
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
ニュースやSNSで流れてくる「少子高齢化」「環境問題」「格差社会」といった言葉を眺めながら、「大事なことだとは思うけれど、どこか遠い世界の出来事のように感じる」そんな風に思ってはいませんか?
SFCのAO入試において、最も避けるべきは「一般論の羅列」です。合格する志望理由書には、必ず「社会問題を、あたかも自分の身体の痛みのように感じる『自分事化(じぶんごとか)』」が宿っています。
今日は、SFCが求める「問題発見」の第一歩である、社会問題を自分事化するための具体的なトレーニング方法を解説します。
1. 「なぜ」を3回繰り返す:ニュースを自分の生活に手繰り寄せる
SFCの募集要項には、「何が問題なのかを自ら考え、解決する方法を創造し、実践することが求められる」とあります。自分事化の第一歩は、一見無関係に見えるニュースを、自分の日常に強引に結びつけることです。
例えば、「プラスチックゴミによる海洋汚染」というニュースを見たとき。
- なぜ問題か?:海の生態系が壊れるから。
- なぜ自分に関係あるか?:マイクロプラスチックを食べた魚を、私が食べるかもしれないから。
- なぜ「今」私が動くべきか?:今日、私がコンビニで受け取ったレジ袋が、巡り巡って私の未来の健康を脅かす「加害者」のパーツになるから。
このように、「社会の課題」と「自分の生存」を一本の線で繋ぐ練習をしてください。これがSFCの言う「問題発見」の入り口です。
2. 「不便・違和感・怒り」を記録する:感情は知性の源泉である
SFCには、1,000台を超えるコンピュータ(CNS)や、最先端のファブスペースなど、素晴らしい「解決の道具」が揃っています。しかし、道具を使うための「動機」は、あなたの中にしかありません。
日常の中で感じる小さな「負」の感情を無視しないでください。
- 「なぜ、ベビーカーでこの駅の階段を上がるのはこんなに大変なのだろう?」
- 「なぜ、この手続きはオンラインで完結しないのだろう?」
- 「なぜ、自分の好きなこの伝統行事は、後継者がいなくて消えそうなのだろう?」
これらの「なぜ?」という違和感こそが、自分事化された問題の種です。ノートの一隅にこれらの「違和感リスト」を作りましょう。SFCの教員(入試担当者)が知りたいのは、教科書に載っている正解ではなく、あなたの心が動いた瞬間のリアルな手触りなのです。
3. フィールドワークの疑似体験:現場に身を置く
SFCの学びは、机の上では完結しません。鴨池(ガリバー池)のほとりで議論を戦わせる学生たちも、夏休みになれば全国、全世界の「現場」へと飛び出していきます。
自分事化を加速させるには、「当事者の視点」に物理的に近づくことが有効です。
- ボランティア活動に参加してみる。
- 問題が起きている現場に足を運び、そこにある「音」や「匂い」を感じる。
- 当事者にインタビューを行い、一次情報に触れる。
資料を読むだけでは得られない「現場の切実さ」に触れたとき、社会問題はもはや他人の話ではなくなります。この体験が、志望理由書に圧倒的な説得力を与えるのです。
4. SFCの環境を「解決の武器」としてシミュレーションする
自分事化した問題を、どうやって解決するか。ここでSFCの圧倒的な施設・設備が登場します。
- 「メディアセンター」の資料: 自分の違和感を裏付けるデータや先行研究を徹底的に調べる。
- 「ファブスペース」の工作機械: 解決のためのプロトタイプを自作してみる想像をする。
- 「滞在型教育(βヴィレッジ)」: 志を同じくする仲間と夜通し語り合い、構想を練り上げる。
「社会問題」という巨大な壁を、SFCにある「武器(リソース)」を使ってどうやって壊していくか。そのシミュレーションを繰り返すことが、合格レベルの学習計画書を作成するトレーニングになります。
5. AO入試アドバイス:「私」から始まる物語を書く
志望理由書の冒頭に「現代社会は、VUCAの時代と言われ……」といった定型句は不要です。
入試担当者が読みたいのは、「私は、〇〇という経験を通じて、△△という社会の歪みに気づいてしまった。これを解決せずにはいられない」という、あなた個人から始まる物語です。
社会問題を自分事化した人は、言葉の熱量が違います。その気概は、小手先の文章術ではなく、どれだけ深くその問題を「自分のこと」として捉えたかによって決まります。
最後に
社会問題を自分事化する練習は、同時に「自分がどう生きたいか」を見つめる練習でもあります。SFCは、その熱い問いを持ち寄る「未来からの留学生」を待っています。
明日からの生活で、何か一つ「自分に関係があるかもしれない社会のノイズ」を探してみてください。そのノイズの中に、合格へのヒントが隠されているはずです。
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。
■参考文献
本記事の作成にあたっては、以下の公式資料を参考にしています。
「
「2025 夏秋AO 募集要項(慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部)」
「2026 春AO 募集要項(慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部)」
「慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)公式ウェブサイト」
「慶應義塾大学 湘南藤沢キャンパス(SFC)パンフレット(2026)」

