こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のAO入試(総合型選抜)に向けて、志望理由書の論理構成や自由記述のブラッシュアップに日々全力で取り組んでいる受験生のみなさん。本当にお疲れ様です。

「まずは1次選考を突破して、面接で合格を勝ち取ること」に全神経を集中させている時期だと思います。

しかし、募集要項を深く読み解いていくと、合格した「その直後」に待ち受ける、受験生の4年間のキャンパスライフを決定づける驚くべき仕組みが明記されています。

それが、「入学手続きで使用する言語によって、入学後に受講する必修授業の言語が自動的に決まる」というルールです。

「出願のときは日本語だったから関係ないや」「合格したあとの手続きなんて、どれを選んでも同じでしょ?」と軽く考えていると、入学したあとに「こんなはずじゃなかった…」と後悔することになります。

今回は、募集要項に記載されている入学手続きの規定を徹底解剖し、「手続き言語の選択が持つ重み」、そして「入学後の4年間を見据えて、今から知っておくべき言語選択の受験戦略」について、分かりやすく解説します!

合格のゴールテープを切った瞬間に迷わないために、今のうちにこの仕組みを頭に叩き込んでおきましょう!

※当記事では「出願書類で使用する言語(オンライン申請の入力と自由記述等の資料作成で使用
する言語)」
についてではなく、「入学手続きに使用する言語(合格後、入学手続きに使用する言語)」について解説していきます。

第1部:【要項解剖】入学手続きの言語=必修授業の言語という制約

まず、募集要項の「 合格発表・入学手続き」の項目に定められている、入学手続き時の厳格な言語ルールを確認しましょう。

1. 2つの言語から選択する手続きの仕組み

SFCの夏秋AO入試で合格を勝ち取った受験生には、入学の意思を示すための「入学手続き」が求められます。(4 月入学者は、日本語のみで英語は選択できません。9 月入学者は、出願時に日本語と英語の2択から選択。)

この手続きの際、オンライン上で以下のいずれかの言語を選択して手続きを進めることになります。

  • 「日本語」による入学手続き
  • 「英語」による入学手続き

2. 「必修科目」を拘束する重み

募集要項には、入学後のカリキュラムに直結する非常に重要なルールが明記されています。

【募集要項の記載】「4 月入学者は、日本語です。英語は選択できません。
9 月入学者は、出願時に日本語と英語の2択から選択してください。」「入学手続きを日本語で行った者は、入学後の必修科目(言語コミュニケーション科目、データサイエンス科目等)を日本語で受講することになります。 入学手続きを英語で行った者は、入学後の必修科目を英語で受講することになります。」(出典:『2026年度 夏秋AO 募集要項』 P.8.38)

つまり、手続きの画面でどちらの言語のボタンをクリックするかによって、SFCの学びの核である「言語コミュニケーション(情報やウェルネスなどと並ぶSFCの基礎)」や「データサイエンス(統計やプログラミングなど)」の必修授業を、日本語で受けるか、すべて英語で受けるかが自動的に決定されてしまうのです。

第2部:日本語プログラムと英語プログラムの違い

双方のメリットとデメリットを比較してみましょう。

1. 「英語」で手続きを行う重み

  • メリット: 入学直後から、世界中から集まった優秀な留学生や帰国生と共に、すべての必修科目を英語で履修できます。キャンパスにいながらにして圧倒的なグローバル環境に身を置き、卒業論文まで英語で書き上げるため、将来海外の大学院進学や外資系企業への就職(グローバルガバナンスの社会実装)を目指す人には最高の環境です。
  • デメリット: 日常会話レベルの英語力だけで飛び込むと、データサイエンスの複雑な数式や、プログラミングの基礎概念、論理的なリサーチ手法をすべて英語でインプット・アウトプットしなければならないため、課題の量と難易度圧倒されるリスクがあります。

2. 「日本語」で手続きを行う重み

  • メリット: 自分の母語である日本語でデータサイエンスやプログラミング、言語コミュニケーションの基礎(一次情報の扱い方や思考の醸成など)を100%の解像度で深く学び、確固たる知性の土台を築くことができます。
  • デメリット: 「日本語手続きだから、英語の授業は受けられないのかな…」と不安になる必要はまったくありません。SFCの最大の魅力は柔軟なカリキュラム(他力本願ではない主体的な履修)です。日本語で手続きした学生であっても、GIGAプログラム対象の高度な専門科目(研究会や講義)を自由に行って英語で受講することは完全に可能です。

第3部:低学年・受験生が今から想定しておくべき「言語の未来設計」

「合格後の手続きなんて、その時に考えればいい」と思うかもしれません。しかし、教務がこの記事をあえて「今」あなたに届けているのには、明日からの受験戦略を劇的に変える理由があります。

1. 志望理由書(①)に書く「入学後の構想」とシンクロさせる

SFCのAO入試(1次選考)で提出する志望理由書や自由記述資料では、「これまでの延長線上にない未来への挑戦」と「入学後の具体的な学習計画」を論理的に記述する必要があります。

もしあなたが書類のなかで、「ITと国際ガバナンスを英語で横断的に学びたい」と熱く語っているのであれば、合格後の入学手続きでは当然「英語での手続き」を選択する一貫性が求められます。 逆に、「日本の過疎地域のコミュニティデザインをやりたい」というテーマであれば、基礎は日本語で深く形成し、必要な専門スキルとして英語の文献を叩く、という計画の方が説得力があります。

2. 「生成AIを壁打ち相手」にして、今のうちにカリキュラムをシミュレーションする

あなたが将来、どちらの言語環境でマイプロジェクトを駆動させたいのか、今のうちから主導権を握ってシミュレーションしておきましょう。

例えば、生成AIのプロンプトに「私は慶應SFCのAO入試を目指す高校生です。私の研究テーマは〇〇です。入学手続きで日本語を選んだ場合の履修モデルと、英語を選んだ場合の履修モデルのメリット・デメリットをSFCのシラバスを意識して比較して」と投げかけ、徹底的に対話を重ねてみる受験戦略は非常に有効です。

最後に

福澤諭吉が掲げた「居家、処世、立国の本旨を明にして、之を口に言ふのみにあらず、躬行実践、以て全社会の先導者たらんことを欲するものなり」という理念の通り、SFCでの学びは常にあなた自身の「実践」から始まります。

入試の要項に書かれている細かい事務手続きのルール一つひとつを自分で検索し、その仕組みが自分の未来のカリキュラムにどう影響するのかを自律的に理解しておくこと。その危機管理能力と主体性こそが、SFCの教授陣から「お、この受験生はリテラシーが高いな、私たちの仲間にふさわしい」と認められる差別化ポイントになります。

「たかが手続きの言語」と侮るなかれ。それは、あなたが湘南藤沢のランドスケープの上で、どのような言葉を紡ぎ、どのような未来を創り出すのかという、壮大な4年間のストーリーの最初の分岐点です。

高いマインドセットを持って、まずは目の前の出願書類の作成に全力で挑んでいきましょう。

あなたの熱き志が最高の形でキャンパスに結実するのを、心から応援しています!

⚠️ 受験生への重要なお願い(最新情報は必ずご自身で確認を!)

本記事で解説した入学手続き時の使用言語による必修科目の受講言語の決定ルール(日本語プログラム/GIGAプログラムの自動適用)、およびAO入試の選考仕様は、大学側が公式に開示している最新の「2026 夏秋AO 募集要項」に基づき作成しております。しかし、オンライン申請期間における出願時の言語選択(※一度選択すると変更不可)のルールや、合格後の具体的な入学手続き書類の提出方法、タイムスケジュールなどは、大学側の判断により随時、追加の案内や仕様変更がされる可能性が十分にあります

「出願時の言語と入学手続きの言語の関係を勘違いしていた」「システムメンテナンス期間に手続きが重なり、画面の確認が遅れてしまった」といった致命的なミスを防ぐため、受験生のみなさんは必ず、慶應義塾大学SFCの公式ウェブサイト、および最新のオンライン出願システムにログインし、正規の募集要項の記述をあなた自身の目で直接熟読・確認してください

誰かに言われた情報を過信して他力本願になるのではなく、常に公式の一次情報を自らリサーチし、自らの責任のもとで十分に考えて行動すること。その圧倒的な自律心こそが、SFCという最高にイノベーティブな世界への扉を開ける鍵となります。

万全の準備をして、自信を持って出願を迎えましょう!


KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。

※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。


■参考文献
本記事の作成にあたっては、以下の公式資料を参考にしています。

「2026 夏秋AO 募集要項(慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部)」