
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
6月も後半に差し掛かり、高校3年生の皆さんは「いよいよ受験学年の夏が来る」という焦りやプレッシャーを感じ始めているのではないでしょうか。
特に慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のAO入試を目指す受験生から、この時期に最も多く寄せられるのが、次のような切実な悩みです。
「AOの志望理由書に時間を取られて、一般選抜のための学科勉強(英語や小論文、共通テスト対策など)が全く進まない……」
「両立しようとして、結局どちらも中途半端になりそうで怖い」
SFCのAO入試対策と一般選抜対策は、完全に両立可能です。
むしろ、両者を切り離して考えるのではなく、相互にシナジー(相乗効果)を生み出すものとして戦略的に時間を割り振ることが、現役合格への唯一の道となります。
今回は、最新の『2026 夏秋 AO 募集要項』のスケジュールと、慶應義塾の柱である「実学」の精神をもとに、高3生が今すぐ実践すべき「6月の両立時間術」を徹底解説します!
1. 時間術の前提:SFCの「AO入試」と「一般選抜」は地続きである

時間配分の具体的なテクニックに入る前に、まずは皆さんのマインドセットを「AOか一般か(Either/Or)」から「AOも一般も(Both/And)」へと変革しましょう。
慶應義塾の学びの柱には、創立者・福澤諭吉の思想である「実学」があります。
ガイドブックには、実学について次のように定義されています。
「『実学』とは、問題を発見し、仮説を立てて検証し結論を導く、“自分の頭で考える”プロセスに通じる『実証科学』のこと。」(出典:『KEIO UNIVERSITY GUIDEBOOK 2027』 P.2)
SFCのAO入試(文章2000字・自由記述2枚)で求められるのは、まさにこの「問題発見・解決」の思考プロセスです。
そして、SFCの一般選抜で課される「小論文」の試験もまた、提示された膨大な資料から課題を読み解き、自ら解決策を論理的に構築する「実学のプロセス」そのものを測定しています。
つまり、AO入試のために社会問題を必死にリサーチし、論理的な文章を紡ぐ訓練をすることは、そのまま一般選抜の小論文対策(引いては現代文の読解力や論理的思考力)に直結しているのです。AO対策を「学科勉強の邪魔」と捉えるのは今日限りでやめましょう。
2. 8月の「システム休止期間」から逆算する6月の黄金比率

両立のための具体的な時間術の基本は、「敵(スケジュール)を知ること」です。夏秋AOの募集要項に明記されているリアルな日程を確認してください。
- 2026夏秋AO オンライン申請期間:2026年8月3日(月)10:00 〜 9月1日(火)15:00
- 【超重要】システムメンテナンス期間:2026年8月7日(金)16:30 〜 8月18日(火)10:00
お盆の約11日間はオンラインシステムが完全休止し、ログインやデータ登録が一切できなくなります。さらに、2名の評価者による「志願者評価」が完了しなければ、出願用の志願票を印刷することすらできません。
このタイトなスケジュールを見据え、一般選抜の基礎固めを並行させるための「6月後半〜7月」の理想的な時間配分は次の通りです。
⏰ 6月後半の黄金比率:【一般選抜対策 7割 : AO入試対策 3割】
現段階では、まだ一般選抜の学科勉強(英語や選択科目)の比率を高く保ってください。
AO入試は1次選考を突破しても、最終的な合否発表は11月2日です。
万が一に備え、夏前に学科の基礎力を限界まで引き上げておくことが、AO入試に精神的な余裕(覚奮)を持って挑むための最大の安全網になります。
3. 限られた時間で成果を最大化する「3つの両立時間術」

具体的にどのように1日、1週間の時間をマネジメントすべきか、3つの実践的なアプローチを伝授します。
① 「タスクの性質」で脳のモードを切り替える(時間帯の固定)
学科勉強(インプット・問題演習)と、AOの書類執筆(クリエイティブな思考・リサーチ)では、使う脳の領域が全く異なります。これらを1日の中で交互に細かく行き来すると、脳が疲弊してどちらの効率も下がります。
- 平日のルーティン案:
- 朝〜夕方(学校・自習室):一般選抜の勉強に集中(英語の長文読解、単語、過去問演習など)。
- 夜(帰宅後の2時間):AO入試の対策時間と決める。パソコンを開き、研究テーマの一次情報をリサーチしたり、志望理由書の推敲を行う。
- ポイント:時間をカチッと分けることで、「AOのせいで勉強ができない」という罪悪感を消し去り、それぞれのタスクに100%集中できます。
② 土日のどちらか1日を「AO・小論文集中デー」にする
平日は学科勉強に受験体力を割く分、週末のまとまった時間を有効活用しましょう。
- 週末の活用案: 例えば、土曜日は完全に一般選抜の模試対策や猛勉強に充て、日曜日の午前中〜夕方を「AO・小論文の特化時間」にします。2000字の文章の構成を練ったり、自由記述のレイアウトを視覚的にデザインする作業は、まとまった時間(3〜4時間連続)で行う方が圧倒的に質の高い「出願書類の骨格」が仕上がります。
③ 任意提出資料と「学校の探究活動」を完全一体化させる
時間を生み出す最大の裏ワザは、「学校のタスク」と「AOのタスク」を同じものにしてしまうことです。
メリット:学校の授業時間中に堂々とAOのネタをリサーチし、執筆を進めることができます。さらに、学校の先生からレポートに対する講評や評価をもらえば、それをそのまま任意提出資料の客観的証拠として添付することができ、一石二鳥の強力な出願書類が完成します。
実践アクション: AO入試では、最大10点まで取り組みの成果を「任意提出資料」としてアップロードできます。学校の「総合的な探究の時間」や、定期テスト後のレポート課題のテーマを、あなたがSFCで研究したいテーマと完全に一致させてください。
⚠️ 【重要】受験生の皆さんへ

本記事は「KEIO UNIVERSITY GUIDEBOOK 2027 学問のすゝめ」および「2026 夏秋 AO 募集要項」に基づき作成しています。
入試日程やルールは年度により変更されるため、必ず慶應義塾大学公式サイトから最新の「募集要項」をダウンロードし、隅々まで熟読した上で、自身の責任で最終確認を行ってください。
最後に

受験生活における「時間がない」という課題に対しても、ただ嘆くのではなく、「どうすればこの限られたリソース(時間)を最適化し、AOと一般の双方で最高の結果を出せるか」と、自分自身の問題を解決するプロセス(実学)として前向きにハックしていってください。
6月の折り返し地点を過ぎ、ここからの時間の使い方があなたの未来を創ります。 「どちらも妥協しない」という強い覚悟を持ったあなたの挑戦を、私たちは全力で伴走し、応援しています!
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。
【参考文献】
- 慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部「2026 夏秋 AO 募集要項」
- 慶應義塾大学「KEIO UNIVERSITY GUIDEBOOK 2027 学問のすゝめ」


