
- 1. 第1部:【要項解剖】なぜ、遅れると致命的なのか?タイムリミットのリアル
- 1.1. 1. 2名の「記入済」がないと、あなたの書類は1枚も印刷できない
- 1.2. 2. 8月中旬の「システムメンテナンス休止」を逆算せよ
- 2. 第2部:大人の心理を理解する!評価者の入力が遅れる「3大原因」
- 3. 第3部:今すぐ実践!評価者の心を動かす「スマートなフォロー術」
- 3.1. ステップ1:催促ではなく「自分の進捗報告」を口実に連絡する
- 3.1.1. 【そのまま使える連絡例文(メール・LINE用)】
- 3.2. ステップ2:デッドラインを「引き上げて」伝える
- 3.3. ステップ3:エラーや不着を心配するスタンスをとる
- 4. 最後に
- 4.1. ⚠️ 受験生への重要なお願い(最新情報は必ずご自身で!)
こんにちは!KOSSUN教育ラボ教務担当です。
慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)のAO入試(総合型選抜)に向けて、志望理由書や自由記述のブラッシュアップに日々全力を注いでいる受験生のみなさん。
夏秋AOの出願準備を進めるなかで、多くの受験生が直面する最も胃が痛くなるリアルなトラブルがあります。
それが、「お願いした評価者(先生や指導者)の方が、なかなか入力を終えてくれない…」という問題です。
出願システム上で評価依頼メールを送信したものの、マイページのステータスがずっと「未記入」や「記入中」のまま止まっていると、「締切に間に合わなかったらどうしよう」と焦りと不安で頭がいっぱいになってしまいますよね。
しかし、焦って感情的に催促をしてしまうと、お世話になっている評価者の方との関係性にヒビが入り、客観的で素晴らしい評価を書いてもらうチャンスを自ら潰してしまうことになりかねません。
今回は、最新の募集要項に定められた厳格なルールをベースに、「評価者の方が入力作業を終えない時の正しいフォロー方法」、そして「先生の気分を害さずに確実に入力を完了してもらうための実践的なアプローチと連絡例文」について、教務の視点から徹底解説します!
第1部:【要項解剖】なぜ、遅れると致命的なのか?タイムリミットのリアル

まず、なぜ私たちがこれほどまでに「評価書の進捗管理」を口酸っぱく言うのか、募集要項に隠されたリアルな恐怖のルールをおさらいしておきましょう。
1. 2名の「記入済」がないと、あなたの書類は1枚も印刷できない
募集要項の「志願者評価」の項目には、受験生の運命を握るシステム仕様が以下のように明記されています。
【募集要項の警告】 「その他のオンライン申請を完了しても、評価者2名による評価が完了するまで、入学志願票は印刷できません。 2名の志願者評価が出願締切までに完了せず、提出処理ができなかった場合も志願者本人の責任となり、出願は一切受け付けることができません。」(出典:『2026年度 夏秋AO 募集要項』 P.18.38)
あなたが志望理由書を完璧に書き上げ、検定料を支払い、すべてのWeb入力(オンライン申請)を終わらせていたとしても、評価者2名のステータスが「記入済」に変わらない限り、郵送に必要な「入学志願票」の印刷ボタンは絶対にアクティブになりません。
つまり、評価者の遅れは、そのままあなたの「出願資格の剥奪」を意味するリアルな死活問題なのです。
2. 8月中旬の「システムメンテナンス休止」を逆算せよ
さらに、2026年の夏秋AOにはスケジュール上の巨大な罠があります。 オンライン申請期間の最中である「8月7日(金)16:30 〜 8月18日(火)10:00」の間、システムメンテナンスのため出願システムが完全に休止(ログイン不可)となります。
この期間は、あなただけでなく、評価者の方もシステムにアクセスして評価を入力することが一切できません。
学校の先生がお盆休みの期間とも重なるため、この休止期間を計算に入れずに「8月後半に頼めばいいや」と考えていると、リアルに時間が足りなくなります。
第2部:大人の心理を理解する!評価者の入力が遅れる「3大原因」

先生や指導者の方を上手にフォローするためには、「なぜ作業が止まっているのか」という大人のリアルな事情を推測することが大切です。主に以下の3つの原因が考えられます。
- 原因①:単にメールが届いていることに気づいていない 学校のセキュリティシステムによって自動送信メールがブロックされていたり、迷惑メールフォルダに埋もれてしまったりしているケースです。先生は悪気なく「まだメールが来ないな」と待っている状態です。
- 原因②:夏休みの多忙さや、お盆休みで完全に忘れている 学校の先生は、夏休み中も部活動の引率、補習の担当、他の生徒の進路指導、さらにはお盆の帰省などで想像以上に多忙です。あなたの依頼が「タスクの優先順位」の下の方に埋もれてしまっている可能性があります。
- 原因③:真剣に書こうとするあまり、筆が止まっている あなたの熱意をリアルに知っているからこそ、「適当なことは書けない。しっかりと時間を取って、客観的でクオリティの高い評価文章を書いてあげよう」と構えてしまい、結果的に後回しになっているケースです。
第3部:今すぐ実践!評価者の心を動かす「スマートなフォロー術」

では、ステータスが「未記入」「記入中」のまま進まない時、受験生はどう動くべきでしょうか。プロが教える3つのステップと、そのまま使える丁寧な連絡例文を伝授します。
ステップ1:催促ではなく「自分の進捗報告」を口実に連絡する
「早く書いてください」というストレートな催促は、相手を責めているように聞こえるため絶対にNGです。 スマートなやり方は、「自分の志望理由書がここまで進んだので、その内容を共有します」という口実で連絡を入れることです。これにより、先生に「あ、自分も早く評価書を書かなければ」とリアルに自発的な気づきを与えることができます。
【そのまま使える連絡例文(メール・LINE用)】
件名:【ご相談】慶應SFC AO入試・志願者評価の件(あなたの氏名)
〇〇先生(または〇〇様)
いつもお世話になっております。慶應SFCの夏秋AO入試に挑戦しております、(あなたの氏名)です。 先日は、志願者評価のご快諾をいただき、本当にありがとうございました。
本日、私の「志望理由書」と「学習計画」の初稿(下書き)が完成いたしましたので、〇〇先生に私の現在の熱量や研究テーマをリアルに共有したく、本メールにファイルを添付(または内容を要約)いたしました。お時間のある際にご一読いただけますと幸いです。
オンライン出願システムにつきましては、○月○日から○月○日までの間、大学側のシステムメンテナンスのため完全にログインができなくなる仕様となっております。 先生にはお忙しいなか多大なご負担をおかけしてしまい大変恐縮ですが、もし可能でございましたら、システム休止前の【○月〇日】頃を目安に、一度マイページをご確認いただけますと非常に心強いです。
システムからの自動送信メールが届いていない、または操作方法でご不明な点がございましたら、いつでもお申し付けください。 引き続き、書類作成を全力で頑張ります。よろしくお願いいたします。
ステップ2:デッドラインを「引き上げて」伝える
先生に締切を伝える際は、実際の出願締切をそのまま伝えてはいけません。
評価の入力が終わったあとに、あなたが「入学志願票」を印刷し、自筆記入欄を埋め、郵便局の窓口から簡易書留速達で郵送する時間をリアルに計算する必要があります。 先生には、「書類の郵送手配の都合上、オンライン入力を【○月○日】までに完了していただけますと幸いです」というように、実際の締切よりも1週間以上前の「あなたにとっての本当のデッドライン」を最初から提示しておきましょう。
ステップ3:エラーや不着を心配するスタンスをとる
「まだ書いてもらっていませんか?」と聞くのではなく、「システムのエラーで、大学からのメールが先生の元に届いていないのではないかと心配になり、ご連絡いたしました」という、相手への配慮とシステムの不具合を心配するスタンスでアプローチしてください。これなら、先生側も嫌な気持ちにならずに「あ、確認してみるね」とリアルに動いてくれます。
最後に

信頼できる大人にお願いをし、その進捗をこまめに確認し、相手に敬意を払いながら期日までにタスクを完了してもらうようコントロールする。
この一連のフォロー実務は、単なる受験の手続きではありません。SFCの総合政策学部や環境情報学部が求める「自らの責任のもとで十分に考えて行動し、周囲の人間を巻き込んで新しい問題解決へと導くリーダーシップ(マネジメント能力)」のリアルな実践そのものです。
「先生が書いてくれないから出願できなかった」と言い訳をしても、大学側は一切救済してくれません。主導権(コントロール権)を常にあなた自身が握り、丁寧かつ迅速なアプローチで、最強の応援団である2名の評価者と共に合格の切符を掴み取りましょう。
⚠️ 受験生への重要なお願い(最新情報は必ずご自身で!)
本記事で解説した志願者評価システムに関するルール、進捗ステータスの確認方法、システムメンテナンスに伴う完全休止期間、および出願提出に関わる各種注意事項は、慶應義塾大学総合政策学部・環境情報学部が公式に開示している「2026 夏秋AO 募集要項」に基づき作成しております。しかし、オンライン出願システムの稼働スケジュールや、評価入力画面の仕様、不測の事態に伴う緊急のアナウンスなどは、大学側の都合により随時、追加や仕様変更がされる可能性が十分にあります。
「記事のスケジュールを過信して、実際の締め切り時刻の変更を見落としてしまった」「評価者の方がボタンを押し忘れていることに気づかなかった」といった致命的なミスを防ぐため、受験生のみなさんは必ず、慶應義塾大学SFCの公式ウェブサイト、および最新のオンライン出願システムにログインし、正規の募集要項に記載されている実務の指示をご自身の手で直接熟読・確認してください。
誰かに頼り切る他力本願を捨て、常に正確な事実(一次情報)をもとに主体的な危機管理を行うこと。そのリテラシーを持って、万全の体制で出願を迎えましょう!
KOSSUN教育ラボは、慶應義塾大学SFC(湘南藤沢キャンパス)の総合型選抜(AO入試)に特化した対策を行っています。受験でお困りの方は、お気軽に無料個別相談会にお申し込みください。
※この記事は専門家による監修のもと執筆されています。

この記事を監修した人
西村 成道(にしむら・なるみち)
KOSSUN教育ラボ 副代表。総合型選抜(AO入試)のプロ講師として1,200名以上の塾生をサポート。特に書類選考の通過率は通算96.4%と業界トップを記録。慶應SFCをはじめ、「評定不良」「実績なし」「文章嫌い」からの逆転合格者を毎年輩出。圧倒的な指導力と実績が受験生、保護者の間で話題となり、全国から入塾希望者が殺到している。著書、メディア出演多数。
■参考文献
本記事の作成にあたっては、以下の公式資料を参考にしています。
「2026 夏秋AO 募集要項(慶應義塾大学 総合政策学部・環境情報学部)」


