こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。

SFCの志望理由書を作成する際、良かれと思って使った言葉が、実はSFCの教員にとって「もっとも避けてほしい表現」であることがあります。

SFCは「未来からの留学生」が集う場所であり、既存の枠組みにとらわれない独自の視点を求めているからです。

今回は、絶対に避けるべき「NGワード・NG表現」を徹底解説します。


1. 思考停止を招く「マジックワード」を捨てよう

これらの言葉は便利ですが、使いすぎると「自分の頭で考えていない」という印象を与えてしまいます。

① 「ボランティアを通して社会貢献したい」

  • なぜNGか: SFCが求めているのは「善意の提供」ではなく、社会の構造的課題を解き明かす「問題発見・解決」です。
  • 言い換えの極意: どのような社会問題を、どのような手法(政策、デザイン、技術など)で、誰に対して解決したいのかを具体化してください。

② 「多様な視点から多角的に学びたい」

  • なぜNGか: SFCにおいて「多角的な学び」は前提であり、ゴールではありません。
  • 言い換えの極意: 具体的にどの分野とどの分野を掛け合わせ、どのような「知の再編成」を自分の中で行うのかを詳述しましょう。

③ 「SFCの自由な校風に惹かれた」

  • なぜNGか: 校風を褒めるのは「ファン」の視点であり、共に研究を行う「研究パートナー」の視点ではありません。
  • 言い換えの極意: 「自由」という抽象的な言葉ではなく、SFCの具体的なリソース(特定の研究会、施設、カリキュラム制度)が、自分の研究にどう不可欠なのかを論じてください。

2. 「受け身の姿勢」が透けて見える表現

SFCは「学生もひとりの研究者」であるという文化を持っています。

④ 「〜を教えていただきたい」「〜を学びたい」

  • なぜNGか: 大学を「知識を授けてもらう場所」と捉えている印象を与えます。
  • 言い換えの極意: 「〜という課題に対し、〇〇教授の知見を借りて△△という新たな価値を共に創造(実践)したいという能動的な表現に変えましょう。

⑤ 「貴学のカリキュラムは充実しているので」

  • なぜNGか: 募集要項をなぞっているだけで、あなたの主体性が見えません。
  • 言い換えの極意: 「充実しているから行く」のではなく、「自分の研究計画を遂行するために、この科目がこのタイミングで必要だ」という逆算の視点で記述してください。

3. 生成AIが生み出しがちな「無機質な美辞麗句」

募集要項では、生成AIの取り扱いについて厳格な指示が出ています。

⑥ 「持続可能な未来のために、イノベーションを推進する」

  • なぜNGか: 生成AIがよく使う「どこかで聞いたことがある綺麗な言葉」の代表格です。これらはSFCでは「他力本願」とみなされるリスクがあります。
  • 言い換えの極意: あなた自身の「来歴や経験」を掛け合わせ、泥臭い具体例を出してください。綺麗な言葉よりも、あなたの「身体性」が宿った不器用な言葉の方が評価されます。

4. 論理の飛躍を招く表現

⑦ 「AIを使って、すべての問題を解決します」

  • なぜNGか: 技術を「魔法の杖」のように扱うのは、SFCが重視するサイエンスやテクノロジーへの誠実さを欠きます。
  • 言い換えの極意: その技術の限界と可能性を理解した上で、具体的にどのプロセスに導入し、どのようなエビデンスを持って解決を図るのかを論理的に説明してください。

5. 構成そのもののNGパターン

ワードだけでなく、文章の「構え」にもNGがあります。

  • 「実績自慢」で終わる: 「〇〇大会優勝」は素晴らしいですが、それだけで2,000字を埋めてはいけません。SFCが知りたいのは、その後の「だからSFCで何をするのか」という未来の話です。
  • 「学部を間違えている」: 法、戦略、経営的な視点なら「総合政策学部」、技術、デザイン、アート的なアプローチなら「環境情報学部」が推奨されます。自分のアプローチが希望学部のアドミッション・ポリシーとズレていないか、再確認しましょう。
  • 「併願先を意識しすぎる」: 他大学の志望理由書のコピペは厳禁です。SFCは「第一志望として強く志す人」を求めています。

⚠️ 【重要】受験生の皆さんへ

注意事項:
本記事は「2026年度パンフレット」および「2026春AO」「2025夏秋AO」の募集要項に基づき作成しています 。入試日程やルールは年度により変更されるため、必ず慶應義塾大学公式サイトから最新の「募集要項」をダウンロードし、隅々まで熟読した上で、自身の責任で最終確認を行ってください 。

最後に

NGワードを排除していく作業は、一見苦しいものですが、実は「自分自身の本当の問い」を磨き上げるプロセスでもあります。

「社会貢献」という言葉を使わずに、あなたが成し遂げたいことを説明しようとしてみてください。そこで絞り出された言葉こそが、教員の心を動かす最強の1行になります。


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※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。