたぎ、それらを組み合わせて新しい視点を持つこと」です。

既存の学問との違い

  • 従来の大学:「経済学部なら経済学」「工学部なら工学」という縦割りの中で、その分野を深く掘り下げます。
  • SFC(学際的):「いじめ」という問題を解決したいとき、心理学(個人の心)だけでなく、社会学(集団の構造)、法学(ルールの整備)、情報学(SNSのデータ分析)などを横断的に使い、多角的にアプローチします。

総合政策学部が「政策、法、戦略、経営」などの視点を持ち、環境情報学部が「技術、デザイン、ツール、感性」などのアプローチを重視しているのは、これらが相互にコラボレーションすることで初めて現実の問題が解決できると考えているからです。


2. なぜSFCで「学際性」が求められるのか?

現代社会の諸問題(気候変動、パンデミック、格差問題など)は、どれ一つをとっても単一の学問で解決できるほど単純ではありません。

私たちは「これまでの延長線上に未来を考えるだけでは対応できない」時代に生きています。 一つの専門性に閉じこもるのではなく、異なる分野の知見を「再構成」し、新しい解決策をデザインできる人材。それがSFCの求める「未来からの留学生」なのです。


3. SFC AO合格のために大切な「3つの考え方」

あなたの志望理由書を「学際的」なものにするために、今日から取り入れてほしい視点があります。

① 「専門」を複数持つ勇気

「私は文系だからプログラミングは関係ない」「理系だから社会学は不要だ」という壁を取り払いましょう。SFCには、文理の枠を超えた膨大なリソースがあります。自分のメインテーマに対し、「別の分野のレンズを通したらどう見えるか?」を常に問いかけてください。

② 「手法」を目的化しない

SFCが重視するのは「問題発見・解決型」の思考です。 「AIを使いたい」というのは手法(手段)であって、目的ではありません。「〇〇という問題を解決するために、AI(技術)と法整備(政策)をどう組み合わせるか」という、目的から逆算した学際性が必要です。

③ 異なる専門家との「翻訳」能力

SFCでは、自分とは全く異なる研究をしている学生や教員と議論することになります。自分の専門用語を相手に伝わる言葉に変換し、相手の知見を自分の研究に取り入れる。この「対話を通じた融合」の姿勢を、活動報告や面接で見せることが重要です。


⚠️ 【重要】受験生の皆さんへ

学際的な探究を始める前に、まずは「ルール」を完璧に把握しましょう。

注意事項: AO入試の出願資格や選考方法は、非常に細かく規定されています。必ず慶應義塾大学公式サイトから「最新の募集要項」をご自身でダウンロードし、内容を熟読してください。


「学際性」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、それは「自由な発想で、あらゆる知を使い倒していい」というSFCからの招待状でもあります。

自分の興味関心を一つの箱に閉じ込めないでください。寄り道を楽しみ、異なる分野を繋ぎ合わせる。そのプロセスこそが、あなただけの「学際的な志望理由」を形作っていきます。


KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。